【増上寺「光摂殿」大広間会場出展者 1】
● Kae Seak
長野県生まれ。地元長野の企業に勤務する傍ら、2011年12月より絵画活動を開始する。
主として水墨水彩による、あくまで内観の抽象表現を追求し、創作行為の根本は内観過程そのものと位置付ける。
一方、音楽好きが高じてレコードのカバー/盤面アートを積極的に手掛ける。
加えて国内外の写真家とのコラボレーション表現を展開し、自己の枠を超えた表現の可能性を模索し続けている。
地元での個展開催の他、グループ展に複数参加。今後、首都圏および海外での展示が予定されている。
【略歴】
関西外国語大学短期大学部 米英語学科 卒業
1996〜 地元のソフトウェア開発会社(長野県上田市)勤務(テクニカルライター、翻訳コーディネーター、営業アシスタント)。
2011〜 水墨・水彩をベースに絵画活動を開始
【主な発表など】
2012 グループ展「ZINE」(ギャラリー Ch.books / 長野)
グループ展「花展」(ギャラリー 風の公園 / 長野)
挿画提供・雑誌「I Festival de Poesia」(メキシコ)
2013 グループ展「LIGHT IT UP BLUE Art Exhibition in Japan」(愛知、大阪、兵庫)
個展「血赤」(アートスペース FLATFILE / 長野)
グループ展「10 x 10」(アートスペース FLATFILE / 長野)
グループ展「Salon Du Dessin et de la Peinture a L'Eau」(フランス)※出展予定
2014 個展開催予定(ギャラリー新宿座 / 東京)
http://kaeseak.blogspot.jp/
http://www.facebook.com/kaeseak
ステートメント
2011年12月に絵を描き始めて以来ずっと、私にとって創作とは自分自身を深く深く掘り下げていく作業であると言えます。
根本的なテーマは常に「自分」であり、私の絵はどれも「私自身そのもの」です。
絵はいつも自分のために描きます。美しく描こうとすることもなければ、誰かを幸せにするために描くことも、愛や平和をコンセプトに描くこともありません。
白い紙の上に最初に墨を落とすときは、今を生きるための選択や決断のとき。それを平穏の中で迎えるときもあれば、恐怖の中で知るときもあります。
…私個人の礎石や根拠はどこにどんな風にあるのか。
…自身の奥底に必然と堆積し続けてきた澱や垢は捨てされるのか、あるいは再生開花するものなのか。
…この痛みは、迷いは、私をどう生かしてくれるのか。
そんな風に問いながら心を掻き取り、筆が走るごとに血が吐かれていきます。
今回の応募にあたり送りする絵もすべて、制作時の私自身と向き合い、紙や墨、絵具と調和させることから生まれたそれぞれの私の姿です。
黒い闇、白い霧、…心の小宇宙に向かう探求の旅は死の瞬間まで続くのでしょう… そして今現在は絵を手段としていますが、この先は別のやり方で旅を続けるのかもしれません。
作品画像キャプション
「sleeping beauty」2012年 / 34.8×45.5cm / 和紙に墨、水彩、額装