まずは、こちらの写真をご覧ください。
美味しそうなイクラ軍艦。日本が誇る食文化、『寿司(Sushi)』ですね。
ところが上に載っている粒々、実はイクラではありません。
「じゃあアレか、人工イクラ?」
と思われたそこのあなた!
ちょっとお待ちください
これ、私たちが開発した、
「イクラちゃん」
という新製品なんです。(その名のとおり、イクラを模した食品です。ストレートな名前ですみません)
違うんです!これは、スフェリフィケーションという粒状食品の製造技術を応用して作られた、
<プラントベース(動物性原料不使用)の食品> なんです。
申し遅れました、私たちは「エシカルプロダクツ株式会社」と申します。
この文章を書いているのは、代表を務める永井香織(ながいかおり)です。初めまして。
エシカルプロダクツの前身は、2018年に熊本県水俣市で両親と共に営んでいた有機農園の、食品加工事業の1部門としてその活動をスタートしました。
その後、創り出す商品やサービスの幅を広げ、グローバルに社会貢献していくことを目的として、2023年に分社独立し現在に至ります。
私たちのミッションは、
「事業活動を通して、世界中の人がより良く生きられる社会を創造する」こと。
現在は粒状(つぶじょう)食品をメインとしたプラントベースフードを提供しており、今回、その知見を生かして開発した「イクラちゃん」を皆さんと一緒に世界中に広げていきたい。そんな思いでクラウドファンディングにチャレンジしています。
また「イクラちゃん」の製造販売を軌道に乗せることはもちろんですが、今後も粒状食品にとどまることなく、より良い未来につながるような、新しい選択肢としての商品やサービスを生み出していきたいと考えています。
このプロジェクトを通して達成したいこと、それは私たちが開発した「イクラちゃん」を
「イクラを食べたくても食べられない世界中の人に届ける」こと。
たとえば世界中には、
・アレルギーや痛風などの疾患がある方
・宗教上の制限がある方
・ビーガンなど、個人的に食のポリシーがある方
・妊娠中の方
・生活習慣病またはその予備軍となり、コレステロールなどの摂取に配慮が必要な方
他にもさまざまな理由で、イクラを食べたくても食することのできない人がたくさんいます。
その人の日常は、どうなるでしょうか?
私だったら、とても悲しくなり、人生を悲観してしまうかもしれません。
今回のプロジェクトを立ち上げた原動力が、ここにあります。
「好きなものを食べられない」
という日常を生きる人たちにとって、この「イクラちゃん」が一筋の光として存在することができるならば。
この世界をよりよくしていくために、小さくとも踏み出せる一歩があるのならば。
その一歩を、踏み出してみたい。
そのためにこのクラウドファンディングに挑戦し、皆様の助力を仰ぎ、皆様と共にこれを実現していきたいと決意をした次第です。
プロジェクトを通して支援いただいた資金は、「イクラちゃん」の製造設備拡充、また原材料購入のために使わせていただきます。
手に取ってくれた人の日常に、小さくともポジティブな変化が起こるような、そんなものづくりを私たちは志していきたい。
私たちなりのエシカルチョイスを、ぜひ支援いただければ幸いです。
私たちは地道な努力と創意工夫を重ね、「イクラちゃん」と既存の人工イクラとの差別化を図ることに成功しました。
まず本製品は、動物性の原材料を使用していません。
それだけではなく、より多くの人に安心して食べていただけるように、
・コレステロールゼロ
・プリン体ゼロ
・一日分のオメガ3を摂取可能
という、健康への配慮を織り込んだ食品設計にしています。
また今回開発した「イクラちゃん」は、2種類あります。
ひとつは、醤油漬けタイプのイクラちゃん。
そしてもうひとつは、塩漬けタイプのイクラちゃん。
塩漬けタイプは、アレルゲンを含む特定原材料等28品目すべて不使用の、アレルゲンフリー食品です。
スフェリフィケーションの際に用いる原料は通常、塩や酸に対する耐性が弱いというデメリットがあります。
皮膜がもろくなりやすく、そもそも長期保存可能な加工食品として流通させることが難しいのです。
そのため他社製法においてはこれまで、
・見た目はイクラに似ているけれど、本物とは食感が異なる
・食感は似ているけれど、ビジュアル的にすぐ別物だと分かる
・賞味期限が短いため、国内にしか流通させられない
という地点に、留まっていました。
さらにこれらは要冷蔵のため、輸送コストも高くつきます。
そこで私たちは、スフェリフィケーションに関するこれまでの知見を集め、その技術をアップデートさせるために東奔西走しました。
その結果、これまでの商品特性上のハードルを乗り越え、
というスペックを実現できる、新しい製法を開発することに成功したのです。
実は今年3月に東京ビックサイトで開催された、アジア最大級の国際食品飲料展 ”FOODEX JAPAN2024” でテストマーケティングを行っていたところ、注目の食材としてテレビ局からの取材も受け、試食した来場者の皆さんからも、「言われなかったら気づかない!」「むしろこっちが美味しい」「臭みをほぼ感じないから食べやすい」「早く発売してー!(ヴィーガンの方)」など、嬉しいお言葉を沢山いただきました。
テレビ放送の様子はコチラからも確認いただけます。(TBS Nスタにて放送。開始45秒~1分22秒頃までご紹介いただきました。)
食感にもこだわり、イクラの中でも最高級ランクの「3特」に寄せてみました!
