ダイビングを通してトラウムスクーバ代表の吉野さんと出会い、行われているプロジェクトにとても感銘を受けました。
僕がハンディキャップダイビングを身近に感じたのは僕自身が学生時代に頸椎に大きな怪我をして4年に及ぶリハビリ生活をしていた時期があったからです。当日本気で打ち込んでいた格闘技の練習中での事故でした。当時は左手に麻痺があったり、起き上がったり自由に身体が動かす事ができませんでした。仙骨を中心に4年以上のリハビリをして今では自由にスポーツやダイビングができるようになりました。怪我や病気の苦しさ、先の見えない暗闇を知っているからこそ、この活動に大きな意味を感じました。私はまだサポートダイバーではないですが、障害の辛さを身を持って知り、健常者として動く身体を持っている僕だからこそできる活動があると信じてこれから訓練を重ね、今できる事に全力で取り組みます。
ハンディキャップダイビングと吉野さんについて記載します。
海を好きになり、ダイビングを仕事にしてから約25年が経ちました。
当店は、他のダイビングショップと同じく、ファンダイビングや講習などをメインに運営してきましたが、ある時、足が不自由な方とダイビングをした際に「障がいを持っている方でもダイビングができるのだ」と知りました。
それからはダイビングインストラクターとして、また海が大好きなひとりのダイバーとして、障がいを持った方々の趣味や希望のひとつとなれるよう、2017年に障がい者ダイビングを自店に取り入れました。
それからは、自信の技術や知識の向上はもちろん、一緒に障がい者の方々のダイビングをサポートしてくださる「ダイブバディ」の育成にも力を入れてきました。現在では、私とサポーターたちは、四肢麻痺の方、片麻痺の方、聴覚、視覚、脳性麻痺など、あらゆる障がいを持った方のダイビングをサポートする技術と医学的な知識を兼ね備えています。
私たちの夢はダイビングが、障がいを持った方々が“気軽に”楽しめるレジャーのひとつになることです。
障がい者を持った方がするダイビングを「ハンディキャップダイビング」と呼び、健常者が楽しむレジャーダイビングとは少し異なります。内容は同じですが、サポーターの人数とかかる費用が違います。
そのため、ハンディキャップダイビングは非常に高価なアクティビティとなってしまっています。私たちは、ひとりのダイバーとしてハンディを超えてダイビングを楽しんでもらいたいと思いつつ、費用の壁を取り除くことができずにいました。
そこで、私たちは団体として立ち上げることで企業スポンサーや応援者からの寄付を集めることにしました。メインの活動は、年に1-2回イベント開催です。これにより、ハンディキャップダイビングの存在をみんなに知ってもらうことができます。
イベント会場でも寄付を集めることができれば、日々のゲストたちへの負担費用として還元することもできたり、ダイブバディ(健常者ダイバーでサポーターとして海に入る介助者のこと)の育成や訓練も行えます。
TRYでは、海を想う人たち全員が手を取り合って、障がいがあってもなくても勇気ある誰かの「TRY(チャレンジ)」を応援する仕組みを作って行きます。
ご協力のほどよろしくお願いいたします。