「国を担う人財の輩出を」
CBBスクールについて
「全ての子ども達に、教育へのフリーなアクセスを。」
この理念を掲げてNGOCBBは活動をしています。
そして子ども達が持続的な将来像を描くためには、最低限の教育ではなく、リーダーを輩出できるような環境を作っていきたい。そんなビジョンで私たちは活動しています。
私たちNGOCBBの活動は大きく分けて2つあります。
①語学のフリースクール
地方部で日本人のインターン生と一緒にフリースクールを開き、日本語と英語を教えています。外国語を話せる人材の需要拡大によって、所得向上を実現し貧困から脱する一つのチャンスになります。
②復学・進学支援
また一度退学してしまった子どもたちを対象に「住み込みプロジェクト」も行っており、ひとつ屋根の下で一緒に暮らしながら、CBBスクールで学んでいます。
ただし私たちのミッションは教育支援を提供することではありません。
「支援漬け」「支援慣れ」という言葉に象徴されるように、往々にして「支援」と呼ばれる活動では現地の方々にとって「してもらう」ことが当たり前になってしまうという側面があります。
そのため私たちは子ども達の自主性を重んじつつ、「リーダー」を輩出するための「人財」育成に力を入れています。
子ども達の「自立」のきっかけを
当ページをご覧いただきありがとうございます。NGO CBBに長期インターンとして参加している(現 日本語教師・広報)の鈴木裕介です。私は、2024年4月から長期インターンとしてカンボジアに滞在しています。
「経済成長率6%」「平均年齢26歳」と聞くと、カンボジアには勢いがあって成長曲線を順調に描いているという印象を抱きがちです。
しかし私自身首都や村で仕事をしていくにつれて、徐々に疑問符が生じる場面に出会うようになりました。
例えばビジネスの場では、以前CCIAという投資会合のパーティーに参加した際、中国系の資本家の多さに驚きました。
ローカルで見ても、また村では借金の返済が世代を超えて行われることが多々あり、そもそもの選択肢がないというのも一つの現状です。
「自立」した子どもの姿を思い描いて活動する身として、この現状に違和感を覚えました。
ではその閉塞的な現状に対して我々はどのようにアプローチができるか。
CBBの出した結論は子ども達の興味関心を引き出すような環境を作るということでした。
内発的な興味を持つ刺激を得られるきっかけとなる場所にCBBがなればよいのではないかということで始まったのが、この「児童館プロジェクト」です。
カンボジアの教育の課題
■カンボジアの学校就学率
初等教育就学率 109.9% (2022)
中等教育就学率 57.9% (2021)
高等教育就学率 15.0% (2022)
(出典:World bank World Development Indicators)
この数字が物語るのは主に2つのことです。
①教育の質の低さ
カンボジアでは初等教育の就学率こそ高いですが、100%を超えているということはつまり留年をしてしまっている学生が多いということです。その分だけ高い質の教育環境が整備しきれていないことになります。
②教育のプライオリティの低さ
多くの子どもたちが中学校・高校を卒業せずに退学してしまっているのが現状です。
地方部では、子ども達が家業の手伝いで働くことがあります。そのため退学した子どもは近くで働いた後、出稼ぎに行ったり工場で働いたりするケースが多いです。
もちろん本人が労働を望むのであれば、それは我々の出る幕ではないですが、問題は本人は出稼ぎに行きたくない、もしくは勉強を続けたいという場合です。
子どもたちには自分の未来の選択肢を知ってもらいたい。それを知った上で自分で何を選ぶのか。その選択肢を示す存在を目指しています。
学校が終わったら遊びに来れる場所
◾️「児童館プロジェクト」について
日本の子どもたちの周りには児童館があります。
学校が終わると遊びに行って運動をしたり、ただおしゃべりをしたり、初めて会った相手と仲良くなったり、一人で本に明け暮れたり。そんな自然と足を運んで楽しむことができる場があります。勉学の場でなくとも、そこで得られる学びも多々あるはずです。
一方カンボジアの村には子ども達が集えるような遊び場はなかなかありません。
一日3時間の学校の前後は各々がバラバラに散ってしまいます。カンボジアの子どもたちにももっと色々な経験や様々な刺激を得られる環境に触れてほしいです。
「児童館プロジェクト」では、CBBスクールのある敷地内の建物の一室に子どもたち向けのフリースペースを作ることを計画しています。こだわっていることは子ども達が自己表現をできる環境を整えることです。
フリースペースには子どもたちの創造力を養うブロックや、クメール語の本から世界の旅行本までに至る様々な種類の本、広い世界を知るための世界地図や地球儀、子どもたちが安心して寝そべることのできるマットやクッションを用意する予定です。
◼︎ なぜ児童館なのか?
