toRmansion の最初の舞台作品をつくる時から決めていること。
それは、全ての人が参加できる作品をつくる。
特に。未就学児童のお父さんお母さん。
障害のあるお子さんのお父さんお母さん。
未就学児童入場不可の舞台作品も多いけど、
私達は入場可能な作品にし、小さな子から大きな大人も色んな年齢の人が一緒に楽しめる空間にしたい。
赤ちゃんは、内容に関係なく、眠かったり、
お腹が空いたりで、泣いてしまいます。
作品の途中で、泣きだすこともあります。
そんな時、一番つらいのは赤ちゃんと一緒にいる大人です。
前説で必ず、「赤ちゃんは泣くのが仕事。
もし赤ちゃんが泣き出しても、大丈夫。お父さんお母さん、安心して下さい。係りのものが参りますので、そっと席をたち、横であやしながら観て下さい。もしくは、廊下に出て気分転換して、ご機嫌になったら戻ってきて下さい。まわりのみなさんも『赤ちゃん、いい仕事しているなぁ』と
優しい気持ちでいて下さい。
赤ちゃんが帰ってきたら『おかえり』という気持ちでいて下さい。
ここは劇場。みんな優しい気持ちで過ごしましょうね。」
とお伝えします。
劇場制作のチームにも、赤ちゃんが泣き出した時の親御さんへの声かけの仕方や、タイミングなども必ずお伝えするようにし、出演者にも赤ちゃんが泣いた時、拾えそうならリアクションをして笑いに変えたりできそうなら対応して下さいと話をしています。
時には舞台監督さんや、音響・照明スタッフが、困っている方がいたらすぐ声をかけてくれることもあります。
劇場にいるすべての人が、心を寄せ合って優しく楽しい空間をつくること。
劇場は緊張することなく、リラックスしてのびのびしていい、いっぱい声を出したり、リアクションしていい、楽しい場所なんだとみんなが思えるようにしたいという事にこだわっています。
作品の内容もさることながら、上演前の開場時間がとても大切。
子ども達は劇場の中はちょっと緊張します。
大人もちょっと緊張します。
なるべくロビーを、作品の世界観をはみ出して装飾し、物語の扉のような、前室にします。遊べたり、参加型コーナーがあったり、記念写真がとれたり、アート空間にします。
演者がお出迎えし、コミュニケーションをとったり、ミュージシャンが演奏していたり、
楽しいところに来たぞ!ワクワク!を引き出します。
開演するまでも退屈しないようサーカスのクラウンのような演者が、マジックや芸をしたり、子ども達の声を引き出し、大人を笑わせたりリラックスさせます。
そして、盛り上がりが最高潮になったら、物語の扉が開いて、作品が始まります。
劇場にいる全ての時間を楽しんでほしいし、
物語の始まりから出演者とお客さんの手が繋げていたら、一緒に過ごす非日常の旅は楽しいものになる。
・・・・でも
この試みの最大の弱点は、、
子ども料金が半分という、、つまりチケット収入が少なめになるということ。
世田谷パブリックシアターのロビーも、物語の世界観で遊んで楽しめるアート空間にしたい。
どうぞどうぞご支援よろしくお願い致します。
「A STORY」一番最初の舞台作品。
初めて劇場にきた子ども達からも大人気の作品でした。タンスから人が出てきたり、大きな時計でお茶会をしたり、、。今を知るtoRmansionの中にはこの作品をご覧になってない方も多いかと。
言葉の少ない絵本のような可愛い作品。
原点。 是非ご覧下さい。
ダイジェスト☟
https://m.youtube.com/watch?v=J_p7GQ6jy3A