1.はじめに、自己紹介
はちどり味噌の服部仁と申します。
2022年3月大分県宇佐市に、はちどり味噌を開業しました。”自然栽培の原料で作った味噌”をお届けすることで、自然栽培を周知してもらい、持続可能な自然栽培の農業を目指しています。そのために、妻の実家の古い工場をセルフリノベーションし、味噌工房としてスタートしました。
2024年8月の台風10号にて、工房の窓ガラスが割れ、機材・梱包材に損害が出てしまいました。なんとか復旧はしましたが、被害額が弊社の資金繰りの中では大きく、今シーズンの仕込みがままならないのが現状です。
皆様のお力添えで、現在の在庫を運転資金へと替えることが出来れば、今シーズンの仕込みを行い来期に繋げることが可能となります。
どうかこの難局を乗り越えるために、暫く耐えしのぐために、是非ご支援を宜しくお願い申し上げます。
2.プロジェクト立ち上げの背景
2024年8月の台風10号により、工房の窓ガラスが割れ、梱包資材のほぼ全てを廃棄せざるを得ない状況になりました。また、一部機械も雨に濡れたため修理を余儀なくされてしまいました。
復旧の資金と、販売出来なかった期間の売り上げが無かったため、運転資金が非常に厳しい状態となりました。
11月から、味噌・麹の仕込みシーズンに入り、非常に困難な状況となる為、今ある在庫を出来るだけ販売し、運転資金に充てたいという考えで今プロジェクトを立ち上げました。
3.弊社の味噌・麹について
弊社の「やさしいMISO」シリーズは、栽培期間中、農薬・肥料・除草剤不使用の自然栽培の原材料を使用し手造り製法で仕込んだクラフト味噌になります。(自然栽培の原材料を使用した、麹や麹製品もやさしいMISOシリーズとしております)
①原材料へのこだわり
「米」は、大分県産の自然栽培の米を使用、「大豆」は、福岡県産の自然栽培の大豆を使用と九州の恵みをお届けすることにこだわりをもっています。
②手造り製法について
麹を仕込む際は、全量昔ながらの「麹蓋」を使用した手造り製法で仕込んでいます。
麹の品質が味噌にも麹製品にも影響するため、データに基づき科学的に分析し温度・湿度の管理を徹底することで、麹の品質の向上を図っております。
③品質保持の施策
味噌に使用しているものは、米と大豆以外では、天然の塩と麹菌のみで、発酵止めも行っていないため、ご注文を受けてから袋詰めを行い品質の劣化を軽減しています。
麹製品も原材料以外は使用していないため、ご注文を受けてから製造しております。
4.味噌工房を開いた経緯
①麹屋を引き継ぐ
2018年、義父が長年営んでいた麹造りを、病いを機に店をたたむかもしれないという話になりました。近所の方に支えられ続けてきた麹造りを終わりにするわけにはいかないと思い、「手伝うので続けませんか?」と義父に言ったところ、喜んでくれ、麹造りを教えて頂きました。
はじめは一緒に行うつもりでしたが、病気治療のため手術をしたことで体力・気力ともに衰え、後を引き継ぐことになりました。
②自然栽培の農業にふれて
それから数年、麹造りと自家使用や近所の方の味噌を作っていたおりに、自然栽培の米作りをしている高校時代の友人が「人手不足です。どなたか手伝えませんか?」と、SNSでメッセージを発信しているのをみかけました。
「素人でよければ」と返信し、自然栽培の米作りに触れることとなりました。
自然と向き合っての農作業や田圃や水路にいる生き物に触れ、自然栽培の農業の尊さを感じ、そんな原材料を使って、
