💬 家族や大切な人と、人生の終わりについて話し合ったことはありますか?
突然その日が訪れたとき、何から始めればよいのか分からず、戸惑う人が多いのが現実です。でも、いま知ることで、あなた自身も、そして大切な人たちも、安心して未来を迎える準備ができます。
このプロジェクトは、大切な人との別れや人生の最期について、安心して一緒に考えるきっかけをお届けします。さまざまなライフエンディング体験談を集めることで、誰もが“自分らしい準備”を始められるようサポートします。
突然の別れで戸惑うのではなく、穏やかな未来を迎えるための第一歩を、いま一緒に踏み出しませんか?
🕯️ すでに大切な人との別れを経験された方へ
あなたの体験談が、これから同じ道を歩む誰かにとって、かけがえのない安心を届けるヒントになります。
ぜひ、あなたの物語をお聞かせください!
┃ご挨拶
はじめまして、起業家僧侶の新谷 亮です!
起業したWaterhuman株式会社でライフエンディング領域でのプロダクト開発に取り組む傍ら、お寺の復興や地域活動に携わっています。
2年前のある日、長年連れ添ったご主人を亡くした女性とお話しする機会がありました。ご主人の葬儀後、その女性は数多くの手続きに追われ、かなりの時間と労力を費やしたそうです。特にご主人の財産や契約サービス、デジタルアカウントの整理など、一人では対処しきれないことが多く、心身共に疲れ果てている様子でした。
もしもご主人が生前に適切な準備をしていたら、この女性の負担は大幅に軽減されていたはずです。これをきっかけに、私たちの終活プラットフォーム事業『アカシカ』が始動しました。
日本は今まさに多死社会へと突入し、人生の最後をどう準備してどう迎えるかが多くの人にとって切実な課題となっています。予測できない出来事が多い今の時代だからこそ、できるだけ多くの方々にもしもの場合に備える意識を持ってほしい。
しかし、ほとんどの方が終活の重要性を理解しながらも「まだ先のこと」「何から始めたらよいかわからない」という気持ちで、なかなか一歩を踏み出せずにいるのが現状です。まずはこの避けがちなテーマを少しでも「自分ごと」として捉えられる場を作りたいと思いました。
そこで終活プラットフォーム事業の一環として、どの世代にもアクセスしやすいWebメディア『アカシカレコーズ』により「終活の自分ごと化」を進めていきたいと考え、このプロジェクトを立ち上げることにいたしました。
┃このプロジェクトで実現したいこと
ライフエンディングや終活はますます重要なテーマとなっている一方、核家族化や儀礼の簡素化に伴い人々の持つ経験や知識が減っているのが現状です。
そこでこのプロジェクトでは、
① ライフエンディングにまつわる体験談を集めること
② それを誰もがアクセスできるWebメディアとして発信すること
の2つのゴールの実現を目指します。
▶︎ Webメディア『アカシカレコーズ』の概要
ライフエンディング領域は専門性が高く、売り手と買い手の間の情報の非対称性が大きいため、問題を引き起こすことが少なくありません。さらにその失敗談などは近しい間柄で共有されるのみで、Webで検索しても適切な情報を見つけることは困難です。そこで『アカシカレコーズ』は、ライフエンディングにまつわる様々な体験談とそこから得られる知見を社会に開き、誰もが必要な情報を簡単に取得できる環境を整えます。
1. ライフエンディング体験談の収集と整理
最初のステップとして、さまざまな年齢層や背景の方々から、ライフエンディングにまつわる体験談を集めます。終活のきっかけや準備したこと、家族に伝えたかった思いなど、リアルな声を丁寧に集め、価値ある情報として整理します。この段階で作られる信頼性の高いデータベースが、多くの方の「次の一歩」へのサポートになります。
2. 体験談の分類とユーザーごとのレコメンド
