均一なリズムで編み上げていくことで生まれる美しい模様。
それは約5,500年もの歴史を持つ日本の伝統技法。
そして、限られた地域と限られた季節でのみ採取可能な
希少価値の高い天然素材の山葡萄(やまぶどう)
Yama-Bikoは、これらの伝統技法と天然素材の恩恵を活かし、
現代のニーズに合わせたデザインで皆さまに
永くお使いいただける山葡萄籠をご提案しています。
褐色の落ち着きある色と編み模様の美しさ、そして優れた耐久性を併せ持ち、見る者を惹きつけ、使う者に高揚感を与える大人に相応しい山葡萄籠バッグ。
数百種類を超える編み模様を表現する丁寧な職人の技術により、幅広いデザイン性と、季節やシーンを問わず使える汎用性、永くお使いいただける耐久性が大きな特徴です。
職人によって丁寧に作られる山葡萄の籠バッグは耐久性が高く、使うほどに柔軟性を増して深味のある色と艶を纏いながら、自分だけのモノへと育ちます。
適切なメンテナンスを行い大切に扱っていただくことで親から子へ、子から孫へと受け継げるほど永くお使いいただけることも特徴です。不意に破損した場合でも修理が可能なため、長期間に渡りお使いいただけます。
原料となる山葡萄は蔓性植物。太い蔓で他の樹木に巻きつきながら広範囲に広がり生長する山葡萄は他の木々や植林をした木などに巻きついて枯らす、厄介者でもあります。
山葡萄と他の木々が共生を果たしながら持続的な森林環境を保つためには適度な伐採による後押しも必要になります。
わたしたちは山の森林環境の保全と、この厄介者の山葡萄に新たな価値を与えてアップサイクルを生み出すことも目的として山葡萄を原料として選択しました。
一年のうちのわずか2、3週間の梅雨の時期。奥山という、熊や猪などの野生動物が多く生息する人を寄せ付けないような山中で逞しく生育する山葡萄の蔓を採取します。採取時には木を10数メートル以上登り、絡みつく蔓をほどくようにして、可能な限り上の方で切ります。採取する蔓の大きさ(直径)には一定の基準を設け、基準値に満たない蔓は翌年以降に先延ばすことで種を枯渇させない工夫も行なっています。
まっすぐなもの、曲がったもの、捻れたもの。天然素材の山葡萄の蔓には、一本一本に性格があり、柔らかくしなやかにするための鞣し(なめし)と削りの加工作業を経て均等な太さと厚みに切り揃えたヒゴを作ります。この工程はカゴ作りにおける最も重要な工程であり、完成の出来を大きく左右する、職人の技術が問われる工程でもあります。
加工したヒゴを縦横に交錯させて籠の底部から編み、木型に巻き付けながら丁寧に隙間を埋めて編み上げます。乾燥させたヒゴを水に漬けて柔らかくし、編んではまた乾燥させて。この工程を何度も繰り返して少しずつ作業を進めるのでひとつの籠を編みあげるまでに多くの時間を必要とし、量産が難しいのですがひとつひとつの籠を丁寧に、丈夫で永く愛されるモノづくりを行なっています。
使いかたやお好みは人それぞれ。今回の製品ではお使いいただく方々の好みをイメージしながら4つのフォルムとそれぞれふたつのサイズでデザインいたしました。
山葡萄籠の持つ佇まいと深い褐色はコートやニットを含めたどんなお洋服とも相性が良いので季節を問わず、毎日お使いいただけます。
編み模様について
編み技術の最も長い歴史を持つ『網代編み』小さな花の粒が集まったような見え方の『六角編み』2つの編み方を組み合わせたデザインで編み上げました。
フォルムについて
籠製品として、また、バッグとしてベーシックな形からフェミニンな印象のある丸みを帯びた形など4つのフォルムでデザインいたしました。皆さまの服装やお好み、お出かけスタイルに応じてお選びいただけましたら幸いです。
サイズについて
プロジェクトでは小型の籠バッグ、Mignon(ミニョン)に加えて、ひとまわり大きなMignon Plus(ミニョンプラス)をラインナップ。
ポシェットのようなサイズ感の手軽に持ち歩ける小ぶりなミニョン、バッグとして十分な容量を持つミニョンプラス。どちらも日常使いに適した使いやすいサイズ感です。
Yama-Bikoは古くから伝わる編み技術の伝統を受け継ぎ、その文化の普及と発展のために温故知新、伝統と革新をテーマに常に現代のニーズに合わせたモノづくりを行ない、永くお付き合いいただけるように組み合わせる素材や、付属品もこだわりを持ってセレクトしています。
巾着部分生地について
籠の開口部を巾着仕様にすることでプライバシーを守るとともに、お使いいただきやすいデザインとなるようにしました。生地にはフランスの老舗ブランドのTHEVENON(テヴェノン)社の人気生地、BIGBANGを採用。表情豊かな織り表現と絶妙な色の組み合わせがフランスらしい上品さとモダンな印象を併せ持ち、シンプルなデザインの中に魅力が詰まったとても良い生地です。
ストラップベルトについて
今回の製品ではミニョンに付属するストラップベルトを変更いたしました。山葡萄籠と相性の良いベージュ色と大人が持つバッグにふさわしいゴールドパーツが適度な高級感を演出してくれます。ストラップは103cm〜125cmで長さの調節が可能です。
