アートでつなぐ地域の再生。子どもたちがワクワクする祭りの体験を。

宗像(むなかた)現代美術展実行委員会事務局の松本&青柳です。
私たち「宗像現代美術展実行委員会」は毎年、10月にある宗像大社の秋の大祭「みあれ祭」とともに「宗像みあれ芸術祭(※)」を開催しています。
2022年に設立してから、世界遺産宗像大社を中心として地元の漁師さん、宗像市、学校、ボランティアの方々との共創によって、地域、環境とアートを結び、子どもたちへアート体験を届ける活動を行っています。
ワークショップ風景/陶芸体験や虹の観察(2023年)や、ペットボトルゴミのユリづくり(2024年)宗像市(むなかた)にある宗像大社は、交通安全の祈願をはじめ福岡県民に愛される神社です。歴史深い宗像大社や宗像市内の魅力的な会場を中心に、毎年、芸術祭を開催したり、宗像の魅力づくりにつながる様々なイベントを開催しています。
芸術祭では、毎年春ごろに、公募による募集を行い、全国からアーティストを招き、準備していきます。想いをひとつにした地域の大人も熱中して、世界遺産という場にふさわしい体験型の作品づくりに奮闘。
海や山、生きものなど、地球とつながって身体と心を育み、ワクワクするアート体験を通して、子どもたちの笑顔が増えることが何よりもうれしく、将来もこの地域を大切にしたいと思ってもらえるのではないか。
子どもたちが楽しいと感じる原体験をしてもらいたい。それが願いです。
子どものころ、お祭りやお正月など神社に集い、お参りをしたあと、屋台で食べ歩きを楽しんだり、ゲームを楽しんだり、地元の友達に会っておしゃべりしたり。
本来、お祭りは収穫の喜びや、無病息災など神様への感謝の想いと祈りを伝えるもの。地域の人々が集い、力を合わせて活気をもたらしてきました。そこに子どもたちが集い、踊りや太鼓叩きなどに参加してもらうことで、地域ぐるみで子育ての役割も果たしていたのだと思います。

しかしながら、そのような子育ての形はだんだんと減っていき、街づくりを担う大人たちも少なくなり、地域のにぎわいや子どもたちが社会とつながる機会が減っているのではないか。私たちは、小さな子どもからお年寄りまで、多世代が参加でき、楽しめる方法としてアートによる体験イベントをやってみよう。そう考え、入場無料の芸術祭をはじめました。
※愛称「みあれアート」として発信しています。
宗像(むなかた)ってこんなところ。
みあれ祭の様子宗像市は福岡市と北九州市のちょうど中間に位置し、美しい海と森に囲まれ、四季折々の美しい風景やおいしいものに恵まれています。宗像大社を中心に多くの神社があり、歴史深い街です。
宗像大社は、沖ノ島・大島・陸側の辺津宮の3つから成り、毎年10月に三女神を辺津宮に迎え、新たな力を授かる「みあれ祭」があることで有名です。近年は、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群として世界遺産に認定されました。
宗像は海女さんが西日本発祥の地と言われています教育の街として知られ、玄界灘に面した豊かな自然があり、住みやすい街として人気があります。昔から海女さんをはじめ海を仕事にしてきた人々の営みがあり、現在も海を守る清掃活動など地球環境を想う取り組みも盛んです。
現代アートを通して、街と人が生まれ変わり続ける循環を。
2023年 現代アーティスト ザイ・クーニンが海女さんと協働して豊穣を祈った作品そもそも宗像市は、子育てに良い環境として知られ、長年、「子育てにやさしい街」として様々な取り組みを行ってきました。
子どもたちの素朴な疑問や好奇心を、成長のなかでの個性として大切にし、そして社会や人を想う人となり、役立ってもらいたいといった願いのもと、街としても地方で本物の芸術体験ができる環境を実現したいと願っていました。
しかしながら、近年の変化の激しい状況の中で、子どもたちにとってもじっくりと本物のアートを観る体験や、創造する時間が限られてきています。さらに、東京や大都市と異なり、地方では、絵画、彫刻、写真、音楽、ダンスなどジャンルを問わず、本物の芸術体験ができる環境が少ない。
「みあれ」とは? どうして現代アートなのか?