「児童館プロジェクト」が持つ意義は大きく分けて2つあります。
①子どもたちが自然と集う憩いと成長の場となる
児童館があれば学校が終わった後に遊びに来れる場所が生まれます。また本で異文化や多様な知識を得られるだけでなく、ブロック等で自らのアイデアや思いを表現することもできます。遊びの中でも子どもたちには成長するきっかけとなる経験がたくさんあります。
このように児童館は、特に理由はなくても気軽に足を運べる子どもたちの憩いの場になるだけでなく、彼らの好奇心も刺激されて成長に繋がるような場になると私は信じています。
②教育支援の輪を広げやすくなる
児童館がCBBスクールと同じ敷地にあることで、児童館へ遊びに来た子どもたちにもCBBスクールを認知してもらうことができます。今通っている子どもはもちろんのこと、まだ通っていない子どもたちも、児童館に来たことがきっかけでCBBスクールへ参加することにつながります。
そうすることでますます多くの子どもたちが気軽にCBBスクールへやってくるようになり、教育支援の輪が大きくなっていきます。
子ども達のためのコミュニティへ
First Goal:18万円
主に児童館の基本設備を整える予算になります。好奇心を引き出し自己表現をできるようなパズル・ブロック・世界地図・地球儀・本という知育玩具を中心に揃えていきます。
また子ども達はあまり知らないビーズクッションやカンボジア人が大好きなハンモックといった子ども達の安らぎの場となる設備も整えていきます。
持続的な教育環境づくりを目指して
CBBスクールは、日本人のインターン生数名と現地代表で運営しています。インターン生は長くて1年、短くて1カ月で入れ替わります。インターン生が一人もいない時期は生徒たちの足が遠のいてしまいがちです。
勉強をしたくてもできなかった子どもたちがここに来れば教育にアクセスできる。その場所であり続けたい。
また、いつでも日本語・英語を教えることができるような環境を作るために単なるスクールではなく、「住み込みプロジェクト」という形の運営も行っています。
子どもたちが将来の選択肢を広げながら日本語・英語を習得し、将来的に貧困を脱出していく。その日を思い描きながら、今回のプロジェクトを皆さんと一緒に形にしたいです。
どうか応援をよろしくお願いいたします!
みなさまのご支援の使いみち
「児童館プロジェクト」の準備費用として大切に使わせていただきます。
■ 本購入(世界の写真本、クメール語での伝記や物語など)
■ 環境整備(クッション、ジョイントマット、扇風機、ハンモックなど)
■ 子供用玩具(ブロック、地球儀、世界地図、パズルなど)
■ その他諸経費(輸送料、ATM手数料など)
メンバー紹介
鈴木裕介 (CBBインターン)
2000年生まれの23歳。東京都出身。早稲田大学政治経済学部を卒業。現在は早稲田大学大学院社会科学研究科2年次休学中。将来国際開発の事業に携わることを志すも、開発の現場を感覚として知らず、空調の効いた部屋でパソコンを通して異国の実情に思いを馳せる自分のあり方に疑問を抱く。カンボジアの貧困問題に教育という側面から取り組むCBBスクールに共感し、2024年4月よりNGO CBBにてインターンとして活動中。
「子どもたちの無邪気な笑顔が10年先20年先も続くような未来の礎をCBBから作っていきたいです!」
鳥居文香(CBBインターン)
旅行では知り得ない途上国のリアルを感じたく、社会人を経てこちらのインターシップに参加しました鳥居文香です。子供達が楽しく学んでいる姿に日々喜びを感じています。この経験が子供達の未来を創る手助けになりますように。
「学ぶことを楽しいと感じられる環境を作りたい」
水川貴久(CBBインターン)
今までの生活圏から完全に抜け出してみたくなったので今回参加しました!毎日可愛い子供たちを見てると癒されます。彼らの幸せな未来を願って頑張ります!
