癌について⭐︎
7年ぶりの新薬「フリュザクラ」
ようやく冬らしくなってきました。気づけば11月後半ですね。
今月12月からついに待望の抗がん剤化学療法(分子標的薬 武田製薬)の「フリュザクラ」が認可されて、投与が始まります。
余命宣告から一年。余命一年のステージ4の癌患者を生かすためになされる抗がん剤化学療法や治療は悲惨なものでした。(私が言うならホンマやと主治医が言ってました笑)
投与後、1日20回嘔吐することは当たり前、皮膚症状(ボツボツ)や頭痛、下痢などなど生きるために死ぬかと思いました。人間ってホンマに平伏してお祈りするんだ!ということを我が身で知りました。
というわけで、私が「新薬フリュザクラ1号の患者」になることが決定。同時に、ヤバい癌患者1号にも再認定いたしました。
「新しい新薬が出てhallelujah!!」
ならいいのですが、新薬(7年ぶり)には、非常に困る問題があります。
先日外来で主治医がこう話していました。
「抗がん剤化学療法は原田くんが知っての通り(経験したので)どれくらいの副作用がでるのか、どれくらいの年齢、体力の人が治療に耐えうるのか。ということは癌患者に投与してみないとわからないもの。(治験を受けているのは実は健常者なのです。)だから、私も不安。」
6年の付き合いの同い年の、多分下部消化管外科界(大腸癌系)ではフリーザ並みの戦闘力をもつ医者談。
医者は可能性は0ではないことを、例、経験、分析、知識、腕、そして統計的に追求し、病気に立ち向かう仕事です。
先日、ブラックジャック(手塚治虫)の名言に「医者は人間の病気を治して命を助ける。その結果世界中に人間が爆発的に増え、食糧飢饉がきて何億人も飢え死んでいく!
それがあなたのおぼし召しなら!
(ここが好き。あなた=神 おぼしめし=召し calling)
医者はなんのためにあるんだ!」
ってのがあるの知ってますか?と主治医と話していました。余談 大変な仕事だなぁと思います。
今回新薬の「フリュザクラ一号患者」を承り、まず「その薬で生きていけたらいいなぁ。」と思いました。
今私は肺にある癌を手術で摘出しようとしたら、両方の肺を全摘(全部摘出)するしかない状態です。でも一筋の希望を神様は与えてくださったなぁ。」と。
そう思ったあとに、
「これから癌を発病する患者さんや、今癌と闘っている患者さん、そして家族の方々のためにも、新薬の治療を(甘んじてw)受けることも、神様の召しだなぁ。」と思いました。
とにかくだ。つべこべ言わず受けてこい!
…「つべこべ」ってなんだ?笑
とにかくだ。
こんな役目、そりゃ嫌だけど、新薬フリュザクラ(サクラにちなんでピンク色の薬らしい笑)
の治療、頑張ってまいります。
いつもお祈りありがとうございます
重病の子どもたちやご家族様たちのためにも、がんばらなきゃです↓
https://camp-fire.jp/projects/791030/view?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show