食べた時の皮残りが少なく、トロッと違和感なく食べられるあの感じ...
イクラを扱う業者さんも感動するレベルに仕上がった「植物生まれの イクラちゃん」を、この機会にぜひご賞味ください!
ところで・・・
さて、「イクラちゃん」開発の出発点になっているスフェリフィケーションですが、ちょっと説明が必要かと思います。
これは液体の周りをゼリー状の被膜で覆う調理技法のことで、もとは日本で生まれた技術でしたが、
世界レストランランキング1位を5回も獲得したスペインのレストラン「エル・ブジ」のシェフ・フェランアドリア氏が、自身の料理に取り入れた事で世界中に広まりました。
ただし特殊な技法であることなどから、これまで日本ではごく一部のレストランでしか使われていませんでした。
私たちがやったこと、それは、その特殊な技術を誰でも簡単に使えるよう応用・進化させることでした。
そこで生まれたのがこちらの商品です。
プチっと弾ける食感の粒…という事で、「プチル」と名付けました。
使用上の注意はありますが、基本的にはお好きな味付け液に24時間浸すことで、ご家庭で手軽にスフェリフィケーションをお楽しみいただけます。
主原料は、海藻由来の食物繊維であるアルギン酸ナトリウムなど。
動物性の原料は使用していないため、ビーガンの方にも安心してお召し上がりいただけますし、アレルギーなどの事情をお持ちの方にも手にとっていただくことができると思います。
ニッチな食品に見えるかもしれませんが、意外にも使いみちは広く、食の東西を問わず様々な味付けに対応できます。
未来に向けて新しい選択肢を提案できる、可能性を秘めた食品であることを、自負しています。
プチルの販売をはじめてから、あるお客様からこんなご相談をいただきました。
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私の母が後天的に魚介類のアレルギーとなってしまい、大好きだった魚やイクラが一切食べられなくなってしまいました。
プチルを見て、「これなら母にイクラを食べさせてあげられるかもしれない!」そう思って購入してみたものの……肝心のイクラ味に調味するのが難しく、微妙な仕上がりになってしまいました。
イクラが食べたくても食べられないのは私の母だけではありません。
同じ思いをしている他の人のためにも、イクラの調味レシピを開発してもらえないでしょうか?
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世の中に好きなものが食べられなくなる人がいる現実…。
その現実に直面しながらも何とかしてあげたいと思う愛情深い家族がいるということを、知りました。
そしてもし、私がお役に立てるのであれば、是非協力したいと思いました。
初めは調味レシピを開発し、その共有を図りました。
が、材料を揃えてもらう必要がありますし、さらに味付けに1日かかるため、手間もかかります。
お客様のことを考えたら、すぐ食べられる完成品の方が喜んでいただけるのでは?
