Mt.乗鞍スノーリゾートの24-25シーズンの業績及び25-26シーズンの営業に関して 株式会社Blue Resort乗鞍 代表取締役 山口 謙 はじめに、2024-25シーズンのスキー場の営業存続に関して、ご支援頂いた皆様、存続に尽力して下さった関係者の皆様、改めてになりますが、皆様のご支援のお陰で無事に冬季シーズンが終えられたことをまずご報告いたします。なお、営業収支に関する取りまとめに時間を要してしまい、正式なご報告と御礼が遅くなってしまったことをお詫びいたします。 2024-25シーズンはスキー場の営業存続の危機に直面することになり、存続のために2024年11月から支援金、またクラウドファンディングによるご支援をお願いし、多くのご支援が集まりました。皆様のご支援の結果、2023-24シーズンの譲渡前の運営会社によるスキー場運営に関わる未払い費用を支払うことができ、降雪機や圧雪機のメンテナンス費用に活用できたことで、シーズン中の資金繰りの心配がなくなりました。クラウドファンディングの資金では、休憩所やキッズパーク等のサービス改善にも繋げることができ、2024-25シーズンを無事、最後まで営業することができました。ご心配をおかけしていた経営に関しても地元有志への事業譲渡が完了し、現在は地元で経営の全ての判断ができるようになっております。繰り返しとなりますが、関係者一同、心より、皆様のご支援に御礼申し上げます。 この危機を通して、乗鞍高原、そしてMt.乗鞍スノーリゾートが多くの皆様に愛されていることを関係者皆が実感する年となり、未来に繋いでいくべきスキー場であると改めて考えるきっかけにもなりました。一方で2024-25シーズンは危機を乗り越えるための皆様の支援があり、ここ数年に比べ天候に恵まれ、天然雪での降雪が順調であったことで良い営業状況になったと考えております。日本のスキー人口の減少、気候変動による雪不足など、スキー場経営を取り巻く環境は厳しい状況であることに変わりはなく、現在も今後の運営形態についての最善策について協議を重ねております。少し遅くなってしまいましたが、まずはご支援頂いた皆様に冬季シーズンの業績についてご報告致します。【2024-25シーズンの営業状況】来場者数(シーズン券除く)売上(2024年12月〜2025年3月)税込み 2024-25シーズンは、継続営業の決定が11月末となった関係で広告宣伝が遅くなってしまったところもありましたが、スキー場来場者数は昨季に比べて増加しました。また、リフト券の販売価格の改訂や地域に愛されるスキー場を目指し「18歳以下リフト券無料」という施策、一部サービスの効率化を図ったところ、特にレンタル事業の売上が昨年比39%伸びるなど、全体の売上としては作対比21%伸び、経費圧縮によってこれまでの大幅な赤字経営から脱却することができました。2024-25シーズンの営業に関して、皆様のご理解を頂き、このような結果を残すことができました。本当にありがとうございます。 地元で経営しているMt.乗鞍スノーリゾートの運営会社、株式会社Bule resort乗鞍の決算は9月末となっています。通期の営業収支については、これまでグリーンシーズンの収益となっていた、湯けむり館の指定管理が別の事業者に変わったこと、老朽化で修繕に多額の費用がかかることからホテル山百合の営業をしないことを決め、夏場の収入がほぼゼロとなっており、人員の最適化等を行っていますが、手元資金が減少する状況となっております。また現在、今後の運営形態について、事業譲渡を含めてあらゆる手法を検討しており、営業収支に関する情報は、それらを進めるに当たって慎重に対応すべき事柄であるため、詳細な情報開示に関しては控えさせて頂きたいと考えております。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。【2025-26シーズンの営業について】 次に2025-26シーズンの営業についてご報告いたします。 繰り返しとなりますが、現在、今後の運営形態について、事業譲渡を含めてあらゆる手段を慎重に検討しております。しかしながら方向性の確定には時間を要することから、2025-26シーズンは、2024-25シーズンに続いて、昨年事業譲渡を受けた乗鞍の地元有志で役員が構成されている現在の株式会社Blue Resort乗鞍で営業を行うことを決定しました。地元での営業継続に関しては、営業を行うための準備に関わる資金繰りが問題ないことを、6月18日に行われた取締役会で確認し、2025-26シーズンを磐石な準備体制で望むためにも早期の判断が必要だと考え、現時点での告知となりました。皆様にはご心配をおかけしておりますが、2025-26シーズンは現段階で営業が確定致しましたので、安心して冬の計画を立てて頂ければ幸いです。なるべく早い段階で、2025-26シーズンのシーズン券情報などの営業情報をお伝えすべく準備を進めて参ります。 一方、先ほど申し上げた通り、資金力の乏しい現在の地元事業者で構成される役員での経営では抜本的な改革が難しく、厳しい状況が続くと見られます。それでも我々にできることはあると考え、訪れる皆様により快適に、満足を得られるように改善していく所存です。至らぬ点はあるかと思いますが、存続のために事業譲渡の調整含めて、鋭意努力していく所存ですので、何卒、引き続きご支援を承りたくよろしくお願い申し上げます。 以上株式会社Blue Resort乗鞍







