
おかげさまで最終日前日の昨日からまた多くのご支援をいただいています。
これまでご支援いただいた皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
今更ではありますが、このプロジェクトを始めたもう一つの背景について共有させてください。
日本酒の消費量は減少傾向にあります。
1973年をピークに出荷量は減少し続けており、近年では私たち地酒蔵が力を入れている特定名称酒も例外ではありません。
この背景には、人口減少や飲酒機会の減少、アルコール飲料の多様化など複数の要因があり、市場の縮小は避けて通れない大きな流れだと認識しています。
そんな中で、菊美人として目指すのは縮小する限られた市場のシェア争いではなく、日本酒の新たな価値を創造し、これまで日本酒に親しみにのなかった方々に、その魅力を知っていただくことです。
贈答における日本酒の可能性に着目しています。
現状、贈答品として日本酒が選ばれるケースは限定的で、多くは自宅や飲食店での消費となっています。
酒類全般にはなりますが全体の3%程度しか贈答目的で使われていません。
総務省「家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)」2023年分より菊美人酒造推計。自宅での飲酒:用途分類の酒類、外出先での飲酒:用途分類の一般外食 *品目分類の一般外食に占める飲酒代割合、贈答:品目分類の酒類-用途分類の酒類
贈りものを選ぶ際、日本酒を想起する方は、贈り主か贈り先のどちらかが日本酒愛好家である場合がほとんどではないでしょうか。
要因の一つは「日本酒を贈りものに選ぶハードルが高いこと」で、
詳しくない方にとって、選択肢が多く選び方がわからないし特徴もわかりにくい。
今回のリブランディングを通じて、従来の「有名」「高級」といった理由のほかに、「可愛いらしい」「相手を思う気持ちが伝わる」「蔵のこだわりが感じられる」など、選んでいただける理由を増やしたいと考えています。

贈答品として日本酒が選ばれる機会が増えれば、これまで日本酒に触れることのなかった方々にも、その美味しさを知っていただくきっかけが生まれます。
美味しいお酒を作っていますから、きっと日本酒ファンになってくださるはずです。
この動きが業界全体に広がり、「贈りものといえば日本酒」という認識が浸透すれば、日本酒文化の継承の大きな兆しになると考えています。
「日本酒の贈りもの」というジャンルを確立する道のりは遠く、地道な取り組みが必要になります。
このクラウドファンディングはその一歩目です。皆様のご支援が大きな力になります。
終了まであと8時間、ぜひご支援・拡散をいただけますと幸いです!!!
【創業290年の酒蔵の再出発】大切な人と心を交わす日本酒の贈りもの