境内に展示された陶芸家・石原稔久による「鈴道」(2023年)地域のさまざまな想いから誕生した「宗像みあれ芸術祭」。
「みあれ」とは古代から続く宗像大社のお祭りの言葉であり、「新しく生まれ変わる」という意味を持っています。
この地域ならではの芸術体験で、1年の大切な節目に生まれ変わろう。
地域の子どもたちにとって、この体験が、大人になってからも意義のあるアート体験の入り口になればと、私たちは、この芸術祭を、成長していく子どもたちのために毎年開催し、その都度、新鮮な体験、つまり「生まれ変わる体験」を届けることに意義があると考えています。
展示会場のうち、メインとなるのは宗像大社辺津宮というところです。誰かを想う心、祝う心、安らぐ心を紡いできた日本人の拠り所である神社を舞台に、子どもたちがアートを体感することで、人を想う心や知性、感性が磨かれ、歴史を知り、輝く未来につながることを願っています。
時を越えて輝く、国宝8万点を所蔵する神職の想い。
宗像大社辺津宮の境内にある「神宝館」には、神宿る島「沖ノ島」から手つかずのまま出土した主に4世紀から9世紀にかけての約8万点の神宝(国宝)が収蔵されています。
千年以上の時代を経た今も光り輝く貴重な品々は、当時の人々の純真な心と最高の技術でつくられたもの。
「それは歴史的な価値だけでなく、芸術的にも素晴らしい価値があるので、広く多くの人に見ていただき、感性を育んでもらいたい」。
そう話してくれた宗像大社の神職さんは、古代の一級品をつくった人々の心と技を伝えるだけでなく、今を生きる芸術家たちも応援したいとおっしゃってくださいます。
赤い筒を覗くと、境内のいろんな風景が楽しめる建築家・戸室太一の作品(2023年)加えて「芸術祭が開催される10月に、ユニークな現代アートを境内に設置してほしい。また、国宝8万点からインスピレーションを得て表現してもらえるとうれしい」。
そうおっしゃっていただき、境内の屋内外の空間に独創的な作品を展示することが叶っています。また、普段入ることができない場所も開放いただいて、訪れる人にいつもと違った体験を届けることが実現しています。
現代作家たちが古代の人々の息づかいを感じつつ、独自の感性で生み出す新しい作品によって、いまの子どもたちの未来が輝くものであってほしい。
芸術祭は、今年で3回目。宗像ならではの素晴らしい芸術作品を通して子どもたちの感性が豊かになっていく。3年目を迎え、それが実現できると私たちは信じています。
子どもたちが主役。誰でも、みんなで鑑賞無料で体験してほしい。
筒を覗いたり、中に入り込んだり、子どもたちがつくるアート体験宗像みあれ芸術祭は、全国から集まってくれた独自の発想を持つ、実力のあるアーティストが手がけた作品によって、「体験する」、「一緒につくる」、「地元の誇りを知るきっかけとなる」、「社会課題を考える」など、地元の子どもたちにとっても様々な発見と刺激にあふれています。
宗像大社境内の普段は入ることができない杜のなかを体験できたり、より表現する力を深めるためのワークショップや体験ツアー、音楽や踊りの舞台なども開催されたりと盛りだくさんです。
子どもたちに本物のアートに触れてもらい、豊かな成長へとつなげてほしい。そのためには入場料は取らないという方針で続けていきたいと考えています。
竹でつくった高さ7mの大型の魚籠(びく)をみんなで運んで会場へ(2023年)また、作品の質を保つためには、安全面もしっかりと考えています。そのうえ、世界遺産であるため貴重な史跡や文化的背景を守り維持するために、アート作品も展示空間を壊さないように配慮しています。
たとえば、世界遺産のため境内のなかは穴を掘ることができません。大型作品や彫刻作品の設置のときには風雨に負けず、倒される危険がないように固定しなければなりませんが、穴が掘れないため構造の発想を変えたり、設置方法を考え直したりといった課題に直面する場合があります。
世界遺産のため、穴を掘らず、土台をつくって作品を設置(2023年)皆で知恵を絞り、工夫をすることが求められています。また杜のなかは小動物が現れることもあり、生きものや自然、文化財という環境を考え、できるだけ、骨組みなどは竹や木材などの自然素材を使うようにしています。
