一般社団法人Spiceの渡辺です。先日(2025/10/16)千葉県立佐倉南高校定時制夜間部にて、授業実践を行いました。今回は、このプロジェクトの第二章が始まったということで、新しい取り組みをスタートするための土台づくりを行なった授業でした。プロジェクトが始まってから、現在、新たに3つの軸で企画が立ち上がっています。《 検討を開始した3つの軸 》・看板デザインの検討・提案・遊び心のあるライン(道)のデザイン・一年生との作業のデザイン・看板デザインの検討・提案このプロジェクトに関わっている企業さんからの提案で、「学校の前に看板を作ってみようか」というアイディアをいただいたことをきっかけに、「どのような看板であれば、このプロジェクトの取り組みが、道ゆく人に伝わるのだろうか。」という検討。・遊び心のあるライン(道)のデザイン蓄光パネルを設置してから5ヶ月が経過しました。たくさんの道ゆく人たちが佐倉南高校の前の道を通るたびに楽しんでくださっている足跡を見かけることも増えてきました。その一方、想定していた道のデザインからズレてしまうこともしばしばみられるようになってきました。そこで、せっかく貼り直すのであればブラッシュアップした道のデザインができたら良いのではないか?という検討。・一年生との作業のデザイン佐倉南高校定時制夜間部の4年生が大切に育んできたプロジェクト・文化・意義を、卒業したあとも紡いでいくことができるように。今年新たに入学してきた1年生にどのように引き継いでいくかの検討。大人でも、それぞれの課題を取り組んでいくのに非常に悩ましく、壮大な課題や問いが、この授業で検討されていきます。それぞれの興味・関心や、得意を活かせるグループにばらけていきながら検討を行なっていきます。「看板デザインの検討・提案」を行うチームは、協賛をいただくためのプランづくりから。ビジネスの世界で「提案」を行う時のレクチャーを簡単に代表の小牧さんから。それぞれのアイディアを元に、リサーチを続けながら「松・竹・梅」のプラン作りを行なっていきます。「遊び心のあるライン(道)のデザイン」を検討するチームでは、まず蓄光パネルの枚数の確認から。パネル枚数を数え現段階での状態を客観的に確認。また設置する道まで実際に出向き、新たなアイディアを膨らませていく時間をとっていました。「一年生との作業のデザインのチーム」では、実際に興味・関心を寄せてくれている一年生をゲストに迎え、「どういう理由で参加しようと思ったのか?」「どういう情報や体験があったら参加してみたいと思えるか?」という問い起点に、1年生へ引き継いでいくコンテンツの種を見つける作業を。(普段「伝える」ことを生業にしている私もちょこっとだけ議論に参加させてもらいました!)各チームの検討がまとまったところで発表の時間へ。それぞれのチームで検討した内容を踏まえ、それぞれのチームの観点からまとまってきた企画案の提案の時間へ。チームからチームへ相談をする、などの動きもありました。それぞれのチームが発表を終えたのち、全体で質問、対話と検討の時間。質問を投げかけられることで「なんでこういう企画にしたかったんだろう?」という問いが生徒自身に矢印が向き、言葉に落とし表現していく。質問した側も、その表現を受け止め自分たちのチームの企画案をブラッシュアップしていく場面もありました。ちょうどそれぞれの次の検討が見えてきたところで授業は終了しました。今回の授業は、まさに企業でいう「企画会議」をぎゅっと濃縮していたように思います。それぞれの課題と感じていた事象を「機会」と捉え、新しいものを作り出していく作業そのものは、仕事をしている大人の私たちでもよくあることだなあと、感じていました。今後の企画がどのようにアップデートされていくのか、とってもワクワクしたあっという間の時間でした。これからのアウトプットをとても楽しみにしています。





