逗子内外から、多様な方々のサポートで進んでいるツリーハウスPJ。
今回紹介するのは、向原さんと一緒に、なんと仕事先のインドから!設計デザインを担当してくれた西さんです。
逗子市の公立小学校である池子小学校にて、ツリーハウスを作るプロジェクトに携わっている西 柚乃花(ゆのか)と申します。
設計デザインを、大学で同期の向原と一緒に担当させていただきました。
教育関連のイベントで小林先生と出会い、出前授業を池子小学校でさせてもらったことが、ツリーハウスプロジェクトに参加させてもらったきっかけですが、その中で、どんどんこのプロジェクトの魅力に強く惹かれていきました。
その理由は3つあります。
まずひとつは、このプロジェクトが単なる遊び場を増やす、という目的を超えて、子ども達が抱える課題に対してのひとつの解決策として向き合っていると感じた点です。
自分自身、大学で学ぶ中で建築を通して、子どもたちの学びや教育現場の課題について知り、自分なりにどうしたらいいのかと考えてきました。
教科学習中心の、教室の中での学びに対して子どもによっては退屈だ、興味の幅が阻められてしまっているように思う学校現場の課題がある中で、そういった子ども達に、どう興味の幅を広げ学校に行きたいと思ってもらえるか、子どもや教育に真摯に関わる方なら誰もが考えているのではないかと思います。
でも、「学校に行きたくなる場所を作ろう」と目標を持っても、実際にそれを実現するのは大変だと思います。
その中で、池子小はツリーハウスといいう自由で創造的な空間ができると、教室での学習が馴染まない子ども達も心惹かれ、学校に行きたくなる理由のひとつになるのではないかと可能性を感じました。
↑出前授業の様子
2つ目に、私がこのプロジェクトを強く支援する理由は、一般的な公立小学校で挑戦しているということです。
どうしても私立に比べると、目新しいことに挑戦するハードルが高くなってしまう公立小学校で、このようなプロジェクトを実施することは、成功するか否かに関わらず、子ども達の学びの可能性を広げたいと奮闘する他の公立小学校に勇気と希望を与える先行事例になるのではないかと思います。
こうした事例ができることは、日本全国で教育のボトムアップを目指す動きに何かのきっかけを与えるのではないかと信じています。
↑西さん・向原さんで制作した模型
最後に、このプロジェクトを実現するために情熱を注ぐ人々がいるという点です。
出前授業を開催させていただいた際に、校門のある道路に描かれた巨大な地上絵に衝撃を受けました。
それは、子どもたちのアイデアを基に、校長先生を始めとしたパワフルな先生方や熱意に満ちた池小キッズサポーターの保護者の方々が協力して実現させたものでした。
そんな、素直に子どもたちの声に耳を傾け、全力で応える大人たちがいるのであれば、このツリーハウスのプロジェクトもきっと素晴らしい形で実現できるだろうと期待しています。