※ミニョンプラスにはストラップは付属しません。
全ての製品に専用お手入れブラシが付属します
山葡萄籠の魅力の一つ、経年変化を楽しんでいただけるように全ての製品にお手入れ用の専用豚毛ブラシが付属します。
お手入れをしていただくことで愛着を持っていただき、末長くお使いいただけますと幸いです。
Q. 保管はどのようにすればよいですか?
A. 季節を問わず使っていただくのが一番ですが、もしご使用にならない場合には高温多湿や日光を避け、風通しの良い場所で保管してください。湿度の高いところでの保管はカビが発生する原因となります。
しばらくお使いにならない際は、ドライフラワーなどと一緒に、お部屋に飾っていただくのも良いかもしれません。素敵なインテリアとしてもお楽しみいただけると思います。
Q. お手入れはどのようにしたらよいですか?
A. ご使用いただくうちに山葡萄蔓の繊維にチリやホコリが入り込みますので、10回の使用ごとを目安として付属のブラシでのブラッシングをおすすめいたします。
また、触れたり、撫でたりすることで手の油分が籠へと馴染み、深味のある色と光沢を纏い、籠を育てることにもつながります。
Q. 雨などの水濡れはどのように対処すればよいですか?
A. 多少の雨にかかる程度は全く問題ございません。乾いたタオルなどで、濡れた部分を押さえるようにして水分を拭き、風通しの良い場所で陰干しさせてください。扇風機の風などを当てて乾かしていただくこともオススメです。
万が一、籠が水浸しになってしまった場合は、形の歪みや編み目の緩みの原因となりますので、タオルなどを詰めて形を整えた状態で風通しの良い場所でゆっくり陰干しさせてください。
Q.どれくらいの期間使えますか?
A. 山葡萄籠の製品は使う方の手の油分を得て深味のある色を増し、光沢を纏い経年変化を楽しみながら育てることのできる製品です。適切なメンテナンスを行い大切に扱っていただくことで永くお使いいただけるものとなります。また、不意に破損した場合でも修理が可能なため、長期間に渡りお使いいただけます。
Q. 保証期間はありますか?
A. 初期不良の場合は、無償交換いたします。また、一年間の保証期間を設けておりますので通常仕様において気になる不具合などございましたら一度ご相談ください。(一定の保証規定がございます。)
天然素材を愛する船生憲享と土居一忠、Yama-Bikoはこの二人と山葡萄籠との出会いから全てが始まりました。
歴史のある伝統の編みの技術と、素材の全てが自然界の中から生まれる山葡萄籠に魅了された二人は、技術の担い手不足などで廃れつつあった山葡萄籠の文化を受け継ぎ、広く普及させるため、2012年にYama-Bikoを創立。
山葡萄籠の伝統的な編み技法を活かしたカゴ製品や、現代のニーズに応じた編み模様を用いた革新的な製品、異なる素材との組み合わせで表現する独創的な製品を生み出しながら、山葡萄籠の文化を広く世界的に発信。
その技術は海外ハイブランドからの評価も高く、国内外多数のブランドによる製作実績を持っています。
また、山葡萄籠の普及と発展のため、アトリエチーフ船生憲享による職人の育成として山葡萄蔓の採取・ヒゴ造り・カゴ編みそれぞれに必要な技術を正確に取得できるよう工程ごとの細かな指導を行うと共に、より多くの方に編みカゴの文化を楽しんでいただけるよう、一般の方を対象とした山葡萄蔓籠編み教室を主宰。数多くの作家や手編みカゴ講師を輩出しています。
リスク&チャレンジ
ひとつひとつ手作りによる作業のため、大きさなどに若干の違いが生じる可能性があります。
また、天然素材のため、多少の色ムラや節(フシ)、小さなささくれや剥げなどが見られることがございます。天然自然素材ゆえの個性としてご理解いただき、末永く御愛用頂けますと幸いです。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。
※デザイン・カラー・素材などの仕様が一部変更になる可能性がございます。
※使用感などに関しては、感じ方に個人差が予想される製品でございます。そのため、使用感等に関する返品・返金はお受けいたしかねます。
※モニター環境によって、画像の色が実物と異なって見える場合がございます。
※お客様の都合によるキャンセルや返金は受付致しませんので、ご了承ください。 ご支援購入の性質上、以上の注意点につきましてあらかじめご理解とご了承いただいた上でご購入くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
わたしたちは、「Yama-Biko」を製作にあたり、プロジェクトを誠心誠意進めています。製造スケジュールについては、現在プロジェクト成功を想定した数で調整しておりますが。想定を上回るご支援の申込みがあった場合、製造・配送上の都合に伴う止むを得ない事情によりお届けが遅れる場合がございます。上記のようにプロジェクトページに記載している内容に変更がある場合は、できるだけ早く活動レポートなどで共有を行っていく予定です。
