この絵本をつくっているさなかの2023年2月6日、トルコ南東部でマグニチュード7.7と7.6の大きな地震がつづき、日本はいち早く救援隊や医療チーム、専門家チームを送りました。
たくさんの犠牲者がでた悲しい出来事ですが、トルコと日本の強いきずなは、いまでも続いています。
それはエルトゥールル号の沈没事故から続いているのです。
「分断される世界」という言葉が聞かれるようになる、この時代だからこそ、両国の歴史をしっかりと伝え、残していきたいーそう願って、絵本を一冊いっさつ丁寧に届けていきます。
ご支援、ご協力をどうぞお願い申し上げます。
1999年〈平成11〉トルコ北西部地震
1999年8月17日、トルコ北西部で発生したマグニチュード7.6の地震は37秒もの間ゆれ続け、1万7000人あまりが死亡し、およそ60万人が家を失いました。
この地震で日本政府はトルコの被災民救援のため、プレハブ500戸を自衛隊の艦船でトルコへ輸送しました。
トルコに向かうプレハブを搭載したコンテナを載せた自衛艦
2011年〈平成24〉東日本大震災
2011年の東日本大震災では、トルコ政府が救助チーム32人を派遣します。
宮城県内でおよそ3週間の救助活動を行ったほか、缶詰およそ6万個、水およそ18.5トン、毛布およそ5,000枚が宮城県や福島県の被災地に届けられました。
活動期間は約3週間で、海外の救助隊の中で最も長かったとされています。
100年以上にも及ぶ両国間の助け合いの歴史、そして心の交流を、いま生きる子どもたちに知ってもらいたい。そしてこの国際交流が次の100年、その次の100年と続いていくことを願い、この本の出版と配布の支援を決意しました。