
EQの学びを、もう一歩深めるために
サンガ新社の佐藤由樹です。クラウドファンディング「『EQ2.0』とセミナーで「感情的知性」を磨き、あなたのビジネスと人生を豊かに!」にご支援くださった皆さまに、改めて心より御礼申し上げます。
感情を理解し、よりよく扱うことの大切さに共感し、このプロジェクトを支えてくださった皆さまのおかげで、紙書籍『EQ2.0』を再刊行することができました。
皆さんが実感されているとおり、これからの時代を生きるうえで、心のメカニズムを理解することはますます重要になってきています。
EQ(感情的知性)でまず大切なことは、感情に正しく向き合い、「いま自分の中で、何が起きているのか」に気づく力です。これがEQの実践を支えています。
今回は、このEQの学びと、とても相性のよい書籍シリーズをご紹介します。
それが、アルボムッレ・スマナサーラ長老による『ブッダの実践心理学』です。
心の仕組みを読み解く、アビダンマの視点
『ブッダの実践心理学』は、仏教の教えの中でもアビダンマと呼ばれる分野を、現代の読者向けに解説した本です。「心の仕組み」をていねいに説明する学問に近いものと言えるでしょう。
アビダンマでは、心を「対象を認識するはたらき」と定義します。
つまり、心とは固定した「実体」ではなく、対象があって条件がそろったときに、一瞬生じては消えていくプロセスとして理解されます。
怒り・不安・喜び・欲望といった感情もまた、「私の本質」ではなく、条件によって一時的に生じた心の反応にすぎません。
『ブッダの実践心理学』では、怒りや喜びなどの感情が生まれたとき、「どんな対象に触れたのか」「そのとき、どんな理解や思い込みがあったのか」「身体や環境の条件はどうだったのか」という、感情の生起と消滅のプロセスが解説されます。感情は観察され、理解されるべき心の動きなのです。
このように自分の感情を一歩引いたとこから認識することは、EQで言うところの自己認識力(Self-Awareness)そのものではないかと思います。
EQを学んでいる皆さんは、マインドフルネスや仏教瞑想にも興味を持たれている方が多いと思いますが、まさに、『ブッダの実践心理学』は、ブッダが2500年前に心のメカニズムをどのように解き明かしたのかをまとめた、現代人の必読書です。
『ブッダの実践心理学』のもとになっているアビダンマ(アビダルマ)は、理解するのが難しいテキストですが、この『ブッダの実践心理学』は、現代の日本人に向けて、スマナサーラ長老がとてもわかりやすいたとえ話を用いて丁寧に解説していますので、ぜひ読んでいただきたいと思います。
『ブッダの実践心理学』クラウドファンディング締切「12月31日」
サンガ新社では現在、アルボムッレ・スマナサーラ長老による『ブッダの実践心理学』シリーズを、紙の書籍として復刊するためのクラウドファンディングを行っています。
EQの学びをさらに深めたい方に、ぜひ知っていただきたい取り組みです。
本シリーズは全八巻・7冊からなるシリーズですが、今回はその第一弾として、第一巻〜第三巻の3冊を刊行します。
クラウドファンディングでは、通常価格より1,350円お得な先行予約もご用意しています。
締切は大晦日、12月31日(水)23:59。いよいよ残り1週間となりました。
この特別な機会にお申し込みをいただければ、出版のための大きな支えになります。先行予約を通してのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。