※原則として、配送遅延に伴うご支援後のキャンセルはできませんが、リターン配送予定月から2ヶ月を超えた場合には、希望者に限りキャンセルさせていただきます。
最新の活動報告
もっと見るYama-Biko — 伝統と未来を繋ぐカゴバッグ
2024/12/17 22:41まず最初に、私たちのカゴバッグが順調に仕上がりつつあることをご報告いたします。ご支援いただいている皆様のおかげで、制作がスムーズに進んでおり、一つひとつのカゴバッグが、職人たちの手によって丁寧に形作られています。そのすべてが、伝統的な技法を守りながらも、現代のファッションにふさわしいデザインとして生まれ変わっています。私たちは、このカゴバッグが持つ深い意味と美しさを、より多くの人々に届けたいと考えています。そして、皆様の温かい応援と支援に支えられながら、その夢を一歩ずつ実現していることを心から感謝しています。Yama-Bikoのカゴバッグには、ただのファッションアイテム以上のものが込められています。それは、日本の縄文時代から続く、自然と共生するための知恵と技術が生み出した、奇跡の結晶です。山葡萄の蔓は、手を加えず自然の中で育ち、感謝の気持ちを込めて手摘みで収穫されます。私たちはその蔓を使い、ひとつひとつ手編みでカゴバッグを作り上げています。このカゴバッグには、長い歴史を持つ手仕事と、現代のライフスタイルに調和するデザインが融合しています。編み方はすべて伝統的な技法でありながら、現代のファッションとして新しい命を吹き込まれています。しかし、私たちが目指しているのは、単なるデザイン性や美しさだけではありません。それは、サステナブルな未来を作るためのメッセージでもあります。私たちがこのカゴバッグに込めているのは、物を大切にする心、そして消費社会からの脱却という強い意志です。使い捨ての時代に流されず、ひとつのものを長く大切にすること。これが私たちの目指す価値観であり、伝統的な技術を現代の視点で蘇らせる理由です。私たちのカゴバッグを手に取ることが、持続可能な社会を作るための第一歩となり、未来のために小さな変化を生み出すことだと信じています。そして、この思いを世界中に広めるために、私たちは次の大きな挑戦に踏み出します。それは、来年1月にフランス・パリで開催される「メゾン・エ・オブジェ」に出展することです。この展示会は、世界中のデザイナーやブランドが集まり、最先端のデザインとアイデアが交錯する場所です。私たちのカゴバッグが、この舞台でどれほど世界に認められるのか。日本の伝統を世界にどう伝えるか。この挑戦を通じて、私たちはその答えを探し続けます。「メゾン・エ・オブジェ」での出展は、私たちにとって非常に大きな意味を持っています。それは、単に新しい市場を開拓するための一歩ではなく、私たちの伝統的な技術と価値観を世界に発信し、共感を得るための大きなチャンスだからです。どれほどの人々が、この日本のカゴバッグを手にし、その背後にあるストーリーに共鳴してくれるのか。世界がどこまでこの伝統的な技術を認めてくれるのか。その答えはまだわかりませんが、私たちはその挑戦を果敢に受け入れ、歩みを進めています。そして、この挑戦を支えてくれる皆様の応援が何よりも大切です。あなたが支援してくださることで、このカゴバッグがさらに多くの人々に届き、私たちの思いが世界中に広がります。伝統と革新を融合させ、サステナブルな未来を共に作り上げていきましょう。Yama-Bikoのカゴバッグには、過去から未来へと繋がる大切なメッセージが込められています。私たちは、このバッグを通じて、物を大切にする心を育み、持続可能な社会へ向けて共に歩んでいきたいと考えています。あなたと共に、その一歩を踏み出せることを心から願っています。ありがとうございます。 Yama-Biko もっと見る
“新しいカタチの始まり”
2024/12/13 20:20みなさん初めましてYama-Biko です。現在制作中の作品には、今年の夏に収穫し、じっくりと寝かせた材料を使用しています。自然の恵みを大切に活かすため、手間を惜しまず準備を進めてきました。さらに、Yama-Bikoが厳選したこだわりの素材を取り入れ、一つ一つ丁寧に仕上げています。この素材選びは、作品に深みと独自の魅力を与える重要なプロセス。時間と手間をかけた分、皆さまにお届けする作品の完成度にも自信を持っています。支援してくださる皆さまの期待に応えられるよう、心を込めて制作に取り組んでまいりますので、ぜひ楽しみにお待ちください!ありがとうございます。Yama-Biko もっと見る
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