後藤正文
1976年静岡県生まれ。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギターであり、ほとんどの楽曲の作詞・作曲を手がける。2010年、自身主宰のレーベル「only in dreams」を発足。また、エッセイや小説の執筆といった文筆業や、新しい時代やこれからの社会など私たちの未来を考える新聞『THE FUTURE TIMES』の編集長を務める。2018年からは新進気鋭のミュージシャンが発表したアルバムに贈られる作品賞『APPLEVINEGAR -Music Award-』の立ち上げなど、音楽はもちろん社会とコミットした言動でも注目されている。2024年5月、静岡県藤枝市にて『NPO法人 アップルビネガー音楽支援機構』を設立。インディペンデントに活動するミュージシャン・アーティストへの支援、さらに藤枝市内に滞在型音楽制作スタジオ「Music Inn Fujieda」を建設予定。これまでに”Gotch”名義で3枚のアルバムをリリース。2024年3月 ”後藤正文” 名義で初の音楽作品となるドローン/アンビエント・アルバム『Recent Report I』を配信リリース。著書に『何度でもオールライトと歌え』『YOROZU~妄想の民俗史~』『凍った脳みそ』『INU COMMUNICATION』『後藤正文の朝からロック』など。
gotch.info
siankung-fu.com
applevinegarmusicsupport.com
昔の東海道は鉄道や新幹線に置き換わって、いつのまにか街道としての雰囲気が薄れてしまいました。
そういうことに、僕も静岡県民のひとりとして、興味を持たずに暮らしてきました。
この歳になって、自分の生まれた地域を歩いてみて、それがとても寂しいと思うのと同時に(例えば、松の並木はほとんどなくなってしまった…)、今だったらまだ間に合うのかもしれないと思いました。
大慶寺を中心に、藤枝の旧市街地が新しい藤枝宿へと変わっていく未来を想像すると、明るい気持ちになります。
そんなに簡単なことではないでしょうけれど、松の木が地中にゆっくりと根を伸ばすように、場所や人がつながって、町が変わっていくといいですね。
僕も藤枝宿の端っこで、ミュージシャン支援のための滞在型スタジオを仲間たちと作ることにしました。
きっと昔の藤枝宿にも、旅芸人が多く滞在していたんだと思います。
そんな風景を現代に新しい形で復活させられたら、由緒につながる町づくりになりますよね。
一緒に、面白いことができたら嬉しいです。
宿坊の完成、楽しみにしています!