「自然にやさしい、人にやさしい、そんな味噌・麹を一人でも多くの方にお届けしたい」
という思いで、2022年3月に味噌工房「はちどり味噌」を開きました。
5.はちどり味噌の商品について
2024年8月、お盆明け(台風10号が来る前)に、インフルエンサーの方とコラボを行い、オリジナルのセットを販売致しました。
「やさしいMISO 稔」「やさしいMISO 圓」「塩麹 酵」の3商品をセットにし、200セットを限定販売したところ、わずか4時間という短時間で売り切れとなりました。
その際に使用した、弊社Instagramのリール動画
同じセットは、契約上ご提供できませんが、今回内容を少し変更したセットをご用意しております。
【 はちどり味噌の商品説明 】
やさしいMISO 稔(みのり)
自然栽培のお米、自然栽培の大豆、天然の塩を使用し手作り製法で仕込んだお味噌です。1年以上じっくり常温で熟成させた、はちどり味噌の定番商品です。1年~2年未満の熟成で、熟成期間によって色見が違いますが、麹の配分が多く、芳醇な香りで甘目のお味噌となっています。
やさしいMISO 圓(まどか)
自然栽培のお米、自然栽培の大豆、天然の塩を使用し手作り製法で仕込んだ「やさしいMISO 稔」を、2年以上熟成させた長期熟成タイプのお味噌です。熟成度合いの違いをはっきりと感じれる円熟味噌です。稔よりもコクとうま味が更に深まったお味噌となっています。
やさしいMISOシリーズ 塩麹 酵(もと)
自然栽培のお米を甘酒麹にしたものを塩麹に仕込んでいます。甘酒麹を使うことで一般の塩麹よりも甘じょっぱさが増し、他では味わえない塩麹になっています。麹の優しい風味と、やわらかな甘味がとてもおいしく、麹の粒感が目立たないサラリとした塩麹となっています。
やさしいMISOシリーズ 甘麹 甘(かん)
自然栽培のお米を甘酒麹にしたものを甘麹に仕込んでいます。甘酒麹と水だけで仕込んだ麹の甘さを際立たせた甘麹になっています。甘酒と違いぎゅっと濃縮されていますので、料理にも薄めて甘酒としても召し上がることが出来ます。
【クラウドファンディング限定商品】
やさしいMISOシリーズ みそたまり 溜(たまり)
みそたまりとは、1000kgの味噌からわずか10リットルしかとれない、希少なみそたまりです。当然ながら、自然栽培のお米と大豆のお味噌からとれていますので、一般にはほぼ流通していない物になります。はちどり味噌でも、とれる量が少ないため商品化はしておらず、今回のクラウドファンディング限定の商品となっております。お醤油のように召し上がることが出来ます。
しあわせ米(有機JAS認証、世界農業遺産ブランド認証)
大分県宇佐市にある有限会社宇佐本百姓さんのお米になります。宇佐本百姓さんで栽培しているお米は、全量、栽培期間中、農薬・肥料・除草剤不使用の自然栽培で育てております。今回特に有機JAS認証さらに世界農業遺産ブランド認証のものをご提供して頂きました。はちどり味噌で使用している自然栽培のお米は、有機JASではないですが、しあわせ米を使用させて頂いております。
※商品のパッケージは変更となる場合が御座います。ご了承ください。
6.リターンのご紹介
以下、【プラン1】から【プラン11】までのリターンをご用意させていただきました。
【ぷらん11】フルオーダー樽仕込み味噌の発送時、塩麹・甘麹・甘酒・醤油麹などからいずれかを、おまけとしてお付けします!
