2024/09/19 20:41
黒澤監督晩年の超大作「乱」の
ドキュメンタリー映画、
ハリウッド版製作の応援をしています
【私が応援する理由と、長い長い物語】
①1983年。今から40年前。
私が27歳の頃。
最初に入社した小さなCM制作会社に
制作のアルバイトがしたいと
一人の大学生が訪ねてきました。
河村光彦くんという名の青年でした。
(撮影現場写真のカメラマンの右にいる若者)
②いくつか現場を手伝ってもらったあと
しばらく顔を見せなかったと思ったら
すごいニュースが飛び込んできました。
③黒澤監督晩年の超大作「乱」の現場に
この河村くんと若いカメラマンの二人が乗り込んで
ドキュメンタリー映画を撮影していいという
許可が黒澤プロからおりたというのです。
④殆ど経験のない若者に、そんなことをさせる?
と当時は半信半疑でしたが、黒澤監督が
河村くんの純真さに心打たれ
後身を育てたいという思いで許されたことが
あとでわかりました。
⑤その後、私が次に入社した太陽企画(株)の
ビデオ編集室でも、この素材をつかった
編集(黒澤プロ主導)がはじまったことを
知りました、
⑥しかし、河村くんが、作品を仕上げたという
ウワサは聞かずじまいでした。
⑦それから、40年が経ち、今年の2月。
40年ぶりにFBで、この河村くんとつながりました。
そして、これまでの経緯を詳しく聞きました。
⑧聞けば、その時、収録したビデオテープは
黒澤エンタープライズが使用したあと、制作関連会社を
行き来しているうちに、大部分が行方不明に
なってしまったというのです。
⑨しかし、近年になって、膨大な素材の一部の所在がわかり
河村くんは、低予算ながら、作品を一度仕上げました。
⑩そして、この度、更に見つかった素材もふくめて
最新の技術で100時間をデジタイズし、ハリウッドの監督を
起用して、彼の納得のいく、後世に伝えるべき作品(英語版)
として仕上げることになったのです。
クラファンの目的は、このデジタイズの費用にあてられます。
⑪製作協力するのは、黒澤監督の偉業をたたえてアメリカに
設立された映画学校「アナハイム大学」です。
⑫この大学は、オリバー・ストーン、マーティンスコセッシ、
リチャードギア、ジョージ・ルーカスなど
黒澤監督を尊敬するアメリカの蒼々たる
映画人が応援している大学です。
⑬「乱」の取材当初、河村くんは23歳。
今年、彼は、63歳。
40年の時をこえて、この大きなチャレンジに
挑もうとしています。
⑭彼を突き動かしているものは、黒澤監督の偉業、
監督本来の姿を後世に伝えたいという情熱と
もうひとつ大きな理由があります。
⑮それは、彼は今、胃癌、悪性リンパ腫との
壮絶な戦いの真っ只中にいるのです。
⑯命をかけて、大きな挑戦をしている河村くんを
私は応援したいと思っています。
⑰ですので、冒頭にお知らせした、クラファンサイトから応援してあげてほしいのです。本投稿のシェアもお願いします。
私も素材を見させていただいてますが、映画、俳優たちにとっても大きな学びがあると思います。
~お忙しい中、最後まで読んでくださり、ありがとうございます。