私たちについて
愛媛県若年者就職支援センター(ジョブカフェ愛work)を運営している(一社)えひめ若年人材育成推進構です。就職氷河期の平成16年から20年以上に渡り、若者の就職支援、キャリア形成支援に取り組んでいます。
利用登録者数5万人以上、キャリアコンサルティングは、のべ10万人以上の方にご利用いただき、若者に特化した就職支援、学校でのキャリア教育、企業の採用、人材育成に取り組んでいます。
「シゴト☆ジブン発見カード」って何?
「シゴト☆ジブン発見カード」は、主に小・中・高校生を対象とした仕事理解、自己理解ツールです。
72種類ある職業カードのイラストから「やってみたい」と思うカードを選ぶことで、楽しみながら自分の興味の方向性、自分の強み、様々な職業の特徴について理解を深めることができ、現在では、小・中学生のキャリア教育授業で活用される他に、高校や大学等の就職支援、特別支援学校、就職支援施設、地域のキャリア教育イベント、企業における職場体験など、幅広い場面で活用されています。
(特徴1)「強み」がわかる!「仕事」がわかる!
72種類の職業カードを選ぶワークから、自分の強みを表わす言葉、仕事の特徴、必要とされる能力などがわかり、「自分を知る」と「仕事を知る」の両方の視点から気づきを起こし、学びを深めます。
特に自分の強みを言葉にして理解することにより、自己肯定感を高め、自分の将来について肯定的に考える機会を持つことができます。
各カードは、このような構成になっています。
(特徴2)多様な72職種を厳選!
世の中に3万以上もある仕事の中から、72職種を選ぶにあたって、以下に配慮しました。
- ①「ホランドの職業選択理論※」に基づき、小中学生に親しみのある仕事を選ぶ。
- ② 理論的根拠がある範囲で、新しい仕事や人気の仕事も入れる。
- ③ 産業分野の偏りがないように努め、IT技術による省力化、小人化が進んでいる分野でも、子どもたちの自己理解のために必要な職種は残す。
※「シゴト☆ジブン発見カード」は、ほとんどの職業適性(興味)検査の理論的背景となっているホランドの職業選択理論に基づいて作成しています。
職業心理学者ホランドによる職業選択理論については、こちらをご覧ください。
(特徴3)親しみやすいイラストときめ細やかな説明!
明るく親しみが感じられるイラストにすることで、楽しく学べるようにしました。
また、仕事の説明については、必要とされる能力を書き入れるなど、できる限り現実的な内容を心掛け、仕事理解ができるように工夫しました。
カード裏面の「似たタイプの仕事」は、カードを選ぶ中で、興味のある仕事の幅を広げるために役立ち、
こんなことが好き、得意」は、自己理解を深めるために役立ちます。カードの裏面には、154職種が掲載されています。
(特徴4)幅広い活用場面!
個人でもグループでも活用することが可能です。
そのため、学校におけるキャリア教育教材として、ご家庭でのコミュニケーションツールとして、幅広く利用できます。
また、イラストが描かれたカードを選ぶという手法のため、自分の内面を言語化しづらい子どもたちも、取り組みやすくなっています。
(特徴5)ダウンロードコンテンツとサポートが充実!
専用ホームページ(ハタラク×未来研究所HP)のサポートで、授業等で繰り返し使えるようにしています。
- ①カードセットに入っているワークシートと同様のものを無料でダウンロードできます。
- ②カードを使用する場合の活用マニュアル(学校用・家庭用)を無料でダウンロードできます。
- ③授業プログラム例や授業に活用できる調べ学習シートを無料でダウンロードできます。
- ④カードやワークシートに掲載されているパーソナリティや職業以外の参考情報を掲載しています。
- ⑤カード活用方法に関するお問い合わせに対応しています。
「シゴト☆ジブン発見カード」活用にあたり、大切なこと
職業選択や進路選択は、個人が持っている様々な条件、置かれている環境と現実的に職業が持っている条件が折り合い、結果として決まっていくものですので、職業興味(やってみたい)は、そのひとつの条件に過ぎません。
従って、世の中にある様々な職業興味検査と同様に「シゴト☆ジブン発見カード」も、タイプ分けやその結果にこだわることを目的としているわけではなく、それをきっかけとして、自己理解、仕事理解を深め、自己のキャリア形成に主体的に取り組むためのものです。
私たちが実現したいこと
実現したいことは、ひとつ。
子どもたちが、自分の強みを知り、自分が世界に1つだけの素晴らしい存在であると感じ、未来の可能性を広げることで、豊かな人生を歩んでほしい。
みなさんは、このような情報を目にしたことがあるでしょうか?