素晴らしいものをつくるために続けられる体制づくり。そして、人手や手間がかかり、時に費用も想定を超す場合がありますが、地元の方をはじめいろんな方のサポートで思いもよらない奇跡が生まれ、創るプロセスは大変やりがいがあります。
遠くからも近くからも。多くの支援者の方とつながって。
宗像の神湊より、大島・地島を望む自然とアートによる教育現場を地元に根付かせ、全国の方々とつながっていけるように、「宗像みあれ芸術祭」を少しでも多くの方々に知ってもらい、ご理解いただける方、ご協力いただける方を増やしたいと願って、この度、クラウドファンディングで全国に向けて芸術祭開催をお知らせし、その費用の一部を募らせていただくことにしました。
この社会的意義にご賛同いただける皆さまから、開催資金のご支援を賜りたいと考えています。
一部活動については、文化庁による補助金の採択が認められました。とてもありがたいことで、継続のための支えになっています。
また地元をはじめ企業や個人の皆様からのご理解による協賛金や、作品制作に欠かせない材料の支援、設置作業や会場案内などの無償のサポートのおかげで続けることができました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。

今年の注目作品は、地元の人たちとつくり上げる巨大な「わらくじら」。シンボル作品として境内を訪れる方々も子どもたちも驚くようなダイナミックな作品となるでしょう。
このような大型アート制作や、新進気鋭の作家や関係者の交通費・滞在費用の確保などまだまだ資金づくりが厳しいというのが現状です。
また、地元の声もあり、20日間の展示後、大型作品はできれば移設して長期展示も実現できたらと考えています。
ビエンナーレやトリエンナーレのようなかたちではなく、毎年地域のお祭りのように開催することに意義があると感じています。地元の材料をつかったり、アイデアで経費削減も毎年工夫をしながら、本年も10月に向けて市民の方々、ボランティアの方々と共に、みんなの力で、今、準備を進めています。
プロジェクトによる資金の使い道。
ご家族やご友人と一緒に、多くの子どもたちが参加・体験・交流してもらうイベントにするためには、作品制作や広報、ウェブ運用、設営、運営スタッフの手配など少なくとも約1,000万円が見込まれます。
今回のご支援はその活動の一部に充てさせていただきます。ぜひとも「宗像みあれ芸術祭」を通じて、宗像の自然、宗像大社の歴史、古代技術を伝える国宝8万点の魅力、そして海のゴミや環境問題などもお伝えし、多くの方々に支えていただけたらと思っています。
以下のうち、実行委員会の負担を超える金額の一部として利用させていただきます。
① 芸術作品の制作費用
② 芸術家の宗像への交通、滞在費用
③ ワークショップ実施費用
④ 資材購入費
世界遺産という場所で、自然・歴史・アートが掛け合わさった祭典を子どもたちにも体験させたい!そう思ってくださった方々のお気持ちが励みです。宗像大社の「みあれ祭」とともに毎年の芸術祭の継続に向けて、あたたかいご支援と力強い後押しをよろしくお願いいたします。
※All-in方式 目標金額に満たなくても計画実行し、リターンを届けます。
私たちがやりたいこと。
宗像みあれ芸術祭は、毎年、宗像大社の秋季大祭「みあれ祭」の季節に同時スタートします。全国の作家たちとともに、子どもたちとの接点を大切にした作品制作を企画し、芸術祭期間中、境内を中心に、絵画や彫刻、オブジェ、音楽などアート作品を展示し、ワークショップや体験を通して、10月の宗像を盛り上げます。
1:子どもの好奇心を促し、発見のある体験型・参加型作品展示が中心
2:宗像の歴史・文化を、現代作家たちとともに世界へ発信
3:宗像大社を中心に宗像の魅力的なエリアの特徴に沿う活動
2024年の概要
アートを通して宗像の新しい教育の場、交流の機会づくりを目指していきます。10/1 から20 日間の展示期間に、宗像大社境内へご来訪いただき、作品を鑑賞・体験していただければ幸いです。
