
キャンドルに使用している蜜蝋は、石巻ニホンミツバチの会の会員の方にご提供いただきました。
いただいた貴重な蜜蝋をしっかり使うことのできるキャンドルにしたい、という思いから、仙台市泉区にある Lamp of Hopeさんに相談に伺ったのは昨年の10月中旬のこと。
泉のお店に移転される前には、実は学園のご近所、北山にお店を構えておられました。
Lamp of Hopeの相原さんが、試しに蜜蝋をキャンドルにしてくださり、一緒に芯の太さや溶けるスピードなどを見ていただきました。
一般に販売されている蜜蝋とは違い、人の手で精製されている今回の蜜蝋は、やはり一度火を灯してみないと様子がわからないんです、とのこと。
太さの違う2本の芯を使い、どちらでも問題なく大丈夫と確認。
蜜蝋は、パラフィンに比べて燃えにくい蝋であり、芯があまり細いとすぐに芯が焼ききれてしまったり、溶けてできるプールの円が小さいまま燃え進み、長く灯し続けることができないのだそう。
芯が太い方が少し火が大きいのがわかります。
こちらは蜜蝋とパラフィンの蝋燭との火の色の比較。
高い品質で精製されたパラフィンは高温でよく燃える分、火が青みがかった白に近い黄色になるのだとか。完全燃焼の青い炎のような感じでしょうか。
ゆっくり低温の火で灯り続ける蜜蝋は暖かな黄色をしています。
「燃えにくい」というのは、火が消えやすい、ということでもあるそうですが、同じ大きさのティーライトでもパラフィンに比べ何倍もゆっくり燃え、その分長く楽しめるのだそうです。
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年が明け、ティーライトキャンドルの本製作を行いました。
再びLampさんにお世話になり、お店のワークショップスペースでキャンドル作りをご指導いただきました。
お店へ伺うと、すでにクリアカップと、芯とアルミの台座の用意をしてくださっていました。
なんと、おすすめの資材をご提供いただいてしまったのです。
さまざまなサポートに大変感謝です。。
だいたい40℃ほどで溶ける蜜蝋。「なるべく酸化が進まないように、低温でゆっくりゆっくり溶かすといいですよ。」と教えていただきました。
蜜蝋の甘い香りがしてきます。
40℃で溶ける分、固まり始めるのも早く..
テンポよく次々にカップに蝋を注いでいきます。
少しカップの下が固まりはじめたタイミングで、芯をカップの中心を狙って入れていきます。
一度底にアルミの台座がつくと、もう動かすことができず一発勝負!
ちょっとドキドキします。
おかげさまでキャンドルを無事作り終えることができました!
なんだか個性が表れますね〜。
こんな感じでつくるのかなぁ?と漠然と想像していましたが、予想とは異なることが多く。
こうするとうまくいくよ、というコツをいろいろと教えていただきました。
たくさんのご協力ありがとうございました!
固まり始めは白っぽい黄色の蜜蝋。時間が経って固まりきると、黄色の色が濃くなるそう。とっても不思議です。
私たちのお隣でワークショップに参加されていたお客さま。お一人の方が、ミツバチを飼っていらしたそうで、ミツバチトークでしばし盛り上がりました。学園と一緒で、猛暑の年に巣落ちしてしまい、現在は群れがいないのだとか。あれは悲しいですよねぇ...と共感しあいました。
シュタイナー教育のこともご存知で、学園案内をお渡ししたりして交流ができたのも楽しい時間でした。
Lamp of Hopeさんでは、オリジナルのたくさんのキャンドルを販売されているほか、ボタニカルキャンドルやジェルキャンドルのワークショップもとっても人気です。
火を消す道具や芯を切る鋏など、キャンドル周りの素敵なアイテムや、さまざまな素材・デザインのキャンドルホルダーもたくさん取り扱っています。
古物、アンティークの取り扱いもあり、じっくりと楽しめるお店です。
気になる方は、ぜひお店を訪ねてみてくださいね!
Lamp of Hopeさん、ほんとうにありがとうございました!
蜜蝋キャンドルセットを選んでいただいたみなさまには、蜜蝋のあたたかな灯をお楽しみいただけたらと思います。
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Lamp of Hope
仙台市泉区根白石字堤下22-3
営業時間 11:00 〜 18:00
定休日 毎週月火(臨休あり。インスタグラムでご確認ください)






