はじめまして。
「僧侶の働き方研究所」メンバーの石上桜子です。
今回のクラウドファンディングでは、短期間で本当に多くの方にご支援をいただいており、改めて支援の力ってすごいんだな、と感じています。同時に応援くださっているみなさまのご期待にお応えするべく、これからも運営を頑張っていきたいと身が引き締まる想いです。
いま私は、家族の仕事の都合で中国・広州を拠点に生活しています。中国で子育てをしながらこのプロジェクトに関わり、自分自身がお寺とどう関われるのかを考えています。
なぜこのプロジェクトに関わっているのか。詳しくはnoteを読んでいただければと思いますが、簡単に説明させていただきます。
お寺の三姉妹の長女として生まれたものの、両親から跡継ぎとして育てられた感覚もなく、「僧侶の資格を取りなさい」と強制されたことも一度もありませんでした。
そんな私がお寺のことを考え始めたのは、大学生4年生の時。部活を引退して就職活動もひと段落した頃です。ふと「今、父(現住職)に何かあったらお寺はどうなってしまうのだろう?」という疑問が湧き上がり、急に不安になりました。初めて長女として焦りが生じ、大学卒業までに僧籍を取得することにしました。
そのため、恥ずかしながら志高く僧侶を目指したというよりは、家庭の事情のために、というのが僧籍を取った一番の理由でした(僧侶取得時の面接で僧侶を志す理由を聞かれ、「父を助けるため」以外の回答ができず、面接官は失笑していました)。
社会人になってから(僧侶になってから)は、「平日会社員・週末お寺の手伝い」という生活を送っていました。会社とお寺、双方の社会を行き来できるライフスタイルは、私の中ではとても心地がよく、良いバランスが保てていたのだと思います。
このまま僧侶と会社員(お寺以外の職場)の両方を取り入れるキャリアを重ねていきたい。ですが、当時はあまり相談できる人もおらず、漠然とそう思いながら過ごしていました。そんな時に、この「僧侶の働き方研究所」の人たちと出会います。
運営メンバーの面々は、僧侶の方もいればそうではない方もいます。いろんな背景やキャリアを重ねていて刺激を受け、「私も運営に関わって何かしらアウトプットの機会を増やしていきたい」という想いに至りました。
プロジェクトに関わる中で、私がモヤモヤしていた時に相談できる人がいなかったことなども思い出しながら、“自身のキャリアについて想いを巡らす機会”を提供すると共に、その機会の質を上げるべく、今後も活動に努めていきたいという想いを再確認しています。
私自身も、先述したように僧侶としてどうしていくのか、お寺とどう関わっていくのかを、このプロジェクトに関わりながら考えています。一緒に自身のキャリアを考えたいという方が増えて欲しいと思いますし、ぜひ気軽にご連絡いただければ嬉しいです。
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〈プロフィール〉
石上 桜子(いわがみ・さくらこ)
「僧侶の働き方研究所」運営メンバー、僧侶
1993年富山県生まれ、東京育ち。金融機関と人材紹介会社で営業職として勤務経験後、2023年より家族の転勤に伴い中国・広州に拠点を移す。帰国時には実家のお寺にて法務を行う。僧侶として自坊との関わり方やキャリアの重ね方に関心を持ち、現在国家資格キャリアコンサルタントの資格取得に向けて勉強中。米国仏教大学院卒。
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