正式名称:世界遺産宗像 宗像みあれ芸術祭2024
開催時期:2024年10月1日〜20日
開催場所:宗像大社辺津宮(宗像市田島2331)、宗像ユリックス古墳広場(宗像市久原400)
特別参加
中野信子(作家・脳科学者)
公募作家
大賞 わらアートJAPAN さま 『宗像の海「わらのくじら」』
神宝館賞 HÖSLAB / 鹿児島大学 細海研究室 さま 『命輪』
ソニア・チョン さま 『いつかここで』
三石玄 さま 『彼方あなたより』
佳作 光延咲良 さま 『休憩所さくら』『つなぎめ』
篠田ゆき さま 『雲プロジェクト – 宗像大社に雲を浮かせる』
河谷來明 さま 『そこに映るあなたは〜先人より受け継がれたいのち〜』
会期中無休
入場無料
駐車場:宗像大社 無料(500台)、宗像ユリックス 無料(1,000台)
アクセス:
〇宗像大社辺津宮 JR東郷駅から車で約10分、バスで約12分
〇宗像ユリックス JR東郷駅日の里口からふれあいバス第 ③系統で約20分、『宗像ユリックス』バス 停下車
※関連イベント:9/22に宗像ユリックスにて <子どもみあれアート&マルシェ>を開催予定
そのほか:2025年1月18日(土)に、能楽×津軽三味線による、宗像神話をテーマとした新作能の舞台を準備しています。
2023度実績
2023年10月1日(日)〜10月15日(日)まで、福岡県宗像市の宗像大社と宗像ユリックスを舞台にしたアートの祭典「宗像みあれ芸術祭2023」を開催しました。子どもたちに新たなアート体験を。テーマは「いのちを結ぶ」です。
参加アーティスト · 浦川大志(作家) · ザイ・クーニン(現代美術家) · 渋田薫(現代美術家) · 戸室太一(建築家) · 中林丈治(彫刻家) · 橋本次郎(音楽家) · 吉田重信(現代美術家) ・石原稔久×iima(陶芸家×音楽ユニット)
2023年の記録集(ドキュメントブック)もご覧ください。
AIが発達する中で、未来をつなぐアートの役割。
学校の勉強では体験できない面白さを、自然の中で体験してもらいたいAIが発達し、ともに歩み、変わり続ける社会のなかで、アート活動を通じて子どもたちがよく生きることのきっかけになることを願っています。
繰り返しになりますが、アート表現は心を豊かにする発見をもたらすもの。古代から続く宗像の誇り高い歴史と文化の中で、想像・創造を大切にしたい。それが宗像(そうぞう)と考えています。
宗像は、出光佐三(※1)という実業家を生み出した地域です。出光さんは強い意志で沖ノ島(※2)を守ることに尽力され、生まれ育った宗像へ常に感謝を忘れずに、素晴らしい文化的価値と魅力を伝えた方です。
人のために、社会のためを徹底して実践した実業家・出光佐三氏を紹介した漫画本
そのおかげで今も、貴重な美宝や自然を想う考えを私たちは知ることができ、地元としての誇りを感じることができています。
そして、沖ノ島を守ることは、地域を守ること、日本人の心を守ることにつながり、豊かな未来が続くこと。そう出光さんは考えていたのではないでしょうか。
先人の見た世界を学び、私たちも微力ながら、一歩一歩、続けることを大切に、宗像という地域から、日本へ、ひいては世界中の人に感動を届けたい。
ひとりひとりに理解を呼びかけ、かたちにすることは大きなやりがいもありますが、ときに苦労もあります。
ですが、「心から楽しかった!」「またやってほしい!」という子どもたちやご家族の声をいただけたときは、本当にやってよかったと思うのです。
ひとりでも多くの方の心に残るイベントになるよう、ここでの発信が多くの方々に届き、ともに未来を歩むきっかけになれば幸いです。
※1「海賊とよばれた男」で知られる出光興産創業者。宗像市が故郷であり、私財を投じて荒れ果てた神社を復興し、沖ノ島の発掘調査や宗像神社史の編纂も行った。
※2 九州本土から約60kmの場所にあり、古くからのしきたりで、神職のみが行くことができ、一般の人は行くことができない特別な島。島全体が、宗像大社沖津宮の境内で、宗像三女神のうち田心姫神(たごりひめのかみ)を祀る。
