タイトルとエリアの選定
いよいよ絵本の中身に取り掛かります。
しかし、立ちはだかる日常生活、家事、子育て、本業の壁!
その間をぬって必死のパッチで(大阪的表現)数人で集まりミーティング。
集まれない時は、夜のZOOM会議です。終わっていない晩御飯の片付け、積み上がる洗濯物。後ろから抱きついてくる子どもたち、「ママー。お茶飲みたいー。」の声で慌てて音量をミュートします。
タイトルは?「こんにちは おおさか」いや、「おさんぽえほん」・・・なんか違うな・・・。ミーティングではなかなかいいアイデアが出ません。
もっと、私たちらしい、それでいて楽しい、親しみを持ってもらえる絵本のタイトルってなんだろう。難航しました。
でも、ミーティングに出られなかったスタッフからも続々タイトル案が送られてきて。
そう。私たちのアイデアは、慌ただしい日常の中から生まれてくるんだった!
あるスタッフの口から、「観光、というより、子どもと一緒にてくてく歩く・・・もっとゆっくり。とことこ・・・子どもと一緒に歩くイメージで!」
この発想で、一気に「とことこ」が私たちのイメージにストンと落ちました。
もし、こんな絵本を他の土地の人らも作りたいって言ってくれたらいいな、と夢が広がったので、「まち絵本」というシリーズ名もつけました。いかがですか。あなたの街の「まち絵本 とことこ〇〇」
さあ。大阪のどこに「とことこ」行こう。
みなさんから出してもらった大阪のいろんな場所の付箋を眺めながら
「通天閣ってのぼったことないわ」という大阪生まれ大阪育ちのスタッフがいたり。
「都会部分だけじゃない、自然の魅力も伝えたい」
「子どもがちょっと大きくなったから、夜に湾岸の工場地帯見てきたよ。キレイやった!」
「アメ村って実はかっこいいアートがあちこちにあんねん。知ってほしいわ」
「美味しいもん!美味しいもんをとにかくいっぱい載せてええええ!」
「やっぱり、スーパーってご当地要素満載やし、食文化と府民性を紹介するのに切り離されへんわ!」
「タイガースって、大阪の球団ちゃうやん、、、どうしたらええのん」
「それいうたら、Jリーグのサッカーチームなんて3つもあるやん・・・選ばれへんやん・・・」
「やっぱり土曜のお昼は新喜劇やんなー」
とにかく私たちの思う「おおさか」をこれでもか、これでもか!と煮詰めていく作業が続きました。