こんにちは。
宗像みあれ芸術祭2024は多くの方々にお越しいただき、また応援をいただき、ありがとうございます。
宗像大社境内での展示は10月20日の会期で終了しましたが、11月いっぱいまで、「わらくじら」、「命輪」、「つなぎめ」の三作品は境内で延長展示を行わせていただきました。
その間、本アート作品ができるだけ長く、たくさんの方に観ていただきたいと、作品が生きる場所で移設展示したいと関係のみなさまとお話を重ねてまいりました。写真の3つの作品については宗像大社境内から外に移設して、来年の秋まで更に皆さまに広く接していただくこととなりましたので、2日に亘る移設の様子とともにご報告します!
11月26日(火)
宗像の田圃で獲れたわらと竹を使い、ワークショップに参加した市民の皆さんと共につくられた巨大な作品「わらくじら」は、芸術祭開催中、子どもはもちろん大人の方々も中に入って遊べるユーモラスな姿で人気者となりました。
移設当日は、冷たい雨の中にも関わらず、わらアートJAPAN野口さんと平松さんも東京から駆けつけてくれて、クレーンによる慎重な吊り上げ作業を経て、宗像市内の瀧口さんが運営する民間会員制コミュニティガーデン「ちいさな森」さまと引っ越ししました。
本職の大工仕事を行った瀧口さんやクレーン操作のタクローさん、作業に関わったボランティアチームの皆さんにも感謝。
今後は、自給自足や環境との関わりを学べる森の中で、子どもたちに愛される「わらくじら」が日本の稲作文化の素晴らしさを伝えるマスコットとして、もっともっと沢山の可能性を開いてくれる存在になりそうだと、わらアートJAPANも瀧口さんも夢を膨らませています。
11月29日(金)
鹿児島大学建築学科の細海研究室(HÖSLAB )の手になる、空間に浮かぶ丸い不思議な鉄のアート「命輪」は、宗像大社高宮祭場前の樹々に囲まれた広場から宗像ユリックスの芝生広場の池の上へ移設されました。
この日も寒風が吹き抜ける中、はるばる鹿児島からやってきた細海先生と学生さん達、製作会社のヒロメンテナンス商会さん、宗像ユリックスの方々、ボランティア関係の方々の息のあった協力作業で、高い精度の設置が実現できました。
一夜明けて、池の細波に映り込む美しい姿に、人々が足を止めて見入っています。
より多くの方々に、水面で風に吹かれて僅かに揺れる不思議な鉄の輪の佇まいを観ていただけるのが楽しみです。
久留米出身の作家で新潟で創作活動をおこなっている光延咲良さん制作の、連続する立方体の鉄のフレーム作品「つなぎめ」は、むなかた茶愉(カフェ)の庭から宗像ユリックスの芝生広場の一か所、子ども達の遊び場のそばに引っ越しました。
のびのびとしたあそび環境の中で、子どもたちが直接触れられる遊具のようなアートとして親しまれることを期待しています。
そして、いろんな角度から作品を楽しんでいただき、鉄の素材感や色合いもぜひ触れて感じてみていただきたいと思います。
3つの作品を多くの方々の手によって無事に移設展示できました。
本当に、ありがとうございました!