私たちのこと。委員長ごあいさつ。
宗像現代美術展実行委員会では、令和4年より福岡県の世界文化遺産宗像大社辺津宮の境内を中心に現代アートを展示する「宗像みあれ芸術祭」を開催しております。
古来より神社は、日本人の心の拠り所として全国に祀られてきました。宗像大社は天照大神の御子神である田心姫神(沖津宮)、湍津姫神(中津宮)、市杵島姫神(辺津宮)を祀り、「天孫を助け奉りて天孫の祭りかれよ」との神勅によって国家祭祀が行われ、以後も現在に至るまで皇室の繁栄、国の安寧、国民の安泰を願い日々祭祀が行われています。
宗像大社で毎年10月1日に行われる「みあれ祭」という神事では、三宮に別れて鎮座する姫神が年に一度お集まりになることで、新たな神の力の誕生を意味します。
※「みあれ=神の力のあらたな誕生(御生れ)」
この「みあれ」にあやかり、同日より芸術祭を開催し、次世代の子供たちに神域の中で芸術に触れてもらうことで、地域の文化を学び豊かな心を育み、新たな発見をして欲しいと考えております。
また、豊かな恵みと自然の厳しさを教えてくれた宗像の海の環境が著しく変化していることに触れ、古代の日本人の自然に対する畏怖畏敬の念を学び、現代の環境問題についても考える機会となるようテーマを設定しております。
社会にコロナウィルスが蔓延して以来、人々が求めている豊かさに変化が起きているように感じます。本当の豊かさとは何なのでしょうか。「もの」の豊かさから「心」の豊かさへの転換。価値観の転換の時代が到来しており、悠久の歴史を紡いできた神域と現代アートのもつ魅力が「心の豊かさ」の醸成に与える力は大きいのではないでしょうか。
まだまだ、脆弱な体制にて厳しい芸術祭の運営となっております。皆様におかれましては趣旨ご理解を頂き、少しでもお力添えを賜れれば幸甚に存じます。
宗像現代美術展実行委員会委員長 葦津敬之
私たちのこと。スタッフ編

企画運営担当の松本です。私は、海や山、大きな公園がある自然豊かな宗像に魅了され、子育てを機に移住しました。
私が子どものころ、近くの福岡市美術館によく通っていて、作品のバックボーンを知らずに形や色合いを観て楽しんだり、作品から着想し自分なりのストーリーをつくったりしたことが良い思い出で、心をとても豊かにしてくれたと思っています。
小学生と保育園の自分の子どもたちにもそんな体験をさせてあげたい。見慣れた風景の宗像大社に、突然現れるアート作品に刺激を受け、自分なりに理解して、ストーリーを作ってみてほしい。そんなアートの楽しみ方を、自らでつくり上げるこのプロジェクトに共感し、参加しています。
同じく企画運営の青柳です。大学のころ、考古学研究をしていた友人が神宝館へ誘ってくれて、古代の黄金の指輪や鏡など数多くの展示物に感動したことを覚えています。歴史、アート好きの私がこのようなプロジェクトに関わることができることは、本当に光栄なことです。
さらに、宗像育ち、宗像で働く人たちが集まった"みあれアート"チーム。この街の意義を広い視野から捉え、いまの社会とともに、どのようなあるべき姿を描けるか、そんな想いで集まったメンバーを紹介します。
いずれもアート好きに限らず、歴史好き、神社好き、建築好き、飲み会好き、子ども好きなど多彩な実践者の集まりです。
委員長 葦津敬之(宗像大社)
副委員長 谷井博美(公益社団法人宗像ユリックス)
顧問 島田隆士(宗像大社神社総代)
事務局長 長友貞治(宗像大社)
委員 萩野賢教(宗像市文化スポーツ課)、宮崎克史(株式会社くりえいと)、舩越裕介(宗像大社)
企画運営 松本尚吾(写真家)、青柳舞(株式会社art cantiere maimai)
マルシェ世話役 大久保菜美(たねのおやつ代表)
何よりも、子どもたちをはじめ来場者の方々が感動してくれること、笑顔が広がることがとても活力になります。
ぜひ、宗像を知っていただき、私たちのみあれアートの祭典を体験しに、足を運んでいただけたらとてもうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします!