そう考えて、「イクラちゃん」の開発をスタートさせたのでした。
このご相談がなかったら、開発も始まっていませんし、ここでプロジェクトを始動させることもなかったと思います。
製品開発のチャンスをくださったお客様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
これから多くの人に「イクラちゃん」をお届けしていくために、更なる設備の増強や、原料・資材の確保が必要です。いただいた支援金は、
・製造能力の拡充(設備機器等の増強)
・原材料、資材の調達
の一部に充てさせていただく予定です。
目標金額は最低ラインで設定させていただきました。
でも本音は、世界中に届けていくために、もっと沢山作れるようにしたい!皆様のご支援で目標金額を超えた場合は、さらなる製造能力の拡充費用に充てさせていただきます。
商品を世に出す前には、「企画・開発」という行為が必要です。ここには収益が発生せず、費用しかかかりません。
私たちはまず小さな製造所を構え、創業前から2年ほどの歳月をかけて、「イクラちゃん」の開発を進めてきました。これまでもミッションを達成すべく、手の届く範囲で一歩ずつ階段を登るように事業を進めてきましたが、掲げている目標は大きく、到底ひとりでは実現できません。
人に迷惑をかけてはいけないと、何でも自力で頑張ってきた私にとって、クラウドファンディングは心理的にハードルがあり、ずっと避けていました。
けれど、ミッションを実現していくためには、世の中を良くしたいという純粋な思いに加えて、人としての自分の成長も必要だと考え、今回はじめて周りに応援してもらうということにチャレンジしています。
みなさんと私達とで、一緒に世界を変えていきたい!! そのためのお力添えを切にお願いする次第です。
プロジェクトの実施スケジュールは、以下のとおりです。
2024年8月下旬 プロジェクト開始
2024年9月30日 支援募集終了
2024年10月~ 製造に向けて準備を開始(準備期間:支援募集終了後1~2か月ほど)
2024年10月~ リターン発送開始
2024年11月末 プロジェクト完了
※設備導入の都合上、場合によってはリターンの発送時期が多少前後する場合もございます。
本プロジェクトはAll-in方式で実施いたします。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、支援いただいた皆さまにリターンをお届けします。
そして今回のリターンは、「イクラちゃん」を思う存分楽しんでいただくために、幅広いリターンを用意させていただきました。
いくつかのリターンを以下にて紹介させていただきますが、詳細は各ページにてご確認のうえ、お好きなリターンを選択ください。
さらに、ここで紹介する以外にも多彩なリターンをご用意しておりますので、ぜひリターン項目をご覧ください。
私達の会社がある熊本県水俣市という地域は、かつて水俣病という公害を経験しました。
病に侵されただけではなく、差別や偏見、地域経済へのダメージなど、あらゆる苦難に見舞われました。
私自身は水俣病の詳細を語れるほどの知識はなく、当時の人達の心を十分理解できている訳ではありませんし語れるほどの身ではありませんが、他所から入ってきた者の視点から、当時は、
水俣で暮らしていた全ての人が、様々な角度から傷つき、苦しみや悲しみを抱えたのだと理解しています。
そのため、この地域には色々な考え方があります。
例えば、「忘れてはいけない。語り継がなければならない。」という考え方もあれば、「思い出したくない。忘れてしまいたい。」という考え方もあります。
このように多様な考え方が存在している時、人はつい自分がの考えが正しいと主張したくなってしまいがちですが、これからの未来を良くしていくためには、私はもっと違う考え方をしてみる事が必要だと感じています。
相反する考え方だとしても、どちらにも共通している事は “深く傷ついた” という事。
そして “二度と同じ思いをしたくない” という事。
根底にあるものは同じで、その人の置かれた状況や経験によって枝分れが生じているだけで、どちらが間違えている訳でもなく、どちらかが在ってはならないものでもないのです。
まずそこを理解し、どちらも包み込んで、最高の未来に繋がる選択をする。そんな考え方や選択ができる大人となって、次の世代に繋げていきたいと考えるようになりました。
今回の「イクラちゃん」も、そのような考えの中から生まれました。
きっかけは魚介類アレルギー患者様のご家族からの相談でしたが、アレルギー疾患にはもっと沢山の原因物質がありますし、「魚介類が食べたくても食べられない人」という視点から見ると、他にも
⚪︎生活習慣病や宗教
⚪︎ビーガンなど食のポリシー
⚪︎妊婦さん
⚪︎生態系・環境配慮など
様々な要因で食事に制約を持つ人が浮かびました。
このような人たち、そして彼等と共に食事をする人たち、みんなが一緒に美味しく食べられるものを作りたい。
そして世界中の人に届けられるようにしたい。と、四苦八苦しながら作りあげました。
食の多様性はもちろん、食べる人の健康にも配慮して作り上げたプラントベースフードを世界中に届けて、幸せの波紋を広げていきたいと思っています。
私達と一緒に、世界を変えてみませんか? どうか貴方様の力を貸してください。
応援をよろしくお願いいたします!
