プロジェクトは現時点(8月14日時点)で69名の方からご支援いただき、718500円(達成率47%)となりました!ご支援、お気に入り登録、情報拡散、誠にありがとうございます!
リターンについては準備が整い次第発送しますので、しばらくお待ちください。
プロジェクト終了は8月30日。残り16日です!引き続きよろしくお願いします!
今回の活動報告は、門口寄居の中を片付けていた際に出てきた古いイラストの話です。
門口寄居は一番古い部分が昭和5年(1930年)に出来て、その後増築を繰り返して現在の形になっています。上の写真が、恐らく建物内で一番古い部分と思われるエリアです。中央に掘りごたつがあり、2階に続く階段があります。
門口寄居がオープンする際には、このあたりはまだ手付かずで、徐々に片付けて利用できるようにしていく予定です。
物を片付けて改修が進む門口寄居ですが、最初に中に入った際には大量の食器や家具、着物、本などが残されていました。本は特に多く、部屋中に本が積まれ、明治時代の物と思われる古い本も残されていました。
こちらがその一つ。日本初の近代的国語辞典の「言海」です。奥付を見ると、明治時代に出版されたもののようです。
貴重な資料ではありますが、写真の通り状態が悪く、最終的に辞書マニアの方に引き取ってもらいました。他にも欲しい方がいたら引き取ってもらい、カビたり破れたりして状態の悪すぎるものは処分しています。
本以外にも、こんな古い物が見つかりました。表題にある、コミケが行われるようになる前に描かれたイラストです。
こちらの作品の日付やサインを見ると「1975・8・2 by S.Shio」とあります。
こちらの作品は「1975,5,15 by Morii Oono」とあります。
少女漫画のことは全く分からないので、このイラストの写真をX(Twitter)に挙げたところ色々な方からリプライをもらいます。その結果、どうやら漫画家の、おおの藻梨以さん、佐藤史生さんのデビュー前の作品の可能性があることが判明しました。
https://x.com/byoshinari/status/1620288247535665153
ただ、残りの一つは、サインの名前で探しても作者が分かりませんでした。可能性のある作家の名前が幾つかあがったものの、結局は分からず。
最終的に、その投稿を見た親族の方からメッセージをいただきます。今は書いてはいないものの、以前はプロで書かれていて、このイラストはデビュー前の頒布会の時のものではないかとのことでした。そして、親族の方から、イラストの書かれた当時から、コミケなどが盛んになる現代までの時代背景も聞くことができました。
コミケ第1回開催は1975年12月で、出てきたイラストの日付は全てそれよりも前のものです。当時は少女漫画雑誌で会費制の会員を募集し、会費で会誌を作成した後に会員に送付したそうです。作られたのはコビー誌で、初期は青焼きでした。ホワイト修正が出来ず大変だったのだとか。
会は漫画家を目指す少女達向けだったが、会員には読専も存在しました。当時はコミケの前身である同人誌即売会が公民館等で開催されていました。その後、参加者自ら同人誌を印刷してくれる印刷所を開拓し、オフセット印刷にて即売会で会員以外に領付する事により、大量(数百部程度)の会誌の制作が可能になりました。
即売会で会誌の領付することにより、即売会に参加すれば印刷費の回収が出来て次回の印刷費が得られるので、会員制で無くとも同人誌を作る事が可能になります。これにより、有志、個人での同人誌作成が可能となり、募集による漫研はすたれていきました。
その後は大雑把な流れで、アニメパロディの人気、宅配便による搬入の実現など、大量印刷大量販売のサークル発生、コミケの巨大化。そして現在に至るそうです。
このあたりの流れはXで何度か書いたのでそちらも見てください。
https://x.com/byoshinari/status/1621275912577912832
親族の方から連絡のあった作品は、その後作者の元に送っています。50年近く前の作品が発見されて作者の元に返るなんて、ネットは凄いねと思った話でした。
残りの2つも、今も家にコミックを揃え、長くファンだった知り合いの方に譲りました。持つべき人の所に行き、また大切にしてもらえていることでしょう。
門口寄居の工事は、まだ残っているブロック塀の解体を開始しました。8月中には解体を完了できればと思います。今回は細い路地側で一人での作業なので、解体ハンマーは使わず上から徐々に壊していきます。
古民家の周りのブロック塀を解体したい! プロの方に聞いてみた。自分でもやってみた。
外壁の工事も始まりました。外側も綺麗になっていきます。外壁はDIYで塗装していきます。9月初旬には工事が終わる予定なので、近く外壁塗装、ウッドデッキ作りを助けていただける方の募集も行っていきます。