プロジェクトの実行者について
「山口市カフェ&カレー豆本」取材プロジェクトを進めているのは、山口市にある山口大学の学生12人と山口県立大学大学院の学生1人の計13人です。私はこの豆本の「版元」で、「まちづくり広報の助っ人出版」として、2020年以降、豆本を発刊しております(不定期)。
豆本記者を務める13人は皆、山口県外から進学してきた若者たちです。中国人留学生3人も取材活動に参画しています。
2024年1月、突如として、世界的に影響力を持つアメリカのニューヨーク・タイムズが「2024年行くべき52カ所」に日本の「山口県山口市」を選んだことから、地球規模での話題になりました。世界の大注目を集める山口市になり、山口市に長く住み続ける大人たちは正直、戸惑うばかりでした。
そうした中、報道に刺激を受けた大学生有志13人が立ち上がりました。
「大学生として何か行動できないか」。一人一人がそう思っていたときに、山口大学の先輩(現4年生)から、単行本サイズの食べ歩きガイド本「グルメ豆本」が長崎県でよく売れていることを教えてもらい、版元である私のところに相談が寄せられました。
「豆本」「取材」といっても、何が何だか分かりません。まずは大学生たちが大好きなカフェ巡りから始めました。悩んでいても仕方ないので、まずは行動しようということで、本取材の前の“プレ取材”と称してアポ取りから始めました。
※「豆本」シリーズの版権や著作権、ISDNコードなどは「まちづくり広報の助っ人出版」に帰属
このプロジェクトで実現したいこと
「豆本」の制作には①地域(ふるさと)の魅力再発見②若い感性での情報発信③次世代人材の育成ー三つの願いが込められています。若者記者たちが、地域(ふるさと)の小さなよいところを掘り起こし、持ち運びやすい豆本(小冊子)を通じ、取材原稿100~200文字に思いを込めて製本化します。料理写真は自分のスマートフォンで撮影し、キャッチコピーや見出しも執筆者である大学生記者が考案します。
創刊号の「徳山駅旅グルメ豆本」は、私が“美食の工業都市”と名づけた山口県周南市(旧徳山市等)を舞台に市民150人アンケートを地元高校生が行い、ランチ、ディナー、スイーツのベスト5位を決定しました。コロナ禍の下、これまでに計6冊を発刊しました=写真=。今回の「山口市カフェ&カレー豆本」で7冊目になります。当初の計画では、5,000部を発刊する予定でした。
「山口市の食の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい」「飲食店だけではなく、魅力的なお宿や温泉、農業体験なども取り上げたい」。大学生記者1人1人がプレ取材を進めていくうちに、“やまぐち愛”がさらに強くなっていきました。
その結果、ページ数を増やし、印刷部数を増やすことになりました。「できれば、1万冊を印刷したい」。企業協賛広告ページをいくつか受注できたとしても、制作費用は当初予定より膨らむことになります。
「大学生がこれだけ頑張っている」ー。発行人の私も取材に同行した折、初めて取材でうかがう店主さんや経営者さんに勇気を出して質問する大学生の姿を何度も見ました。心打たれました。
今度はわれわれ大人チームが頑張る番です。そこで、制作資金サポートを企画し、実行することになり、クラウドファンディングに取り組むことにしました。
プロジェクト立ち上げの背景
今年1月のニューヨーク・タイムズ報道を受け、“よそ者”である大学生13人は「山口市の魅力を発信する絶好のチャンス」と前向きにとらえ、「若い目線での情報発信」を心掛け、豆本取材に打ち込んでいます。
観光情報は多くの場合、市役所や県観光連盟、観光コンベンション協会(観光協会)が主担当しています。いわゆる“行政”ゆえに、観光情報を平等に扱わないといけません。その結果、観光パンフレットや観光まち歩きマップには多くの似通った情報が均等なスペースで掲載され、短期間しか滞在しない旅行者にとっては、本当におススメの情報が分かりづらいことも多いのです。観光情報SNSも、「平等に」という考え方に基づいています。
そこで、今回の「山口市カフェ&カレー」では、テーマを大きく二つに絞った上で、「自分たちが実際に美味しい」と感じたカフェだったり、店主さんの温かい人柄など、イチオシ店だけを誌面に載せることにしています。