収集した体験談を、年代や家族構成、人生の節目といったユーザー属性に応じて整理し、各ユーザーがより関連性の高い情報を受け取れる仕組みを整えます。たとえば、若い世代には同世代の体験談を、介護準備を考える世代には関連するケースを提供するなど、個々の状況に合わせたサポートを行い、終活をより身近に感じてもらえる環境を目指します。
3. ユーザーの視点を意識した多様なコンテンツ提供
ライフエンディングに対する敷居を下げて共感を得やすくするため、文章による体験談だけでなく、ショートドラマやモーションコミックといった視覚的なコンテンツも将来的には用意したいと考えています。動画やイラストを活用し、特に若い世代にも親しみやすい形で終活について考えるきっかけを提供します。
┃ライフエンディング体験談のサンプル
私が相続の現実に直面したのは、今年の1月に父が亡くなったことがきっかけでした。88歳になる母は専業主婦としてずっと家庭を支えてきた人で、相続や税金の知識はほとんどありません。父の遺産分割協議が始まると、名義預金の概念すら理解できていない母が、自分の貯金だと主張し、話が全然進まなくなってしまいました。
結局、税務署に連れて行き説明を受けましたが、母には難しかったようで、実際の手続きはほとんど私が担当することに。市役所や金融機関、税務署へ足を運び、説明を聞きながら進めることで、ようやく手続きが少しずつ進んでいきました。昔から「市役所に聞きに行けばわかる」と考えていた母に、税務署の重要性を納得してもらうのもひと苦労でした。
さらに問題だったのが、父が残した不動産の管理です。実家の周囲に散在する田畑の場所やその数さえ家族の誰も把握しておらず、毎年の固定資産税も払っている状態。しかも実家はすでに取り壊しているのに「登記抹消」が済んでおらず、このままでは費用がかさむばかりで、不動産処理の必要性を痛感しました。
今回は互助会に入っていたおかげで、葬儀費用の割引や税理士の紹介を受け、専門家のサポートが得られました。おかげで、金融機関での手続きや相続税の申告もどうにか完了できましたが、あまりに多くの手続きに途方に暮れる場面も少なくありませんでした。この経験から、自分が亡くなった後、子どもたちが同じ思いをしないよう備えなければと強く感じたのです。
今は、私自身の財産目録やネットバンキングのID・パスワードを整理し、相続の準備を少しずつ進めています。さらに、趣味で集めたコレクションがあるのですが、その価値を子どもたちがわからないかもしれないので、オークションでの評価なども事前に伝えておくつもりです。
僕が今回学んだ教訓は、相続についての情報を家族で早めに共有しておくことの重要さです。親の相続で苦労して、早めの準備がどれほど大事かを痛感しました。家族に負担をかけずにすむよう、資産の所在をきちんと把握しておくことが大切だと思います。///
◆ 体験談は活動報告にて週1回投稿していきます。ぜひ「♥️お気に入り登録」をしてお待ちください!
┃リターンについて
プロジェクトの一員として参加いただける皆様へ、感謝を込めて以下のリターンをご用意しました。
それぞれのリターンがライフエンディングや終活に向き合うきっかけとなり、価値ある学びを共有できる内容となっています。
【S】あなたのライフエンディング体験談を分かち合う 🤝
あなたが実際に体験した「大切な人のライフエンディングに関する経験」を共有し、他の方々の気づきや支えになるお手伝いができるリターンです。匿名での掲載も可能で、貴重な経験が誰かの前向きな終活への一歩を後押しします。
【A】ウェイティングリスト登録 📝
『アカシカレコーズ』の開発状況や最新コンテンツ情報を、最優先でお届けします。進捗をいち早く確認でき、プロジェクトの成長をリアルタイムで見守る体験ができます。
【B】お名前掲載 🔖
支援者の皆様を『アカシカレコーズ』の「支援者一覧」ページに特別協力者として掲載します。本名またはニックネームを選択でき、プロジェクトを共に支える一員としての証となります。
【C】オリジナル終活ガイド 📜
終活に役立つ基礎知識を網羅した支援者限定の「終活ガイド」をお届けします。ご自身やご家族と終活について話し合うきっかけや、第一歩として活用いただける実用的な内容です。