宗像市文化スポーツ課
第3回目を迎える宗像みあれ芸術祭。今年のテーマである「子どもは地球の輝き~自然あそび&アート体験。いのちを結び、子どもが豊かに発想できる未来へ~」からも、実行委員会の子どもたちに対する熱い思いが伝わってきます。このような素晴らしい芸術祭を、入場料無料で提供していただけることに、大変感謝しています。子どもから高齢者まで多世代で楽しめる宗像みあれ芸術祭。地域とともに作り上げる芸術祭を宗像市は応援しています。この先も継続するために、皆さまのお力添えをお願いいたします。
陶芸家 石原稔久
(宗像みあれ芸術祭2023 招待作家)

みあれ芸術祭に参加しワークショップで地域の方や子供達と一緒に土の鈴を作ったことは僕の中に社会における芸術の可能性をあらためて実感するものとなりました。
インターネットが急速に広がって子供達からリアルな体験をする機会は減り続けています。ワークショップを通して思うようにならない素材に肌で触れ、子供達はそこでしか得ることの出来ない体験ができたのではないかと思います。
この先の未来、子供も大人も必要になるのは「自分で考える力」ではないかと思います。想定していない事態に向き合ったとき、それを乗り越える手段は自分で考えるより他ありません。
風を受け、草木に触れ、五感で世界と関わることで得られた体験は様々な場面で私達を支えてくれるはずです。
様々な歴史や文化を紡いできた宗像という場所で行われる特別な芸術祭を多くの方々に体感していただきたいと思っています。
NPO法人 わらアートJAPAN
(宗像みあれ芸術祭2024公募参加作家:大賞受賞)

「稲わら」を使って、高さ2.6メートル長さ7メートルのクジラを作ります。
名前は「わらくじら」。海に生きる大きなクジラをわらで作ると、どんな姿に出来上がるのか、今からとても楽しみにしてます。
地域の皆さんと一緒に汗を流し、「わらくじら」作りを通して、創造する喜びを体感するアート作品です。
「わらくじら」を間近に見て、その大きさに驚き、また、わらと触れ合う事で、新たな発見に繋がると確信します。
今回のわらくじら制作に関わる材料のわら、竹、垂木などの確保、手配や配送、そして保管と、宗像市や地元の農家さま、宗像里山の会などさまざまな人たちの参加、サポートには心より感謝しています。
こちらも気を引き締めて制作に取り組み、宗像みあれ芸術祭を成功させたいとの思いをより強くしました。
アートの制作を通して、多くの笑顔に出会えるよう、「わらくじら」の制作に取り組みます。
宗像みあれ芸術祭では色んなアート作品が制作されますので、応援をよろしくお願いします。
HÖSLAB/鹿児島大学 細海研究室
(宗像みあれ芸術祭2024公募参加作家:神宝館賞受賞)

鹿児島大学建築チーム HÖSLAB は、建築とアートの融合による新たな空間表現を探求しています。建築とアートはともに空間を創造し、その中には無限の可能性が広がっています。
宗像みあれ芸術祭では、宗像大社という歴史的で荘厳な環境の中で、アートに触れ合う貴重な体験をすることができます。この特別な場所で、こどもたちが感性を磨き、創造力を育むことは、未来への大きな財産になると信じています。私たちの彫刻作品や模型キットを通して、楽しみながら学び、創造の喜びを感じてもらえることを願っています。彼らにとって忘れられない素晴らしい体験となるよう、チーム一丸となって応援しています!
