みなさま、いつも応援をありがとうございます!
10月1日の芸術祭開催に向けて、ラストスパート!の一週間。
2024年の公募作品として、「神宝館賞」に選ばれた、鹿児島大学の細海拓也研究室チーム「HÖSLAB」についてご紹介させてください。
建築家・細海先生を筆頭に、建築を学ぶ情熱あふれる学生さんたちの提案である「テンセグリティ」構造。
圧縮材が張力材によってバランスを保っており、接触せずに安定している構造システムだそうです。
つまり、物体が空中に浮いているかのように見える不思議な構造を、シンプルな2つの輪として表現したい。
これが鹿児島大学の提案です。
そんな不思議を、子どもたちをはじめ多くの方々に観てもらい、目の前の世界の常識をもういちど考えるきっかけになればと私たちも思っています。
しかし、実現するのは建築アイデアだけでは難しい。
私たちが驚いたのは、公募発表後、学生たちがすぐに動き始め、輪っかを軽くて薄くつくってくれる職人さんはいないかと宗像の協力会社「ヒロメンテナンス商会」さんを探し出し、こまかく詰めていってくれたことです。
ここまでの道のりも大変でしたが、会場でどうやって無事に設置できるか。どんな技術者に声掛けしたらよいか。ひとつひとつの課題に真摯に向き合う日々。またまた奇跡的に設置してくれる地元の大工さんを見つけ出すことができました。
実現まで、たったの3か月間。高さ2メートル以上の大型の鉄の作品ができあがりました。2つの輪っかからなる大きな立体作品は、まるで浮いているように見える不思議な構造。どうぞ、本物をご覧いただけたら幸いです。
ほかにも、鹿児島大学チームの凄いところは、こういった構造体を子どもたちにも学んでもらいたいと、キット製品を開発したり、「みあれアートマルシェ」にてワークショップを開いてくれたり。とにもかくにも、予算が限られている中で、細海先生と学生たちのアイデアと行動力には脱帽するばかりです。
このような素晴らしい出会いに感謝するとともに、できあがった唯一無二の作品を、ぜひ期間中ご覧いただきたいと思います。
引き続き、応援をお願いいたします。最後までお読みいただき、ありがとうございます。