【D】終活お悩み相談 🎤
支援者の方と個別に行う「終活相談」セッション(2時間)です。オンラインまたは対面形式で、終活に関するお悩みやご相談にお応えし、実際の一歩をサポートします。
【E】終活伴走プログラム 🚀
半年間にわたり、終活の伴走サポートを行います(計6回、月1回1時間)。支援者の状況やペースに合わせて、終活の進め方を一緒に考えながらサポートします。※手続き代行は含みません。
◆ 本プロジェクトはAll-in方式で行われます。
◆ 目標金額が集まらなかった場合でも、自己資金でリターンを実施いたします。
┃資金の使い道
ご支援いただいた資金は、『アカシカレコーズ』をより多くの方にとって価値あるWebメディアにするために、下記の費用の一部に充てさせていただきます。ご支援金額が透明性を持って使われ、皆様に貢献できる形で活かされるよう努めます。
開発費用:ユーザーにとって使いやすいインターフェース設計、レコメンド機能の強化といった開発に充てます。ご支援により、親しみやすいデザインの実現を目指します。
コンテンツ制作費:ライフエンディング体験談のインタビューや、将来的なショートドラマ・モーションコミックなど視覚的コンテンツの制作費です。多くの方が共感しやすく、実際の終活に役立つ情報提供を目指します。
マーケティング費:『アカシカレコーズ』を広く認知していただき、理解を深めてもらうための広報活動に充てます。SNSや専門メディアなどを通じて情報発信を行い、多くの方に利用していただける基盤を築きます。
運営費・サポート体制の構築:ユーザーからのフィードバックを受け取りサービス改善に反映させるための運営費や、専門家と協力したサポート体制の構築費用です。終活に取り組む方々が長期的に安心して利用できる場を作ります。
┃チーム紹介
新谷 亮 | Ryo Shintani
Waterhuman Inc. CEO
新卒でAIベンチャー入社、転職してイスラエルスタートアップで事業開発やWebデザインに携わる。
2020年にWaterhuman株式会社を創業し、ライフエンディング領域でのプロダクト開発に取り組む中で縁があり浄土宗僧侶として得度。現在は修行を行いながら、東京でお寺の復興と地域活動にも携わる。
人々のライフエンディングに関する課題を、起業家と僧侶という二つの立ち位置から解決する方法を模索する中で終活プラットフォーム『アカシカ』を着想。現在はシード資金調達を見据えてWebメディア『アカシカレコーズ』の開発に注力している。
中川 尚哉 | Takaya Nakagawa
Waterhuman Inc. COO
新卒でみずほ証券に入社後、大阪でリテール営業に従事。
その後、2020年にWaterhuman株式会社に参画し、上場企業の新規事業企画・運営にPMOとして携わってきた。2級FP技能士、不動産終活士、宅建士の資格を活かし、プロジェクトの実務面を幅広くサポート。
実務経験と専門性を通じて、ユーザーの皆様に確かな安心を提供することを目指す。
喜多埜 裕明 | Hiroaki Kitano
Waterhuman Inc. 顧問
ヤフー株式会社でCOO、SoftBankグループで取締役などを歴任した実績を持つ経営のエキスパート。現在は複数の企業で役員や顧問を務め、戦略的な支援を行っている。
経験豊富なアドバイザーとして、『アカシカ』がライフエンディングに対する新しい価値を創造し、社会に定着させるための支援を行う。
◆ 他にも様々な分野のエキスパートから支援を受けてプロジェクトを進めています。
◆ 『アカシカ』の開発状況やチームに興味がある方はこちらから!
┃今後のスケジュール
段階的に準備を進め、支援者の皆様には最新の情報や進捗をご報告しながら、プロジェクトが確実に実現するよう努めてまいります。
┃最後に
プロジェクトにご関心を寄せていただき、また最後まで読んでいただき心から感謝申し上げます!