「子ども達の明るい未来を作ります!」
Phearim(住み込みスタッフ)
18歳でカンボジアの高校3年生。一度学校を退学するも、CBBの「住み込みプロジェクト」を通して復学。現在CBBで生活を送りながら、高校卒業試験に向けて勉強奮闘中。
「よろしくおねがいします。」
SreyLeak(現地代表)
ベルティ大学ソフトウェアエンジニア学部卒・子どもたちが学校のない時間に来れる環境を作れればと思います。
「みなさん、こんにちは。よろしくおねがいします。」
マサ(創設者)
カンボジアにはじめて来た2010年。学校を建てても学校に行けない子どもたちを目の当たりにし、何かできないか、考え続けています。
「現地のニーズを考慮した30年続く教育支援を」
※掲載している名称及び画像は本人・保護者より掲載許諾を得ています。
※募集方式について
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
最新の活動報告
もっと見る児童館完成と運営開始のご報告
2024/10/03 13:21【児童館完成のご報告と概要紹介】CBBの児童館プロジェクトは、教育支援の活動に新たな風を吹かせることに成功しました。「カンボジア 児童館」「NGO 児童館」で検索すると真っ先にヒットします。そんな児童館の概要紹介になります!【クラウドファンディング】まずはクラウドファンディングについてですが、おかげさまで目標金額を大きく上回り大成功を収めることができました。本当にありがとうございます!!【設備について】皆様から頂いたご支援のもと、・子ども達が受け身の姿勢を作らない・自分から自由に自己表現ができる・五感で知的好奇心が刺激されるここに重点を置いた施設設備を行いました。LEGOやトランポリン、写真を多く用いた世界の写真本や図鑑がその象徴です。そして目標より多く頂いた分で、・村には珍しい「引き」になるもの・持続的に使ってもらうためのものを整備できました。鉄琴や卓球、ジェンガなど児童館の中でも特に人気のものや、フローリングマット・ソーラーパネルといった快適に過ごす上で欠かせない設備を用意できました!我々としても期待以上のクオリティーの児童館ができて、感無量です。大人でも遊びたいと思えるワクワクする場所になりました!【子ども達の様子】児童館を作ってから、子ども達の成長が目に見えて分かります!レゴやトランポリンなど頭や身体を自由に使えるものを通して、教えてもいないやり方を自分たちで見つけ出しています。子ども達の中にある豊かな創造性が存分に発揮されている姿を見ると、彼ら自身から眩さを感じます!彼らの自由な発想を好きなだけ広げて、イキイキとした姿を見せ続けてくれています。【思い描く形】ただ「支援」を提供する、ただ「何か」を作ることをゴールにしない。子ども達に手を差し伸べるのではなく、子ども達が求めて来てくれるような活動を。子ども達及び村の方々のニーズに合って、子ども達が「主語」であり続ける活動を。子ども達「が」何をできるか。このような支援の「その先」を考え続けた結果として出した結論が、子ども達のためのコミュニティ、でした。子ども達が主体的であり、自発性を発揮できる場所。それが児童館です。【最後に】児童館はここからが始まりです。児童館がひとつのきっかけとなり、彼らの未来の礎となるように。子ども達の未来に期待して、共に見守っていただければ幸いです。ご支援と応援の程、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。文責鈴木裕介(NGOCBBインターン 児童館プロジェクト責任者) もっと見る
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