箱崎商店連合会 会長
(ハコと場をつくる株式会社 SAITO) 斎藤 康平
まずはクラウドファンディングのオープンおめでとうございます。
地域づくりやブランドの確立を目指すこのプロジェクトは、単なる資金調達にとどまらず、地域の未来を形作る重要な一歩ですね。
この地域が誇る資源や人々の才能を最大限に活かし、持続可能で活気あるコミュニティを創り上げるために尽力されている皆さまを心より敬意を表します。
ブランドづくりにおいて、地域のアイデンティティや価値を反映させることは非常に重要です。このプロジェクトを通じて、地域の魅力を国内外に発信し、さらに多くの方々に愛される存在へと成長する事を願っております。
皆さまのご支援により、地域全体が誇れるブランドを築き上げられることをお祈りしております。
ぜひこのプロジェクトにご支援、応援をどうぞよろしくお願いいたします。
最新の活動報告
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2024年度の記録集の発送と公開について
2025/05/01 14:54新緑のまぶしい季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。このたび、「宗像みあれ芸術祭2024」にご支援・ご協力いただいた皆さまへ、心より御礼申し上げます。ご支援特典として記録集をお届けする皆さまには、順次、冊子の発送を行っております。お手元に届きましたら、今年の芸術祭のひとときを思い返しながら、ご覧いただけましたら幸いです。また、芸術祭の公式ホームページでは、「アーカイブ2024」ページを公開しています。記録集の内容もオンラインでご覧いただけますので、ぜひ多くの方にお楽しみいただけたらと思います。▼ アーカイブ2024はこちらhttps://miare-art.com/archive-2024/これからも、宗像の地に根ざした芸術祭として、皆さまとともに歩んでまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る
春のひとときに寄り添う豆皿とスコーンをお届けしました!
2025/03/15 08:17みなさま、こんにちは!春の訪れとともに、宗像の海にはやわらかな光が差し込み、畑には新しい芽が顔を出し始めました。風にのって鳥のさえずりが響き、山々もふんわりと色づいてくるこの頃、いかがお過ごしでしょうか?昨日、「光延咲良さんの豆皿+たねのおやつ 自家製酵母スコーン」をご支援いただいた皆さまへ発送いたしました!お手元に届くまであと少し、お待ちくださいませ。今回お届けするのは、芸術祭参加アーティスト・光延咲良さんが手がけた銅の豆皿と、宗像のおやつ工房「たねのおやつ」の自家製酵母スコーンのセットです。豆皿は、「みあれ」船の絵柄が刻まれた特別なデザインで、使い込むほどに風合いが増し、光の加減や使う場面によって表情を変えていきます。スコーンは、厳選した素材で、低温長時間発酵でじっくりと旨みを引き出したこだわりの3種。ひとくちごとに素材の風味が広がる贅沢な味わいを、ぜひ豆皿とともに、ゆったりとしたおやつの時間にお楽しみください。クラウドファンディングを通じて生まれたこのセットが、皆さまの日常に小さな喜びを添えられますように。お手元に届きましたら、ぜひご感想をお聞かせください!改めまして、ご支援いただきましたことに心より感謝申し上げます。春の光に包まれ、穏やかな時間を過ごせますように。宗像現代美術展実行委員会 もっと見る「祈りの鈴」をお届けしました
2025/03/11 19:43みなさま、こんにちは!日ごとに春の色が濃くなり、宗像の地にもやわらかな陽ざしと心地よい風が感じられる季節となりました。海辺を吹き抜ける風にも、少しずつ春のぬくもりが感じられる頃ですね。本日、「祈りの鈴(Miareオリジナル土鈴セット)」をご支援いただいた皆さまへ発送いたしました!お手元に届くまで、あと少しお待ちくださいませ。この土鈴は、2023年の芸術祭参加アーティスト・石原稔久さんの呼びかけにより、染色家「よりみち」さん、花屋「quatre_puls」さんと共に制作した特別な作品です。古代、沖ノ島に奉納された鈴をモチーフに、古代からある野焼きという手法で仕上げ、護布には、宗像大社の落ち葉を使い、自然の恵みそのままに染め上げました。また、台座には稲藁を編み、五穀豊穣の願いを込めています。写真のように、それぞれの鈴には異なる個性があり、ひとつひとつが唯一無二の仕上がりとなっています。宗像の風景や自然に思いを馳せながら、手に取るたびに、古代の音色を感じていただければ幸いです。お手元に届きましたら、ぜひご感想をお聞かせください!改めまして、ご支援いただきましたことに心より感謝申し上げます。春の訪れとともに、宗像の海や山も鮮やかさを増していきます。みなさまにとっても、心穏やかな春となりますように。宗像現代美術展実行委員会 もっと見る





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