「精神疾患、精神障がい元当事者の夢をかなえる!」と提示しているだけあって、日々の活動の中で「このカフェは就労継続支援事業所なの?」という質問をいただきます。
就労継続支援事業所とは福祉サービスのひとつで、一般企業などの就職が難しい障がいのある方が、障がいや体調に合わせて支援を受けながら働ける場所のことをいうのですが、私たちのカフェはその事業所なのか?というと、答えはNOです。(繋がりのある事業所はあるのでご紹介はできますが)
人間誰もが癖の一つや二つを持っていて、悩むことだってある。
生きている中で、全てが思い通りに、スムーズに、完璧にきた人は、どのくらいいるのでしょう。
今まで自分の弱い部分を隠さずに、見栄を張らずにこれた人はどのくらいいるのでしょう。
みんな、何かしらの困難や課題に直面し、向き合ってきています。そこに障がいの有無は関係ありません。
障がいと診断をされてきた方々が、ただ「支援される対象」として見られるのではなく、その経験を通じて得た強さや優しさ、気付きを社会に還元していってほしい。向き合ってきたものが多いからこそ、誰かの人生のヒントになる貴重な存在であることに自信を持ってほしい。「障がいのある(あった)人」ではなく「価値のある人」としてこの場所で働いてもらいたい。
だから私たちのカフェは福祉事業所ではないんです。
ひとりの人として、従業員一人一人が持つその価値を見つめ、この場所で共に成長していきたいと願っています。
店長、山中(のん)