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ライフエンディングの体験談を集めたWebメディアを立ち上げたい!

【29歳の起業家僧侶が挑む】開発中の終活プラットフォーム『アカシカ』の一環として、Webメディア『アカシカレコーズ』を立ち上げます。これまで近しい間柄でしか共有されてこなかったライフエンディングの体験談を広く社会に開くことで、誰もが前向きに人生の終わりを考えられる未来を目指しています。

現在の支援総額

313,000

31%

目標金額は1,000,000円

支援者数

26

募集終了まで残り

33

ライフエンディングの体験談を集めたWebメディアを立ち上げたい!

現在の支援総額

313,000

31%達成

あと 33

目標金額1,000,000

支援者数26

【29歳の起業家僧侶が挑む】開発中の終活プラットフォーム『アカシカ』の一環として、Webメディア『アカシカレコーズ』を立ち上げます。これまで近しい間柄でしか共有されてこなかったライフエンディングの体験談を広く社会に開くことで、誰もが前向きに人生の終わりを考えられる未来を目指しています。

ご挨拶

はじめまして、起業家僧侶の新谷 亮です!
起業したWaterhuman株式会社でライフエンディング領域でのプロダクト開発に取り組む傍ら、お寺の復興や地域活動に携わっています。

2年前のある日、長年連れ添ったご主人を亡くした女性とお話しする機会がありました。
ご主人の葬儀後、その女性は数多くの手続きに追われ、かなりの時間と労力を費やしたそうです。
特にご主人の財産や契約サービス、デジタルアカウントの整理など、一人では対処しきれないことが多く、心身共に疲れ果てている様子でした。
もしもご主人が生前に適切な準備をしていたら、この女性の負担は大幅に軽減されていたはずです。
これをきっかけに、私たちの終活プラットフォーム事業『アカシカ』が始動しました。

新谷 亮 / Ryo Shintani

日本は今まさに多死社会へと突入し、人生の最後をどう準備してどう迎えるかが多くの人にとって切実な課題となっています。
予測できない出来事が多い今の時代だからこそ、できるだけ多くの方々にもしもの場合に備える意識を持ってほしい。
しかし、ほとんどの方が終活の重要性を理解しながらも「まだ先のこと」「何から始めたらよいかわからない」という気持ちで、なかなか一歩を踏み出せずにいるのが現状です。
まずはこの避けがちなテーマを少しでも「自分ごと」として捉えられる場を作りたいと思いました。

そこで終活プラットフォーム事業の一環として、どの世代にもアクセスしやすいWebメディア『アカシカレコーズ』により「終活の自分ごと化」を進めていきたいと考え、このプロジェクトを立ち上げることにいたしました。


このプロジェクトで実現したいこと

ライフエンディングや終活はますます重要なテーマとなっている一方、核家族化や儀礼の簡素化に伴いそれらに接する機会が減っていると考えています。

そこでこのプロジェクトでは、
① ライフエンディングにまつわる体験談を集めること
② それを誰もがアクセスできるWebメディアとして発信すること

の2つのゴールの実現を目指します。


▶︎ Webメディア『アカシカレコーズ』の概要

ライフエンディング領域は専門性が高く、売り手と買い手の間の情報の非対称性が大きいため、問題を引き起こすことが少なくありません。さらにその失敗談などは近しい間柄で共有されるのみで、Webで検索しても適切な情報を見つけることは困難です。そこで『アカシカレコーズ』は、ライフエンディングにまつわる様々な体験談とそこから得られる知見を社会に開き、誰もが必要な情報を簡単に取得できる環境を整えます。

画面は開発中のものです。実際の仕様とは異なる場合があります。

1. ライフエンディング体験談の収集と整理

最初のステップとして、さまざまな年齢層や背景の方々から、ライフエンディングにまつわる体験談を集めます。終活のきっかけや準備したこと、家族に伝えたかった思いなど、リアルな声を丁寧に集め、価値ある情報として整理します。この段階で作られる信頼性の高いデータベースが、多くの方の「次の一歩」へのサポートになります。

