注目のリターン
もっと見る1,800円
日本語絵本1冊 『もしぼくが鳥だったら』一般価格¥1800/税と送料なし
支援者:51人
お届け予定:2025年01月
3,800円
日本語絵本1冊+プロジェクト応援A ・『もしぼくが鳥だったら』一般価格¥1800/税と送料なし) ・プロジェクト応援¥2000
支援者:27人
お届け予定:2025年01月
3,800円
ゆぎ書房絵本セットB ・『13人のサンタクロース』¥2000 ・『もしぼくが鳥だったら』¥1800 ※『13人のサンタクロース』は12月初旬に発送予定。『もしぼくが鳥だったら』は出版後に別途発送致します。いずれも税と送料なし。
支援者:13人
お届け予定:2024年12月
はじまりは「難民絵本100冊ワークショップ」
ゆぎ書房は八王子市にある小さな小さな出版社です。2020年に創業し、主に翻訳絵本を制作しています。
パレスチナとガザを描いた絵本『もしぼくが鳥だったら』との出会いは、創業前の2016-2018年にメンバーとして参加していたプロジェクト「難民問題から国際理解教育を問う」(日本国際理解教育学会)でした。同プロジェクトの絵本タスクチームでは、難民をテーマにした絵本を収集し、その後、十数回にわたる難民絵本100冊ワークショップをひらいてきました。
教育や学びの現場で、「難民になること」をどう学ぶかは、とても大きな課題です。
国際情勢の解説や統計データの提示がメインになってしまうと、自分とは かけ離れた世界の出来事として、情報をなぞるだけになったり、そもそも関心を向けることをあきらめてしまう。
この問題を子どもたち・大人たちが他人ゴトではなく「自分ゴト」として学び、感じるには、どうしたらよいのだろう?
ひとつの可能性として、絵本ワークショップを行ってきました。
絵本の主人公は、ある日とつぜん難民となり、(多くは戦禍に追われて)移動し、さまざまな状況に直面していきます。
混乱と逃避行のさなか家族が離ればなれになる、戦争になると町のゴミ収集がストップしてしまう、平和な国まで逃げていったけど言葉が分からない・・・など。
「そっか、そんな事態も起きるんだ」と、子どもたち・大人たちは、絵本の場面からこれまで想像もしなかったことを追体験していきます。そして、おはなしから読み取るだけでなく、絵本の絵から、自分で発見することもできる。
ことさらに「議論する」というのではなく、絵本を間に置いて、絵本を読んだ人がお互いの発見や感じたこと・分からないことを、素直に口にしてシェアできる「敷居の低さ」「間口の広さ」も絵本のもつ可能性のひとつかもしれません。
中東絵本の翻訳者・片桐早織さんとの出会い
そんな難民絵本ワークショップに、2019年ごろ、中東絵本の翻訳者・片桐早織さんがたまたま参加され、「パレスチナで難民になった人たちを描いた、アラビア語の絵本をもっと読みたいです」と、ご相談しました。
パレスチナを描いた絵本は多くありましたが、英語などで第三者の視点から描かれたものだったり、あるいは、当事者の視点(により近いところ)から描かれた中東の絵本があっても、必ずしも分かりやすいものばかりではなかったのです。
そんなときに片桐さんが紹介してくれた作品のひとつが、アラビア語絵本『もしぼくが鳥だったら』でした。
いま届けなければならない絵本
『もしぼくが鳥だったら』は、主人公の男の子の視点から、パレスチナの占領、追放、入植を描いた絵本です。ガザをはじめとする多くの場所を彷彿とさせる「壁」も独自の形で描かれます。
「ぼくたち」が故郷の家を追い出されたこと、そして、「ぼくたち」が住んでいた家と土地に、「遠い国から来た人たち」が住みはじめたことが、やさしく、やわらかい言葉で語られます。
しかし、あまりに率直であるため、日本では受け容れられないのではと思い、そのまま5年もの間、為す術もなく手元に置いていました。
パレスチナ/イスラエルの問題は今に始まったことではありませんが、2023年10月7日以降の更に苛烈な状況を目にし、今ならこの絵本も理解してもらえるかもしれないと思い、本作品の翻訳権取得に向けて動き始めました。
パレスチナ/イスラエルでこれまで起きてきたこと、今起きていることをどう理解すればいいのだろう?子どもたちにどう伝えればいいのだろう? 不安や疑問を感じている人はとても多いと思います。
もちろん、この絵本に描かれていることが絶対でも全てでもありませんが、この大きな問題を「知る」ための小さな糸口として、いまだからこそ届けなければならない絵本であると感じます。
版権取得のすべての手続きが完了した今、支援協力を呼びかけるこの機会を、より多くの方々との問題共有の機会と捉えています。
皆様のご支援をどうぞよろしくお願い致します。
絵本『もしぼくが鳥だったらーーパレスチナとガザのものがたり』
ファーティマ・シャラフェッディーン(文)、アマル・カルザーイ(絵)、片桐早織(訳)
日本語版絵本 巻末解説
絵本に描かれていることの背景を、パレスチナ研究者の鈴木啓之さん(東京大学中東地域研究センター・特任准教授)が、子どもたちにやさしく語りかけるような言葉で解説してくれました。
また、絵本の絵から、パレスチナの歴史と暮らしを見つけ出すヒントも示してくれています。
以下は、鈴木啓之さんのご著書・編著書・訳書の一部です(共著共訳を含む)。
出版・制作情報
【原書タイトル】 لو كنت طائراََ Lau kuntu ṭāʾiran
【原書出版社・出版年】 كلمات Kalimāt/ カリマート (アラブ首長国連邦・シャルジャ首長国) 2009年
※本プロジェクトページへの絵本画像の掲載は、すべて著作権者の許諾を得ています。
【出版情報詳細】https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784910343082
※全国の書店・ネット書店での一般購入予約も受付開始しました
※9/18時点で楽天ブックスでご注文可(Amazonは情報反映されておらず)
社会的リターン:「ガザの子ども図書館」展を全国で
ガザへの攻撃が続き、死傷者数が増大していくなか、現地への支援ではなく、日本での絵本出版のための支援呼びかけは許されるのだろうか?