このプロジェクトの最終目的地は、誰もがライフエンディングというテーマを「自分ごと」として身近に捉え、安心して迎えられる社会の実現です。
ご支援によって、このプロジェクトは多くの人々にとって価値あるものに成長し、ライフエンディングに対する人々の考え方を変える力となります。皆様のご支援は、終活を「未来を前向きに準備する時間」として新たに創造するための一歩であり、その活動が広まることでご支援者はもちろん、そのご家族や周りの人の安心にも繋がると信じています。
どうかこの新しい挑戦に共に参加いただき、ライフエンディングを「自分ごと」として捉えられる社会を一緒に作り上げていきましょう。皆様の温かいご支援と共感が、未来を変える大きな一歩になります。
ご支援を心よりお待ちしています。
最新の活動報告
もっと見る3人の最期が教えてくれた、家族への思いやり
2024/12/25 19:00家族の死は、私たちの人生観を大きく変えるものです。私は11年前の実母のがん闘病、7年前の妹の突然死、そして昨年の義父の穏やかな旅立ちを通して、家族の最期にどう向き合うべきかを深く考えるようになりました。それぞれの別れが教えてくれたのは、「準備の有無が遺された家族にとってどれほど重要か」ということでした。母が肺がんのステージ4と診断されたとき、私たち家族はできる限りの治療を試みましたが、最終的にホスピスでの生活を選びました。母の地元である滋賀県彦根に引っ越し、私は月の半分を母のそばで過ごしました。ホスピスでは母が大好きだった犬を連れていけたことが、彼女にとっても私たちにとっても救いでした。母は「きっと治る」と信じていましたが、私と妹は最期が近いことを察していました。「苦しまないでほしい」という願いの中、最期まで骨への転移を免れたのは幸いでした。母が旅立ったとき、私は「がんは準備の時間を与えてくれる病なのだ」と感じました。家族と本人がその時間をどう使うかで、別れの形は大きく変わるのだと。妹の死は、まったく違う形で訪れました。42歳で突然亡くなった妹は、目覚ましが鳴っても起きてこず、父が発見しました。司法解剖でも死因は不明で、慢性心不全の可能性があるというだけ。アクティブで元気だった妹の突然の死は、私たち家族に大きな衝撃を与えました。妹が生命保険に入っていたおかげで経済的な負担は軽減されましたが、パソコンのパスワードが分からず、必要なデータにアクセスできないまま処分せざるを得ませんでした。準備の時間がない突然死の困難さを痛感し、私は資産やパスワード情報を紙に書き留めるようになりました。そして昨年、義父が胃がんで亡くなりました。緩和ケア病棟での最期の2週間、点滴をやめ、自然に体の水分が枯れていくように旅立ちました。その選択に家族全員が納得し、孫たちも間に合う形で見送ることができたのは大きな救いでした。義父が旅立つ直前、私は「人間は最期まで耳が聞こえている」と聞き、感謝の言葉を何度も伝えました。「お義父さんのおかげで、私たちは幸せでした」と伝えたその瞬間、彼が穏やかに目を閉じるのを見届けました。この別れは、準備があったからこそ家族にとっても穏やかなものだったと感じました。母のがん闘病、妹の突然死、義父の穏やかな旅立ち。3つの異なる別れが教えてくれたのは、「準備が遺された家族に与える影響の大きさ」でした。母と義父のように準備ができる場合、家族は落ち着いて最期を見届けることができます。しかし、妹の突然死のように準備ができない場合、遺された家族がその負担を大きく背負うことになります。今では、私は自分のパスワードや資産情報を小さなバインダーにまとめています。これを夫と娘に共有し、私がいなくなったときに困らないよう備えています。兄弟を失うことは、自分の一部を失うような感覚です。しかし、その悲しみを乗り越えたからこそ、残された家族への思いやりとして「準備する」ことの大切さを学びました。準備は、残された家族に安心を与える最大の贈り物です。この教訓を胸に、私はこれからも家族との時間を大切にし、未来に向けて備えていきたいと思います。 もっと見る
漁師の夫との別れから学んだ、家族を守るための終活
