これまで私たちの活動を見守り、応援してくださっている全ての方々に心から感謝申し上げます。
やおやとして日々農家さんと接する中で、何度も「もう畑を手放すしかない」という切実な言葉を耳にしてきました。
農家さんの数が減り、畑が住宅地や道路に変わり、農地が次々と失われていく現実。
私の住む地域ではこの数十年で農地が半分以下に減ってしまいました。
子どもの頃「このまま農家さんがいなくなったら、食べものがなくなってしまうのではないか」と漠然とした不安を感じいました。
それが今、現実となりつつあります。
実際この30年間で、北海道の農家さんは63%も減少しました。
その背景には、後継者問題、過酷な作業環境、収入の不安定さといった、簡単には解決できない課題が山積しています。
私自身、農家さんのお手伝いをする中で、その厳しさと努力を肌で感じてきました。
それでも続けられなくなってしまう現実を目の当たりにし、「このままではいけない」と強く思ったのです。
これは「食」に直結する大きな問題です。
農地が失われ、農家さんが減っていく現実。
このまま何もしなければ、豊かな北海道の大地も、そこに根を張る農家さんたちも、20年後には無くなってしまうかもしれない。
そんな危機感から、「コミュニティファーム」を形にする決意をしました。
「コミュニティファーム」は単なる農業プロジェクトではありません。
農家さんがやむを得ず手放した土地を引き継ぎ、次に農業を始めたい人にバトンを渡す場。
人々が集い、つながり、学び、未来をつくる場所です。
子どもたちや若い世代が「農業って面白そう」「自分にもできるかも」と感じられる場所。
農家さんたちの情熱や技術を直接学び、次世代に伝えていく場。
そして消費者が「つくる」と「たべる」をもっと身近に感じ、自分の選択が子どもたち、さらにその先の世代を支えていると気づける場です。
北海道の農業を守ることは、私たち自身の暮らしと子どもたちの豊かな食を守ること。
そのための循環を、この「コミュニティファーム」から生み出したいのです。
クラウドファンディングの期限が、あとわずかに迫っています。
この挑戦が成功するかどうかは、皆さんの「応援」という一票にかかっています。
「買い物は投票」と言いますが、このプロジェクトへの支援は、みなさんの未来への投票そのものです。
「農業なんて自分には関係ない」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、食べることは、誰もが毎日関わることです。
今行動を起こさなければ、子どもたち、そしてその先の世代に大きな影響を与えることになります。
ひとりの力では到底できません。
でも、この想いに共感してくださる方が集まれば、必ず変えられると信じています。
このクラウドファンディングを通じていただいた支援は、農地を守り、次の担い手を育てる活動に大切に使わせていただきます。
どうか、北海道の農業を守り子どもたちに豊かな食を紡ぐため、あなたの力を貸してください。
一緒に一歩を踏み出しましょう。
宜しくお願いいたします。