大森先生からの応援メッセージ
・大阪府茨木市立の中学校で1980年から38年間、その後再任用で5年間国語科教員として勤務。
・38年間は吹奏楽部の顧問も務めた。
・2023年度からは、中学校で学習サポーターとして勤務している。
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長年、中学校の現場で生徒たちと向き合ってきましたが、学級担任として40人の生徒を抱える中で、自閉症や発達障害、引きこもりなどの課題を持つ生徒一人ひとりに十分な時間を割くことが難しいのが現状です。
日々の業務に追われる中で、こうした生徒たちへの対応が後回しになってしまうことは否めません。
これまで、課題を抱える生徒には担任だけでなく、複数の教員によるチームで関わる体制を整えてきました。しかし、教員一人ひとりの業務量や専門知識の限界もあり、十分な支援を提供するのは容易ではありません。
近年、学校現場にはスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなど、教員だけでは対応しきれない部分をサポートしてくださる専門家も配置されるようになりました。しかし、それ以上に多様な課題を持つ生徒が増加しており、医療的な視点からの支援が求められる場面も増えています。
このような状況下で、自閉症や発達障害に対する理解を深める絵本「Sensokids」の日本語版出版は、教育現場や社会全体にとって大きな意義を持つと感じています。
この絵本を通じて、生徒たちの特性や感じ方を理解し、適切な支援を提供できる環境づくりが進むことを期待しています。
また、教員や保護者、地域社会が一体となって、生徒一人ひとりのニーズに応じた支援を行うための一助となることを願っています。
「Sensokids」の出版が、自閉症や発達障害を持つ生徒たちへの理解と支援の深化につながり、彼らが安心して学べる環境の整備に寄与することを心から望んでいます。皆様のご支援とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。