『署名記事』にこだわります。大学生記者たちは、クチコミやネットでグルメ情報を集め、プレ取材を繰り返し、自分たちの感性に基づいて、お店選びをしています。
「本当に美味しい」
「店主さんの人柄にほれました」
取材現場に足を運ぶごとに、「山口市のことをさらに知りたい」という取材意欲が湧き出ています。
これまでの取材活動と進捗状況
大学生記者たちは今年の春から山口市内のカフェや喫茶店を取材訪問し、オーナーさんやスタッフさんとのインタビューを行ってきました。プレ取材を行い、「その店を心から良い」と思えば、本取材に進みます。自らの感性を信じます。グループ取材が多いので、どの店を取材するか徹底的に話し合います。
取材状況は約60%。全52ページのうち、ゲラ(初稿)まで完成したのは約30%。まだまだこれからが本番です。広告営業にも同時に取り組んでいます。
締め切り迫る11月中旬には、初の宿泊取材も予定しています。
山口市内の“まちなか”だけではなく、農業者や移住者が活躍している中山間地も取材対象にしようとしています。阿東地区の特産のリンゴもぜひ取材したい。地域(ふるさと)に長く住む人々が案外気づかない地域の魅力にスポットを当てたいと考えています。
大学生記者の皆様は独自に取材手法を学び、「自分で考え、自ら行動できる」ようになりました。一人一人が確実に成長しています。
発刊予定日である12月24日の約1カ月前、11月末が「ネット入稿」のタイミングになります。編集ページも広告誌面もすべての作業が締め切りになります。それ以降は新刊の到着を待つばかりとなります。
これから残る約1カ月。
やるしかありません。
豆本の読者の皆様が今か今かと待ってくれています。
リターンについて
12月24日の発刊予定なので、賛同者の皆様に、出来上がったばかりの新刊「山口市カフェ&カレー豆本」を発送するタイミングは2025年1月中旬になります。賛同金に応じて、お送りする新刊の冊数を変えようと考えています。
定価は1冊380円(税込)を予定しています。
豆本は山口県を中心に書店や道の駅など約30カ所で販売します。
豆本シリーズは「BASEオンラインショップ」でもお買い求めできます。
制作スケジュール
10月末 クラウドファンディングスタート
11月末 クラウドファンディング終了
11月末 【編集作業】飲食店取材・広告営業も締め切りになります
11月末 豆本編集部のデザイナーが入稿(ネット印刷を予定)
12月20日ごろ新刊が完成し、印刷会社から到着
12月24日 発刊・書店販売スタート
2025年1月15日より、リターン発送
2025年1月末までにはリターン発送完了
最後に
山口市を愛する大学生たちが手掛ける「山口市カフェ&カレー豆本」制作プロジェクトに、皆様の温かいご支援をお願いいたします。大学生たちは初めての飲食店取材やさらに難しい民間企業への広告営業にも挑んでいます。しかし、取材費がかさみ、印刷部数をもっと増やしたく、これまで集めた制作資金では足りないことが明らかになりました。
若い感性の彼ら彼女らの情熱と努力が詰まったこの豆本は、山口市の新たな魅力を発掘し、再認識させてくれる貴重な一冊になります。世界の注目が集まる今こそ、山口市に住む若者目線での観光情報発信が大切だと感じます。観光旅行者にも、国内外に住む山口県出身者にも、そして、地元の山口市民にも、ぜひ読んでほしいです。皆様のご支援が、このプロジェクトの目に見える形での成果と同時に、山口市の未来を切り拓く新たな力になります。どうぞよろしくお願いいたします。
最新の活動報告
もっと見る取材も大詰め
2024/11/16 09:16豆本を応援してくださる皆様原稿制作と原稿確認(先方校正)に追われています。制作資金集めも最後の最後の局面を迎えました。この緊迫感がやめられません。(義) もっと見る
デザイナーさんより「ゲラ」がどんどん上がってきています
2024/10/26 14:25皆様初稿がどんどん上がっています。私が経験した業界では、初稿のことを「ゲラ」とか「試し刷り」といいました。少しだけですが、お見せしますね。豆本発行人平義彦 もっと見る
コメント
もっと見る