2023年に「こども家庭庁」が公表した「我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査(13歳~29歳)」によれば、
「自分には長所がある」「自分に満足している」と答えた人の割合が諸外国よりも低く、このような結果は、過去の他の調査からも伺えます。
また、過去30日間の経験を問う質問に対して、「社会に貢献できる要素があると感じた」「自分が成長し、よりよい人になることを促すような経験があった」と答えた人も諸外国よりも低い結果となっており、その結果は、私たちが就職支援で若者から感じてきたことと共通しています。
これらのことからも、子どもたちの社会とつながるような経験、体験の選択肢を増やし、自己肯定感を育むこと、そのためには、経験からわかる子どもたちの強み、持ち味を肯定的に惜しみなく伝えていくことが大切だと強く感じています。
私たち大人も、自分では気づかない自分の強みや長所を他者から伝えられたとき、うれしい気持ちになりますよね!
子どもたちは、その言葉を、とても素直に吸収し、喜びを感じ、その言葉は一生の宝物になります。
このプロジェクトへのご支援で、子どもたちに体験と自己理解、仕事理解の機会を、みなさんの手で提供していただきたいのです。
みなさまのご支援で、一緒に実現できたら、とてもうれしいです。
個人で
・お子さんやお孫さんなど大切な方へプレゼントして、一緒に楽しんでください。
・キャリアコンサルタントの支援ツールとして活用してください。
教育現場などで
・学校現場で、キャリア教育の授業などに活用してください。
・進路指導の個別支援に活用してください。
・様々な就労支援施設において、個別支援や集団への支援に活用してください。
企業で
・職場体験やインターンシップを受け入れている企業様は、体験プログラムに活用してください。
・地域の学校、子ども食堂、経営者の方の母校へ寄贈するなど社会貢献活動に活用してください。
※学校の授業では、生徒同士で貸し借りするのではなく、1人1セットを配布の上、活動することを推奨しています。30人学級であれば、30個あると授業展開がスムーズです。
※寄贈等をされる場合、寄贈先への連絡、配送等に関しては支援者様でお願いします。
※リターンに関しては、支援者様への一括配送のみをお受けしており、プロジェクト終了後に順次発送いたします。
知ってほしい!「シゴト☆ジブン発見カード」誕生ストーリー
私たちは、就職氷河期時代から20年に渡り、愛媛県若年者就職支援センターの運営を通して、若年者の就職支援、キャリア形成支援に携わってきました。
その中で、痛感してきたことは、就職活動時期になった若者が、自分の強み(長所、持ち味、活かしどころ)よりも短所(注意や指摘をされてきたこと)の方を強く意識しているということです。
それは、就職が厳しい時代でも、今のような超売り手市場であっても、大きな変化はないようです。
就職の相談において、目の前の若者には、素晴らしい面がたくさんあると感じるのに、本人はそれがわからない、自信を持てないという場面に数多く出会いました。
人生100年時代において、多くの不安を抱えた若者たち、彼らに豊かな人生を送ってほしい、そのために、まず自分の中にある最強の味方(強み)をしっかりと握ることが重要だと感じてきました。
そうした中で、もっと早い時期に自分の強みを客観的に知る機会を持ってほしいと願うようになり、試行錯誤の末に「シゴト☆ジブン発見カード」の完成に至りました。
<2015年>
夏休みに小中学生とその保護者を対象に「愛work de 自分☆研究」と題し、既成のカード
ツールを活用し、自己理解ワークを開催。参加者の感想から、自分の強みを発見する機会
の有効性を実感すると共に、今に合った新たな職業カードの必要性も感じる。
<2016年>
新たな職業カードの開発に取りかかれないでいたところ、夏休みイベントに参加された小学
生Aさんが、「とても楽しかったので、お友だちにも経験させてあげたい。」と、何十枚も
の職業カードを手描きで自作されたということを知り、強く背中を押され、「私たちもがん
ばらなくちゃ。」と一念発起し、半年かけて試作品が完成。
<2017年>
愛媛県教育委員会の協力を得て、中学校30校に試作品を活用したモニター事業に参加いた
だき、授業を行った先生から授業効果や改善点、生徒の感想をフィードバックいただく。
<2018年>
モニター事業からわかった改善点を反映し、完成版が出来上がる。
「子どもたちの未来を育むプロジェクト」を立ち上げ、県内企業70社以上の協賛を受け
て、県内138の中学校に1クラス分の「シゴト☆ジブン発見カード」を届ける。
以降、シゴト☆ジブン発見カードを活用した出前授業やセミナーを実施している。
また、全国のキャリア教育に携わる先生等から問い合わせをいただいている。
<2024年>
コロナ禍を経て、急速に変化する仕事の環境等を反映させたリニューアル版を完成。
少しずつ全国に広まりつつある今、もっとたくさんの子どもたちに届けるためにクラウド
