
六本木ヒルズでの販売会、無事に終わりました。思った以上に売れてくれてホッとしました。同時に、直接お客様に販売する機会は貴重ですので、どのような方が買ってくださるのか、どのタイミングで買っていくのかなど、店内を見させていただく中で学んだことを、今後の取り組みに繋げていきたいと思います。
今回の販売会は、クラファンで応援メッセージもいただいた株式会社グランド・フードホールの岩城社長のご厚意で実現しました。私は就農時から、生姜の造形的な魅力と、性質による強さと美しさを展示したいと思っていたので、そういう意味でも、初めて東京のど真ん中の綺麗な施設で、この夢が叶った時間でもありました。本当に感謝しかありません。
生姜は、出世魚のような野菜で、「新生姜 → 囲い生姜 → 種生姜 → 親生姜」と、10ヶ月かけて性質と役割を変えていきます。それぞれに特徴があり、見た目も違いますし、食感や香りも変わります。今回の販売会では、新生姜と発酵生姜シロップ、GINGER ALE BEERを販売させていただきました。当たり前と言えばそうなのですが、農作物とは食べられる植物であり、植物とは生命です。生姜の場合は、土から掘り起こされてもすぐに死なず、その後も生き続ける期間が非常に長いのです。例えば、今回販売した新生姜などは、生きている状態で店頭にいるわけです。私は、生姜が有するダイナミズムが大好きで、その生命力の高さを見て、食べて楽しんでいただきたい——そんな思いで販売をさせていただきました。
10月18・19日には、中野セントラルパークで開催される「自然栽培フェア2025」に出展しますので、お近くの方はぜひお越しください。このマーケットでは、毎年山盛りの生姜を販売します。毎年、囲い生姜を持っていくことができず新生姜のみになりますが、このマーケット限定で赤生姜の新生姜を販売する予定です。これも大変美しい生姜ですので、ぜひご期待ください。

そんなこんなで、ビールのセカンドロット製造へ向けて、脳内進行とリアルな動きを重ねています。いくつかの可能性の扉を叩いていて、どれも進行中です。一つは、高知県下で最も大きな醸造所でのOEMの道が開けていますが、新たなリスクも発生するため、慎重になっています。
「慎重になりすぎているのかな……」と思うこともありますが、考え得る可能性と進むべき未来を、手応えを感じながら一歩ずつ進んでいきたいと思っています。今日は、ビール作りにおいて地味なに新たな一歩を踏み出せたので、直接これには触れませんでしたが、活動報告を書く気になりました。そのうち今日の日のこともかけるタイミングがあると思います。
とにかく生姜に関わる人生は本当に楽しいです。栽培についても、今年以上に実行したい事がありますし、醸造についても、日本の食文化の歴史は本当に素晴らしいと感じる日々です。農業も食品加工も微生物が鍵で、植物と微生物の共生関係はまっこと世界を安定に導くのです。
それではまた、活動報告します。



