全国高校生花いけバトル広島大会、開催を応援してください!とクラウドファンディングを立ち上げて、もうすぐ一週間。クラウドファンディングページでも一部ご紹介していますが、全国高校生花いけバトル広島大会出場をきっかけに、地元のイベントのお手伝いや他校との交流が増えています。
実は、このクラウドファンディングを準備している最中にも、そんな機会がありました。そのイベントを活動報告のひとつとして、ご紹介したいと思います。
広島護国神社「重陽祭」
9月9日は「重陽の節句」です。月と日の数字が同じ陽数(奇数)が重なる日は五節句です。
1月7日(1月1日は元日で特別ですので、1月に限り、1月7日です。)人日の節句
3月3日 上巳の節句
5月5日 端午の節句
7月7日 七夕の節句
9月9日 重陽の節句 ・・・以上が五節句。
この中で重陽の節句は陽数の最大数ですから、縁起の良いパワーも最大と言われているのだとか。が、一方で、陽数が重なると陰数(偶数)となり、かえって縁起が悪いと恐れた先人は、縁起悪くならないように厄除けもあわせて実施ながら、長寿や健康、子孫繁栄を祈っていました。各節句にはゆかりのある植物があり、重陽の節句は別名「菊の節句」。菊も薬効があり、縁起の良い植物だと考えられています。
その重陽の節句に合わせて、広島護国神社では「重陽祭」が毎年開催されています。昨年、広島護国神社から、「重陽祭」を『花いけバトル参加高校と一緒に盛り上げたい』とのご依頼をいただいたのがきっかけ。昨年は、広島市立基町高校 華道部と、今年はそれに加えて、広島工業大学高等学校も加わって、イベントを盛り上げています。
昨年(2023年)の重陽祭 作品
コロナ禍の時期もあったことから、高校生が校外で活動する機会はぐっと減っていました。そんな中でいただいた『重陽祭』のお手伝いは、高校生たちにとってもワクワクすることだったようです。会場装飾を請負って、手水舎を花で装飾、会場内のテーブルに卓上花を生け、メインイベントは、花いけパフォーマンスでした。学校外で世間一般の皆様の目の前で気配りもしながらの準備も緊張感もあり新鮮。昨年は、篠笛の生演奏とのコラボという初めての経験もさせてもらえました。
今年(2024年)の重陽祭 作品
今年は昨年の広島市立基町高校 華道部に加えて、広島工業大学高校 日本文化部も加わり、お手伝いをいたしました。今回は二つの学校にお手伝いをいただいたので、会場装飾も手分けをしてお手伝い。そして、パフォーマンスは対抗・・・というわけではありませんが、二つの学校のパフォーマンスを同時に観ていただきました。
花手水舎装飾を広島工業大学高校が担当、イベント会場内装飾を広島市立基町高校が担当と決めて、お手伝いいたしました。
文化部では、各学校の文化祭では日ごろの成果発表はしているのでしょうが、周りの地域社会に関わる機会は、少ないのではないかと思います。
そのような中、お客様のいらっしゃる中、周りにも気配りしながらお手伝いできる機会は、高校生のみなさんにとってもとても良い経験になっているようです。広島は、インバウンドで海外のお客様も多く、生パフォーマンスを観てその後には写真に収めている方もたくさんいらっしゃいました。日本の花文化の一コマを感じていただけたのではないでしょうか。
これらを支えていただいているマム(菊)を扱うイノチオ精興園様や日本でいけばなでは大事な花材である枝物を出荷する枝物出荷者さまの御協力もなくてはならないサポートです。
周りのサポートで開催できていることをこれらのイベントお手伝いでの経験できる中で味わってくれていて、それを後輩に繋いでいってくれています。広島大会参加をきっかけに、たくさんの学校にいろんな経験をしてもらいたい。きっと将来、何かの役に立つはずです。