2. 体験談の分類とユーザーごとのレコメンド

収集した体験談を、年代や家族構成、人生の節目といったユーザー属性に応じて整理し、各ユーザーがより関連性の高い情報を受け取れる仕組みを整えます。たとえば、若い世代には同世代の体験談を、介護準備を考える世代には関連するケースを提供するなど、個々の状況に合わせたサポートを行い、終活をより身近に感じてもらえる環境を目指します。

3. ユーザーの視点を意識した多様なコンテンツ提供

ライフエンディングに対する敷居を下げて共感を得やすくするため、文章による体験談だけでなく、ショートドラマやモーションコミックといった視覚的なコンテンツも将来的には用意したいと考えています。動画やイラストを活用し、特に若い世代にも親しみやすい形で終活について考えるきっかけを提供します。


ライフエンディング体験談のサンプル

親が残した土地と預金、知らないことが多すぎた! ─ 60歳 男性 岡山県在住

私が相続の現実に直面したのは、今年の1月に父が亡くなったことがきっかけでした。88歳になる母は専業主婦としてずっと家庭を支えてきた人で、相続や税金の知識はほとんどありません。父の遺産分割協議が始まると、名義預金の概念すら理解できていない母が、自分の貯金だと主張し、話が全然進まなくなってしまいました。

結局、税務署に連れて行き説明を受けましたが、母には難しかったようで、実際の手続きはほとんど私が担当することに。市役所や金融機関、税務署へ足を運び、説明を聞きながら進めることで、ようやく手続きが少しずつ進んでいきました。昔から「市役所に聞きに行けばわかる」と考えていた母に、税務署の重要性を納得してもらうのもひと苦労でした。

さらに問題だったのが、父が残した不動産の管理です。実家の周囲に散在する田畑の場所やその数さえ家族の誰も把握しておらず、毎年の固定資産税も払っている状態。しかも実家はすでに取り壊しているのに「登記抹消」が済んでおらず、このままでは費用がかさむばかりで、不動産処理の必要性を痛感しました。

今回は互助会に入っていたおかげで、葬儀費用の割引や税理士の紹介を受け、専門家のサポートが得られました。おかげで、金融機関での手続きや相続税の申告もどうにか完了できましたが、あまりに多くの手続きに途方に暮れる場面も少なくありませんでした。この経験から、自分が亡くなった後、子どもたちが同じ思いをしないよう備えなければと強く感じたのです。

今は、私自身の財産目録やネットバンキングのID・パスワードを整理し、相続の準備を少しずつ進めています。さらに、趣味で集めたコレクションがあるのですが、その価値を子どもたちがわからないかもしれないので、オークションでの評価なども事前に伝えておくつもりです。

僕が今回学んだ教訓は、相続についての情報を家族で早めに共有しておくことの重要さです。親の相続で苦労して、早めの準備がどれほど大事かを痛感しました。家族に負担をかけずにすむよう、資産の所在をきちんと把握しておくことが大切だと思います。///

◆ 体験談は活動報告にて週1回投稿していきます。ぜひ「♥️お気に入り登録」をしてお待ちください!


リターンについて

プロジェクトの一員として参加いただける皆様へ、感謝を込めて以下のリターンをご用意しました。
それぞれのリターンがライフエンディングや終活に向き合うきっかけとなり、価値ある学びを共有できる内容となっています。

S】あなたのライフエンディング体験談を分かち合う 🤝
あなたが実際に体験した「大切な人のライフエンディングに関する経験」を共有し、他の方々の気づきや支えになるお手伝いができるリターンです。匿名での掲載も可能で、貴重な経験が誰かの前向きな終活への一歩を後押しします。

【A】ウェイティングリスト登録 📝
『アカシカレコーズ』の開発状況や最新コンテンツ情報を、最優先でお届けします。進捗をいち早く確認でき、プロジェクトの成長をリアルタイムで見守る体験ができます。

【B】お名前掲載 🔖
支援者の皆様を『アカシカレコーズ』の「支援者一覧」ページに特別協力者として掲載します。本名またはニックネームを選択でき、プロジェクトを共に支える一員としての証となります。