2024/12/18 19:00昨年末、夫を白血病で亡くしました。当時住んでいた広島での9か月にわたる闘病生活の末に訪れた別れは、私と4人の子供たちの生活を一変させました。夫が営んでいた牡蠣養殖業を畳むことを決断し、工場や船、バイクなどの資産を処分する過程で、私は自分の無知さや人間関係の厳しさと向き合わざるを得ませんでした。夫の病が判明したのは、牡蠣の出荷がピークを迎える繁忙期でした。そのとき私は、夫の看病、子供たちの受験対応、事業の維持と処分という複数の課題を一度に抱え込むことになりました。漁師仲間が手伝ってくれる一方で、実際には利益のある部分を持ち去られるという心ない行動も目にしました。その経験を通じて、「事業を終わらせよう」と決意するに至ったのです。夫が亡くなった後、最初に取り組んだのは船と工場の処分でした。しかし、船の売却手続きは予想以上に複雑で、別の県の買い手との交渉では何度もミスがありました。漁連の協力を得ながら何度も相談を重ね、ようやく移動の許可が下りたときには、安堵とともに自分の無力さを痛感しました。また、工場の解体では信頼していた相手に足元を見られ、高額な請求を受けるなど、知識不足が不利に働く悔しさを味わいました。そんな困難の中でも、友人たちの存在が私の心の支えになりました。特に、広島で出会った東京出身の友人が、手続きの煩雑さや精神的な負担を一緒に乗り越えてくれました。その存在があったからこそ、私は事業を無事に畳み、家族とともに東京に引っ越し、新しい環境で新たな一歩を踏み出すことができました。この経験を通じて、「本当に信頼できる人」と「距離を置くべき人」がはっきりと分かるようになりました。また、夫が終活を全く行っていなかったことも、私にとって大きな課題でした。夫は、生前に海での事故や震災を経験しており、「いつ死んでも後悔しない」という漁師特有の死生観を持っていました。そのため、契約や資産整理について何の準備もしていませんでした。その結果、夫の死後は通帳や契約書類を一つずつ調べ上げ、手続きを進める必要がありました。この過程で、「知らないことを放置するのは、残された家族にとって最大の負担になる」ということを痛感しました。現在、私は自分の終活を進めています。銀行口座や保険、クレジットカードの情報を整理し、子供たちが困らないように準備を進めています。また、まだ若い子供たちが一人で手続きを進めるのは難しいと考え、もし私が亡くなった際には信頼できる伴走者を探しておきたいと考えています。夫の死は私に多くの悲しみをもたらしましたが、それ以上に多くの学びも与えてくれました。終活とは、自分のためだけでなく、家族の未来を守るための準備でもある――そう確信しています。この経験から得た「知ることの大切さ」を、これからも多くの人に伝えていきたいと思っています。 もっと見る
「生きた証を社会に残す」入居者が教えてくれた終活の意義
2024/12/11 19:00私は福祉施設の営業職として、日々シニアマンションの入居希望者と接する中で、身元保証人がいない方や家族との関係が希薄な方の財産整理や終活をサポートする機会が多くあります。特に、昨年出会った72歳のがん末期患者の方との経験は、忘れられないものとなりました。彼女と初めてお会いしたのは昨年の4月。余命宣告を受けた彼女は、唯一の家族である姪とも連絡が取れない状況で、自分の財産や最期の準備について途方に暮れていました。5月に彼女がシニアマンションに入居されてから、私たちは財産整理と遺言書作成の準備を始めました。彼女の財産は億単位にのぼりましたが、「自分が生きた証を社会に形として残したい」という願いをもとに、寄付を含めたプランを提案しました。信頼できる司法書士を紹介し、具体的な計画を一緒に進めた結果、彼女は遺言書に2800万円での救急車寄贈や地元の福祉団体への寄付を記しました。また、長年気にしていた父親の納骨も無事に完了。「肩の荷が下りた」と笑顔で語る彼女の姿が印象的でした。この半年間の支援を通じて、私は終活の重要性を改めて実感しました。終活は本人の安心だけでなく、残された人々の負担を大幅に軽減します。この経験をきっかけに終活プランナーの資格を取得し、入居者向けにセミナーを開催しています。セミナーでは、エンディングノートの書き方や介護保険の選び方、葬儀の希望などを具体的に説明しています。ただし、最初からお金や相続の話をすると警戒されやすいため、脳梗塞や熱中症の予防など、日常生活に関わる話題から始め、関心を引きつけています。また、セミナー後には司法書士や葬儀会社と連携して個別サポートを提供しています。今回の体験を通じて感じたのは、「終活に早すぎるということはない」ということです。もっと早くから準備していれば、彼女も余命宣告後に焦る必要はなかったかもしれません。終活は「人生を安心して歩むための準備」です。これからもその大切さを伝え、多くの方が自分らしい最期を迎えられるよう支援していきたいと思っています。この経験を通じて私自身も、人生の終わりを準備することで、自分らしい最期を迎えるだけでなく、生きる時間をより有意義にすることができると気づかされました。これからもこの学びを活かし、誰もが前向きに終活に取り組める環境をつくっていきたいと思います。 もっと見る
コメント
もっと見る