自問自答と関係者との話し合いを重ねました。そして、ただひとつのできること=「翻訳絵本の出版」の実現に注力することにしました。そのうえで、できあがった絵本を皆様にお届けする個別リターンとは別に、PBBY(パレスチナ国際児童図書評議会)よりご協力をいただき、社会的リターンを実施したいと思います。
世界中のIBBY(国際児童図書評議会)による支援も受けて、ガザ地区北部のベイトハーヌーンで運営されていた図書館がありました。Safe Heaven とも呼ばれたこの図書館を、たくさんの子どもたちが訪れていました。今は跡形もありません。
上記図書館とガザでの図書活動その他についての、PBBY(パレスチナ国際児童図書評議会)による画像と情報をパネル化し、絵本販売とともに書店さん等で展示していただけるよう、提供致します。また、絵本販売を伴わない形での展示も、支援団体・学生さんの活動・本読みデモなどでもご活用いただけたら幸いです。
展示パネルの主な内容 (予定)
・国際的な賞を受賞したガザの児童書作家が安否不明であること
・子どもたちとの図書活動を担ってきたスタッフが安否不明であること
・世界各国のIBBY(国際児童図書評議会)の支援を受けてガザにつくられた児童図書館が、2014年と2023年の二度にわたり攻撃を受けて跡形も無く破壊されたこと
・2023年10月のガザ攻撃から200日目に、PBBYが世界に向けて発信した英語・アラビア語でのメッセージ(邦訳を併記します)
翻訳者・原作者の方々と原書出版社のご紹介
スケジュール
2024年10月 日本語版デザイン制作
2024年11月~12月 印刷作業
2025年1月15日ごろ 日本語版『もしぼくが鳥だったら』出版
個別リターンの発送
社会的リターン(「ガザの子ども図書館」展・展示パネル発送)の開始
*個別リターンとして、『13人のサンタクロース』+『もしぼくが鳥だったら』をご希望の方には、『13人のサンタクロース』のみ、12月初旬に発送致します。
最後に
くり返しになりますが、クラウド・ファンディングへの支援協力を呼びかけるこの機会を、より多くの方々との問題共有の機会と捉えています。緊急出版を実現するため、皆様のご支援をどうぞ宜しくお願い致します。
最新の活動報告
もっと見る目標額の90%達成!/UAEよりアラビア語原書が追加されます
2024/10/06 12:00ゆぎ書房のプロジェクトは目標額の90%を達成しました!皆さまのご支援に心より感謝を申し上げます。 また、リターン品のうち、【アラビア語原書+日本語訳絵本のセット】は、好評ですぐに終了しました。文化や言語への興味は、現地情勢への関心の輪を拡げていくものと信じています。 UAE原書出版社の応援により、再度原書を送っていただけることになりました。週明けには再度、同リターンをお選びいただけます。 プロジェクト終了までの残り11日間、拡散・ご支援のご協力をどうぞ宜しくお願い致します。ゆぎ書房 代表 前田君江 もっと見る
1週間で100人を超える方々がご支援くださいました!
2024/09/28 18:58本プロジェクト開始1週間で、100人を超える方々がご支援くださいました!「ニュースでいつも現地情勢を見て心を痛めていた。何かできることをしたいと思っていた」との想いを込めて支援してくださる方が多く、身の引き締まる思いです。今日までで119人(延べ数)の方々にご支援いただき、本当にありがとうございます。皆さまの想いを絵本制作につなげてまいります。こちらは『もしぼくが鳥だったら』絵本チラシ(A4片面カラー)のサンプルです。フルサイズのデータを、【プロジェクト応援¥1000】 にお申し込みくださった皆さまにお送り致しました。プロジェクト終了までの残り19日間【10月17日(木)まで】、どうぞよろしくお願い致します。ゆぎ書房 前田君江 もっと見る
【プロジェクト開始 3日目のご報告】目標額の30%を達成しました
2024/09/21 23:47ご支援下さった皆様へ 「パレスチナ/ガザの翻訳絵本を緊急出版したい+「ガザの子ども図書館」展を全国で」のプロジェクトがスタートして3日が経ちました。 ひっそりと始めたプロジェクトでしたが、多くの皆様が次々とご支援下さり、3日間で目標額の約3分の1という驚異の達成率となりました。 皆様おひとりおひとりに心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。画像キャプション アラビア語原文(右から左へ読む) 【日本語訳】学校から かえると まいにち ぼくたちは このかべの そばで あそぶ。 このかべに いろんな色で 花や ことりや 風船の絵を かく(片桐早織/訳) 皆様からの思いのこもったメッセージは、全て英訳し(Google翻訳ですが)、絵本原作の画作者アマルさんにお送りしました。そして、今度はアマルさんから、パレスチナ生まれのご両親のこと、彼女自身のこと、そして、この絵本を創るに至った経緯ををメッセージとして送って下さることになりました。 以降の活動報告でお伝えしたいと思います。 本プロジェクトは、29日間(残り26日間)の短期決戦となっております。引き続き、プロジェクトへの応援と拡散のご協力をお願い申し上げます!ゆぎ書房・代表 前田君江 もっと見る
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