【C】オリジナル終活ガイド 📜
終活に役立つ基礎知識を網羅した支援者限定の「終活ガイド」をお届けします。ご自身やご家族と終活について話し合うきっかけや、第一歩として活用いただける実用的な内容です。

【D】終活お悩み相談 🎤
支援者の方と個別に行う「終活相談」セッション(2時間)です。オンラインまたは対面形式で、終活に関するお悩みやご相談にお応えし、実際の一歩をサポートします。

【E】終活伴走プログラム 🚀
半年間にわたり、終活の伴走サポートを行います(計6回、月1回1時間)。支援者の状況やペースに合わせて、終活の進め方を一緒に考えながらサポートします。※手続き代行は含みません。

◆ 本プロジェクトはAll-in方式で行われます。
◆ 目標金額が集まらなかった場合でも、自己資金でリターンを実施いたします。


資金の使い道

ご支援いただいた資金は、『アカシカレコーズ』をより多くの方にとって価値あるWebメディアにするために、下記の費用の一部に充てさせていただきます。
ご支援金額が透明性を持って使われ、皆様に貢献できる形で活かされるよう努めます。

開発費用:ユーザーにとって使いやすいインターフェース設計、レコメンド機能の強化といった開発に充てます。ご支援により、親しみやすいデザインの実現を目指します。

コンテンツ制作費:ライフエンディング体験談のインタビューや、将来的なショートドラマ・モーションコミックなど視覚的コンテンツの制作費です。多くの方が共感しやすく、実際の終活に役立つ情報提供を目指します。

マーケティング費:『アカシカレコーズ』を広く認知していただき、理解を深めてもらうための広報活動に充てます。SNSや専門メディアなどを通じて情報発信を行い、多くの方に利用していただける基盤を築きます。

運営費・サポート体制の構築:ユーザーからのフィードバックを受け取りサービス改善に反映させるための運営費や、専門家と協力したサポート体制の構築費用です。終活に取り組む方々が長期的に安心して利用できる場を作ります。


チーム紹介

新谷 亮 | Ryo Shintani
Waterhuman Inc. CEO

新卒でAIベンチャー入社、転職してイスラエルスタートアップで事業開発やWebデザインに携わる。
2020年にWaterhuman株式会社を創業し、ライフエンディング領域でのプロダクト開発に取り組む中で縁があり浄土宗僧侶として得度。現在は修行を行いながら、東京でお寺の復興と地域活動にも携わる。
人々のライフエンディングに関する課題を、起業家と僧侶という二つの立ち位置から解決する方法を模索する中で終活プラットフォーム『アカシカ』を着想。現在はシード資金調達を見据えてWebメディア『アカシカレコーズ』の開発に注力している。


中川 尚哉 | Takaya Nakagawa
Waterhuman Inc. COO

新卒でみずほ証券に入社後、大阪でリテール営業に従事。
その後、2020年にWaterhuman株式会社に参画し、上場企業の新規事業企画・運営にPMOとして携わってきた。2級FP技能士、不動産終活士、宅建士の資格を活かし、プロジェクトの実務面を幅広くサポート。
実務経験と専門性を通じて、ユーザーの皆様に確かな安心を提供することを目指す。


喜多埜 裕明 | Hiroaki Kitano
Waterhuman Inc. 顧問

ヤフー株式会社でCOO、SoftBankグループで取締役などを歴任した実績を持つ経営のエキスパート。現在は複数の企業で役員や顧問を務め、戦略的な支援を行っている。
経験豊富なアドバイザーとして、『アカシカ』がライフエンディングに対する新しい価値を創造し、社会に定着させるための支援を行う。


◆ 他にも様々な分野のエキスパートから支援を受けてプロジェクトを進めています。
◆ 『アカシカ』の開発状況やチームに興味がある方はこちらから!


今後のスケジュール

段階的に準備を進め、支援者の皆様には最新の情報や進捗をご報告しながら、プロジェクトが確実に実現するよう努めてまいります。


最後に

プロジェクトにご関心を寄せていただき、また最後まで読んでいただき心から感謝申し上げます!