クラフト味噌に発酵調味料がついて、とてもお得となっています。
他にも、こんなリターンが欲しい!などあれば、お気軽にメッセージをください。
可能な限りお応えいたします。
7.スケジュール
・クラウドファンディング終了:2024年11月30日(土)23:59
・リターン発送:2024年12月中旬より順次発送・ご連絡致します。
・仕込み味噌:2025年1月仕込み予定
最後に
田圃や水路に昆虫・スッポン・野鳥が当たり前にいる、100年前には当たり前だった光景が、今は当たり前じゃなくなっています。ですが、自然栽培の田圃には、それがまだ残っています。
自分が自然栽培の農作業を通して感じた気持ちを、少しでも多くの方にお届けできれば、持続可能な自然栽培の農業に繋がると信じています。
味噌屋なので、
「自然にやさしい、人にやさしい、そんな味噌・麹を一人でも多くの方にお届けしたい」
それによって、自然栽培の農業を一人でも多く方に知って頂ければと考えています。
そのために、今回の台風被害から抜け出し、今後に進むために力をお貸していただければと思います。
ご支援、どうぞよろしくお願い致します。
最新の活動報告
もっと見る受託味噌を仕込んでいます
2024/11/18 14:45今日は、受託味噌を仕込んでいます。弊社で麹を仕込み、大豆と混ぜ合わせるところまでを行い、各ご家庭で熟成をして頂きます。ご家庭にある樽に、空気が入らないように良く抑えて詰めてもらいます。中には、樽も持って来て、「これに詰めて」と言われる方もいらっしゃいます。皆さん慣れた方ですが、中には初めて味噌樽に詰める方もいらっしゃるので、詰め方のビラをお渡ししています。以前は、大豆を煮るのに大型の鍋を使用しておりましたが、壊れたため今は小さい圧力鍋を使用してにております。修理したいのですが、費用が掛かりすぎる為、だんねんしております。今週は、受託味噌の味噌仕込み週となっており、あと3回味噌の加工を行う予定です。来週は、麹の仕込み週となっております。 もっと見る
明日から、受託分の味噌加工です
2024/11/17 16:18連日、麹の仕込みをしていましたが、明日から受託分の味噌の仕込みに入ります。今日は、大豆を洗って一晩水に浸しています。受託分の味噌の仕込みは、今シーズン(2024-2025)初仕込みとなります。受託味噌の加工は、お米だけを持ってこられる方、お米と大豆を持ってこられる方、お米・大豆・塩を持ってこられる方、など様々です。また、九州では合わせ味噌を召し上がる方も多いため、麦麹をいれる方もいらっしゃいます。麦を持ってこられる方は、ほぼいませんが。お客様の好みを伺って、大豆量や塩の量を調整します。お任せでと言われた場合は、はちどり味噌で一番注文の多い割合、米 10:3 大豆の割合で仕込みます。米麹の量が多いので、甘くてまろやかな味噌に仕上がります。11月に入ってからの受付ですが、今のところ順調にご注文を頂いております。クラウドファンディングも終盤に入ってきましたが、コツコツと発信していければと思っています。皆様のご協力、よろしくお願い致します。 もっと見る
味噌・麹の仕込み作業を再開しました
2024/11/14 17:06今回は、今シーズン(2024-2025)初の麦麹の仕込みを行いました。菌の繁殖が進むと米麹と違い麦麹は、とてもフルーティな香りがします。麦麹を使って仕込んだ、麦味噌もとても香りがフルーティです。色は米味噌よりも黒くなりやすいですが。九州はまだ寒暖の差が激しく気温が安定しないので、時期的に麹を仕込むのが難しい時期です。麹を仕込む室(むろ)の温度が低い場合は、暖房を入れれは良いのですが、高いときは扉を開けるくらいしか温度を下げる方法がないので、室温の管理が難しいです。湿度も85%以上を保つようにしている為、エアコンなどの機械は壊れるので使えないですし、風を当てると麹の表面が乾燥して良い麹にならないのでNGです。寒いのは嫌ですが、良い麹を作る為には、寒いくらいが丁度良かったりはします。夏場に米不足となっていたため、今シーズンは味噌・麹の受託加工が少ないかもと思っていましたが、今のところ例年並みには注文を頂いています。ただ、昨年までお米を持って来て、大豆と塩のみ店からお出ししていたお客様から、お米も出してほしいという声も何人かありました。有肥米も昨年までより、1俵(60kg)当り10,000円の値上がりとなっている為、去年までよりお米を買えなかったので、持ち込みのお米が無い方はお断りするしかない状況となりました。今までが安すぎたというのはありますが、当店で購入していた有肥米の場合、昨年のほぼ倍の価格となってしまいました。一般の流通でも、1俵当り、14,000円だったのが24,000円となり、1.7倍以上の値上がりとなっています。お米農家さんも今まで非常に厳しかったので、値上げは致し方ないのですが、その下の加工業者は更に厳しいです。皆様のご支援、拡散のご協力、よろしくお願い致します。 もっと見る
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