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る只今お礼品の発送準備中です
2024/10/28 17:32こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
パリで開催される世界の食品見本市「SIAL Paris (シアル・パリ)」へ出展いたします
2024/09/18 18:5310月に開催される世界最大級の総合食品見本市「SIAL Paris (シアル・パリ)」に出展する事となりました。熊本県内で共に輸出にチャレンジする仲間達(企業)と共に出展いたします。シアル・パリは今年で60周年の節目を迎えるという事もあり、盛り上がりに期待が高まります。イクラちゃんやプチルに、ヨーロッパの人たちはどんな反応をされるのか。いまから楽しみです^^エシカルプロダクツでは昨年、コロナが5類移行したあと....後半戦から海外の市場調査や商談に少しずつチャレンジしています。<ドイツでの商談の様子>昨年から今年前半にかけては、ドイツ、オーストラリア、ドバイへ行きました。ドイツではANUGAという、フランスのSIALと毎年交代で開催されている国際的な食の展示会へ、視察と個別商談をしに行きました。オーストラリアは個別商談をメインに、市場調査を行い、ドバイでは共同でのブース出展にチャレンジしました。海外で戦う日本の企業の姿を見てきましたが、全ての会社が海外事業部を持っている訳ではなく、英語ができなくても、勇気を持って果敢にチャレンジされている姿に、とても良い刺激をもらいました。また、昨年のANUGAでは、プラントベースフードを紹介する企業がかなり多く見受けられました。ほとんどがお肉系でした。ソーセージやハンバーグ、など、かなりクオリティが上がっていて、言われなければ分からないですし、満足感も得られるレベルです。それに比べて魚介系のプラントベースフードはまだ種類も少なく、美味しさもイマイチ....まだまだこれからという印象を受けました。ちなみに魚卵のプラントベースフードは、会場をくまなく見て回りましたが見当たりませんでした。フランスでの初チャレンジ、良いご報告ができるように頑張って参ります! もっと見る
熊本県 基本方針&総合戦略策定のためのワーキンググループ会議へ出席して参りました
2024/09/13 18:44熊本県では、今年新しく就任された木村知事新体制のもと、新たに基本方針及び総合戦略等の策定を行うこととしており、「熊本県地方創生会議」による大所高所からの御意見に加えて、現場の意見を県政に反映させるための「ともに未来を創るワーキンググループ」を設置しました。同ワーキンググループの委員には、教育・福祉・防災等々、各分野から1名の委員が選出され、「食と農分野」においてはエシカルプロダクツ代表の永井香織が就任しております。2回目の意見交換となる今回は、農業に関する意見陳述を行い、ここから20年後の農業の未来について、未来の農業を担う若手農業者への支援、全体の40%超を占める女性農業者の活躍支援についての話に加え、具体的なアクションプランを策定する担当部署とも建設的に意見交換をする機会が欲しいという事を意見して参りました。エシカルプロダクツは加工食品メーカーであり、農業は関係ないと思われてしまうかもしれませんが、加工食品の原料は農作物や海産物であり、農業の未来は私達にとっても重要な事であると考えております。限られた時間での話になるため、各委員も話足りない部分もあるのですが、会議終了後には知事公舎にて親睦会を行い、そこでもざっくばらんに様々な意見を交わす時間を頂戴しました。また、常に実験と検証をしたい私は、地域資源の有効活用のためにエシカルプロダクツが今年開発した新商品「甘夏の花シロップ」を持参して、木村知事や参加者の皆さんにお酒や炭酸水など、色々な飲み物と合わせていただき感想をもらったのですが、好評だったのがよほど嬉しかったのか、満面の笑みですね(笑)ともに未来を創るワーキンググループ 一同県政に県民の(現場)の声を反映させたい!という、木村知事の強いお考えのもと設置されたこのグループ。知事は他にも「おでかけ知事室」で各地を回ったり、「こどもまんなか熊本」では小4~大学生までの子供達や子育てや保育教育の現場で働く大人の声を聞くなど、多くの県民から直接現場の声を聞く事を大切にされています。そして、それだけでなく、すぐに実行できることは本当にすぐ実行されます。こちらがビックリするスピード感です。徹底した現場主義である所と有言実行である所が、本当に素晴らしく、尊敬しております。私の大好きな熊本県が、これからもっと素敵な場所になるのは確定ですが、そのために私も もっと世の中や人の為になれるよう頑張りたい。そう思えた1日でした。私の人生に、このような貴重な機会を与えてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。エシカルプロダクツ 永井香織 もっと見る
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