このプロジェクトの最終目的地は、誰もがライフエンディングというテーマを「自分ごと」として身近に捉え、安心して迎えられる社会の実現です。

ご支援によって、このプロジェクトは多くの人々にとって価値あるものに成長し、ライフエンディングに対する人々の考え方を変える力となります。皆様のご支援は、終活を「未来を前向きに準備する時間」として新たに創造するための一歩であり、その活動が広まることでご支援者はもちろん、そのご家族や周りの人の安心にも繋がると信じています。

どうかこの新しい挑戦に共に参加いただき、ライフエンディングを「自分ごと」として捉えられる社会を一緒に作り上げていきましょう。

皆様の温かいご支援と共感が、未来を変える大きな一歩になります。

ご支援を心よりお待ちしています。

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 人件費

  • 広報/宣伝費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

最新の活動報告

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  • 父が亡くなったのは、私が高校2年生の時でした。飲食店を6店舗経営していた父は、元気に見えていたのに、突然の大動脈解離でわずか20分でこの世を去りました。あまりに急な出来事に、私たち家族は悲しみを抱える間もなく、すぐに現実に向き合わなければなりませんでした。葬儀は、父の従業員200人と親族が参列し、400〜500万円の費用がかかりました。最初は宗派すら分からず、自分たちで調べながら手続きを進めました。喪主を務めた姉と私は、失敗を恐れるあまり眠れない夜が続きました。それでも父を偲ぶ声に支えられ、どうにか乗り越えることができました。しかし、それは序章に過ぎませんでした。父の会社には多額の借金があり、家も抵当に入っていたのです。この事実を知ったとき、私たちは愕然としました。母は学習障害を抱えており、手続きを進めるのは私たち姉妹の役目でした。市役所や金融機関、弁護士事務所を駆け回りながら、なんとか2年かけて借金の返済と家の売却を終えました。家を手放す決断をするのは簡単ではありませんでしたが、親族からの遺産要求が激しく、母を守るためにはそれしか方法がありませんでした。「家を手放す」という選択は、生活の場だけでなく、父との思い出の場所を失うことでもありました。それでも、家族を守るための必要な一歩だったのだと思います。父が経営していた飲食店についても、従業員の意向を最優先に考えました。借金込みで店舗を引き継ぐ店長や閉店を希望する従業員との話し合いを繰り返し、弁護士費用を含む800万円以上の費用を捻出して、すべての手続きを終えました。父が生前、従業員第一の経営をしていたことを思い出し、その意志を継ぐ形にできたことが私たちの救いでした。この経験を通じて、家族での話し合いがどれほど重要かを痛感しました。母は「自分が亡くなった後、迷惑をかけたくない」と言い、樹木葬や宇宙葬など新しい形の供養を検討し始めています。また、母方の祖母が高齢なため、資産や手続きを事前に確認するよう心がけています。私自身も、この経験をきっかけに自分の将来について考えるようになりました。親が亡くなった後の準備についてもっと早く知っていれば、あんなに苦労しなかったのではないかと思います。だからこそ、今は家族の情報を共有し、資産や手続きを整理することの大切さを日々実感しています。父の死は、私たち家族にとって悲しみだけでなく、大切な教訓を残してくれました。突然の別れは誰にでも起こり得ます。だからこそ、前もって準備をし、家族と話し合うことで未来を少しでも安心なものにしておく必要があるのだと感じています。 もっと見る

