
寒中見舞い申し上げます。
コロナ禍の余波の中、分断化を加速化させる戦争や紛争による先の見えない世界情勢、同時に多極化する社会のあり方やAIテクノロジー革命に直面する現代は、まさに激動の時代といえます。
2025年の動向も予測が不可能ながら、一人一人の心の力を信じて、光を求めていきたいと誓っています。
空の映像詩
私にとって、2024年は空性について、多くを学ぶ年でした。
大乗仏教の「空(くう)」というと、『般若心経』の一節「色即是空」「空即是色」を思い浮かべます。と同時に、「無常」「無自性」「無我」といった状態が想起されます。
その思想を貫く「空(くう)」の根本的な考え方は、すべては原因があって起こり(縁起)、原因(因果)が失われれば、たちまち現象(色)は消え去る、というものです。
すなわち、「何もない」のではなくて、すべては「移ろい、変わる」ものであること。変化するエネルギーで充満されている場と捉えることができます。
それは中国の人々が、インドの「śūnya [シューニャ]」を翻訳する際に、虚空の意味で「空」という単語を使ったように、目に見える空(そら)に例えることができるのです。
空(そら)を通して「空性」を伝えるべく、新しい映像詩の制作を企図し、昨年は初のクラウドファンディングにも挑戦しました。
その節は、皆様にご支援をいただき、誠にありがとうございました。
激動の時代だからこそ、いかようにも変わりうる「空」の教えに光を見出していただくための、映像詩「空のように生きる」は、間もなく完成を予定しています。
来月2月16日に、その発表を兼ねた講演会が東京・日比谷図書文化館で開催されますので、ぜひご支援をいただいた皆様にご高覧いただきたく、ご来場いただければ、幸いに存じます。
お申し込みはお手数ですが、チラシを参照くださり、QRコードまたはURLからお手続きをいただければ、幸いに存じます。
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それでは、皆様に会場でお目にかかれることを願いつつ、本年も引き続きご厚誼の程、どうぞよろしくお願いいたします。
MIRO ITO 伊藤みろ