ファンディングに挑戦。
※リニューアル版は、初版との併用ができるように配慮しております。
リターンについて
○クラウドファンディング記念として、特別価格でご提供しています。
最新の活動報告
もっと見る「シゴト☆ジブン発見カード」授業で、小学校に行ってきました
2024/11/13 18:34今日は、「シゴト☆ジブン発見カード」の授業をリクエストいただき、松山市内から車で40分ほどのところにある小学校へ行ってきました。6年生を対象に2コマを使って授業をさせていただきましたが、生徒さんたちは、楽しく体験して下さったようで、「お仕事のカードが72枚あるからね。」と説明した時は、「えー、72もあるのー。選べるかなあ。」と言っていた生徒さんたちが、前半の1コマが終わったときには「もう終わったの?!早かった!」と驚いているのが、印象的でした。小学校でも本格的なキャリア教育がスタートしていて、各学校の先生方が、プログラムを検討されていると聞いています。ご依頼をくださった先生も、プログラムを考える中で、就職やキャリア支援のプロに授業をしてもらったら、きっと新しいことが生徒に伝えられる授業になるに違いないと期待してくださっていたようです。先生からは、「面白かった。来ていただいて本当によかった。」と感想をいただき、「シゴト☆ジブン発見カード」の授業が、役立つものであることを再確認しました。キラキラの瞳でカードを見ている生徒さんたちが、望むキャリアを歩めるよう心から願っています。 もっと見る
「シゴト☆ジブン発見カード」、大人にも発見あり!
2024/11/01 20:26「シゴト☆ジブン発見カード」は、子どもたちが自分の強みや興味のある仕事を見つけるためのツールです。でも、もうすっかり大人で、今から「私に向いている職業は?」と考える年ではないスタッフNは、ふと、「私が今までに携わってきた仕事のタイプってどんなのだろう?」と思い、「やってみたい」ではなく今まで「やってみた」仕事のカードを取り出してみました。カフェ店員、テーマパークでの販売、メーカーでの営業職、航空会社勤務、講師業、編集業、ライター業、そして事務職と、学生時代のアルバイトまでさかのぼって振り返ると、経験してきた仕事は実に多種多様。当然、タイプもバラバラかと思って裏返してみると・・・なんと半分がCタイプ(慣習的タイプ)!このタイプは、「正確性抜群、几帳面で粘り強い縁の下の力持ちタイプ」。なかでも、カード裏面の「こんなことが好き、得意」の項目には4枚中3枚に「人のお世話が好き」と書いてありました。さらにもうひとつ目を引いたのが、8枚のカードのほとんどに、Sタイプ(社会的タイプ)が入っていること。このタイプは、「協調性が大切、優しさあふれるサポートタイプ」で、人に教えたり、人と協力したりすることが好きな傾向があるそうです。正確性重視で几帳面。自ら先頭に立って何かをやるよりも、その人の隣に立ってサポートする方が好き。自他ともに認める私自身の性格の特徴です。新しい仕事に就く度に、未知の世界に飛び込んでいた気でいましたが、そもそも全て自分で選んできた仕事。だからこそ、その根底には自分の潜在的な興味、関心が共通点として存在していたのだ、ということを改めて認識し、今さらながらにものすごく新鮮で、目から鱗が落ちた気分!「シゴト☆ジブン発見カード」は子ども限定キャリア教育教材だ、と思うなかれ!このカード、なかなか奥が深い!カードを選んで、自分の興味、関心がどのようなものか、という結果を見つけるために使うのはもちろんですが、ある程度人生を重ねてきた方は、自分が選んできた結果から、自分自身を俯瞰するトップダウン方式の使い方も、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。 もっと見る
72種類の仕事でも、子どもたちはびっくりします!
2024/10/24 16:51世の中には、3万以上の職種があると言われています。そして、古いお仕事が惜しまれながらなくなったり、いつも間にか目にしなくなったりということは、よくあること。反対に、「そんな仕事、きいたことないよー。」と新しく生まれた仕事の存在を知ったり、昔からあったけれど、目にしていなかった仕事に気づいたり。とにかく、大人にとっても身近でない仕事の存在には、気づきにくいものなのです。子どもたちなら尚更のことで、「シゴト☆ジブン発見カード」には、表に72種類の仕事が描かれていますが、それだけで子どもたちは、「こんなにあるんだ!!!」とびっくりしています。私たちは、この72の仕事から、子どもたちの世界がもっともっと広がっていくことを願って活動しています。そのためには、カード使用後の「調べ学習」「体験学習」「日常の体験」がとても重要なのです。「大人になって働くって、楽しそう」「未来が楽しみ!」と、感じてもらえるような機会をもっともっと増やしたいです。来月には、6年生13人が待ってくれている小学校に出前授業に伺います! もっと見る
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