  • 私は昨年夫を亡くし、人生で初めて相続手続きの大変さを実感しました。それまでは兄が相続の手続きを担っていたため、実際に自分で進めるのがこれほどまでに複雑で負担の大きいものだとは思っていなかったのです。夫の死後、すぐに準確定申告や相続登記の準備を始めましたが、いざ手続きに取りかかると、書類の山に途方に暮れるばかりでした。夫は一部の預貯金に関してメモを残してくれていましたが、個人年金や企業年金に関する情報は全くわからず、どこに問い合わせればよいのかすら手がかりがありませんでした。年金証書も見当たらず、何度も問い合わせをしながら少しずつ情報を集め、ただでさえ心に重荷を抱える中で、毎日のように手続きに追われました。また、税理士選びも苦労の連続でした。最初は「お願いすればすべてが解決するはず」と考えていましたが、複数の税理士事務所に問い合わせると、料金やサービス内容に驚くほどの差があることに気づきました。料金は33万円から200万円までと大きく開きがあり、事務所によっては「ご自身で行う部分も多くあります」という説明も。最終的に、自分で対応する範囲がある程度残る税理士にお願いしましたが、手続きを進める中で、夫を失った喪失感を少しずつ埋めていく時間にもなったと感じています。今振り返ると、夫が「もしものため」に不動産や財産の情報をもっと整理しておいてくれていたら、私自身ももっと穏やかに手続きを進められたかもしれないと思います。例えば、夫が所有していた不動産の詳細やその貸借関係をしっかりと把握しておくこともできました。今時、デジタルで情報が取得できると便利ですが、アナログでの手続きの多さに疲弊しました。この経験を経て、私は今、自分の終活を始めることにしました。まず、遺言書を作成し、生命保険や年金証書、預貯金や確定申告の書類など、私が亡くなった後に必要となる情報を一つ一つファイルにまとめています。娘たちに「この書類さえ見れば分かるようにしておきたい」と伝えていますが、やはり「現実に向き合うのは辛い」と感じているようで、あまり真剣には捉えてくれていないのが現状です。自分で相続を経験して初めて、残された人のために終活がどれほど大切かを痛感しました。私の整理した書類が、娘たちにとって安心と支えになってくれたらと思っています。 もっと見る

  • 2年前、私の舅は元気にゴルフを楽しんでいました。持病があったものの、まさか大動脈解離を起こして突然下半身不随になるとは思いもよらず…。その日、ゴルフのスイングと同時に症状が現れ、その翌日に大病院での手術が決まりました。「必ず後遺症が残る」と医師から説明を受けたとき、正直、私は事態を飲み込めていませんでした。でも、手術後の舅は下半身が動かない状態で、そこから2年間の闘病生活が始まったのです。介護なんて全く考えていなかった私ですが、舅が「自宅で過ごしたい」と希望し、義母と一緒にお世話をすることになりました。私は長男の嫁として、できる限りのことをしようと決意しましたが、心の準備ができていないまま始まった介護生活は、思った以上に大変でした。自分の時間がなくなり、毎日のように舅の体調の悪化を目の当たりにする日々は、神経がすり減るものでした。でも、舅はとても穏やかな人で、その性格に何度も助けられました。義母がパニックになりやすく、その対応にも苦労しましたが、舅はいつも感謝の言葉をくれました。「ありがとう」という言葉の深さを、あのときほど感じたことはありません。介護をする前は、舅と私は「遠からず近からず」の関係でしたが、介護を通して、彼に対して深い愛着が生まれたのを感じました。舅が亡くなる前日まで、自宅で一緒に過ごすことができたのは、今となってはかけがえのない時間です。毎朝、舅の家に行くのは正直しんどかったですが、いつも帰り道には涙が止まりませんでした。何も言わず、ただ二人で過ごした静かな時間が、今でも忘れられません。私の母が祖父母を介護する姿を見ていたので、介護に対して特に悪いイメージは持っていませんでした。それでも、いざ自分が向き合うと、思っていた以上に辛く、戸惑うこともありました。でも、介護を「させてもらうもの」と考えるようになったことで、舅との別れの時間をより大切に感じられたのだと思います。舅を看取った後、私は自分の終活についても考えるようになりました。自分がいつか介護を必要とするとき、家族に負担をかけたくないと思い、施設に入ることを決めました。また、葬式も行わないつもりです。亡くなった人はお墓にいるのではなく、供養は自分のためにするものだと感じています。舅の介護は、私にとって大変な日々でしたが、同時に尊い経験でもありました。あの「ありがとう」の言葉を心に刻み、これからも家族を大切にしていきたいと思います。 もっと見る

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