はじめまして。
「僧侶の働き方研究所」副代表の田中勲です。
実は私自身、お寺の関係者ではありません。
ではなぜこの活動をしているのか、大きくは以下の4つの理由があります。
1.おじいちゃんがお寺のボランティア活動をしていた
2.地域で仕事する中で、みんなが集まれる場所があると良いと思い始めた
3.もしかしたら、自分のキャリアの終着点は僧侶なのかもしれない、と思い始めた
4.アトツギ住職・僧侶の課題はアトツギ経営者の課題とフラクタル
詳しくはnoteに書きましたが、振り返ると私自身、親戚家族にお寺の住職や僧侶がいるわけではないのに、幼少期から「お寺」というものに縁があったようです。
祖父がお寺に奉仕する様子を見る中で、「お寺ってたくさん人が集まる場所で、みんな色んなこと相談したり、話をしている場所なんだな」と、子どもながらに感じていました。
その後、2012年からNPO法人G-netに参画します。中小企業の事業・組織開発の伴走支援、学生のキャリア相談に乗る中で感じた「場の必要性」と「お寺の役割や場の力」がつながってくるので、祖父との原体験が、自分が思う以上に大きく影響していたのかもしれません。
また、私が興味を持ったのは、お寺の「場としての可能性」だけではなく、「僧侶そのもの」に対してもです。これまで多くの“アトツギ経営者”の方々の支援を行ってきましたが、今後お寺を継いでいく“アトツギ僧侶”と、状況がよく似ていることに気づきます。地域の経営者が悩むように、僧侶たちも悩んでいる。
これまで自分が取り組んできた経験やそこで得たスキルを、僧侶のキャリア支援に活かせそうだと、代表の水野綾子さんや仲間とともに2021年から僧侶のキャリア形成支援を行う「TERA WORK SCHOOL」をスタートさせました。悩みを抱える多くの若手僧侶との出会いが、その後の「僧侶の働き方研究所」の立ち上げや今回の『僧侶のキャリア白書』製作につながっていきます。
また、経営者や若者のキャリア支援をする上で、組織論や経営論だけではなく“生き方”を説いて伴走していくためにも、「自分が僧侶になるという選択肢があるのかもしれない」と思うようになります。
今後どうしていくか。明確に決まっているわけではありませんが、お寺や僧侶と関わることが自身のキャリアを考える機会となっているのは間違いありません。僧侶の方々に対して自分ができることをすることが、私自身の道の歩きやすさを整備していることなのかもしれません。
気づいたら、いつの間にかお寺業界に片足を入れ始めてしまいました。私自身にとって大きく長い道となりそうです。
今後もみなさまに応援、ご支援いただけますと幸いです。
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〈プロフィール〉
田中勲(たなか・いさお)
「僧侶の働き方研究所」副代表、国家資格キャリアコンサルタント
1984年5月4日生まれ。大阪生まれの岐阜育ち。工学系の大学を出たのち2009年より青年海外協力隊としてボリビア多民族国にて現地市役所に所属し、スポーツ振興・文化交流事業に従事。2011年帰国後、Think globally, Act locally.を実行すべく2012年にNPO法人G-netへ入社。持続可能な地域づくりのために中小企業への事業推進と組織開発支援と若者向けキャリア自律支援に12年間取組む。国家資格キャリアコンサルタント取得済み。当法人理事として関わりつつ2020年9月に株式会社人と土設立。定款に寺院の事業支援も含め、より広範囲な地域づくりを目指す。
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