
紳士淑女の皆様、こんにちは!神戸エレガンスを主宰するふくむらです。今日は、とても切ないお知らせをしなければなりません。
3月19日の大正ロマンを楽しむお茶会を、もっともっと素敵なものにしたい!そんな思いから、老舗帽子店「マキシン」さまのご提案で、ロンドンタクシーを異人館まで走らせる計画を密かに進めていました。
ぽってりかわいいクラシカルなロンドンタクシーが、素敵に着飾ったみなさまを洋館の前でお迎えする・・・、心躍る計画でした。
ところが……。
このロンドンタクシー、お正月に故障してしまい、それ以来、動かなくなってしまったのです。
オーナーの近畿タクシー 森崎社長は、神戸を心から愛するおじいちゃん社長。周囲の反対を押し切って、ロンドンタクシーを迎え入れ、30年以上も神戸の異国情緒を盛り上げるために奮闘されてきました。そんな社長が、動かなくなったロンドンタクシーを前に何を思っていらっしゃるのか……考えるだけで胸がギュッとなります。
森崎社長は、とにかく元気で明るい方!お会いすると、ニコニコしながらも神戸の歴史や異人館の魅力を熱く語られます。モットーは「人を大切にし、地域と共に歩むこと」。社員やお客様との信頼関係を何よりも大事にし、特に阪神淡路大震災の後は、神戸・長田の発展のために尽力されてきました。その温かさに惹かれる人は数知れず。
そんな森崎社長が、タクシーの概念を覆して生み出したのが“タノシー”なタクシー。そう、移動するだけじゃない、特別な思い出を乗せて走るタクシーです。ロンドンタクシーはまさにその象徴。神戸の街並みにぴったりのクラシカルなデザインで、異人館との相性も抜群でした。
特に、ロンドンタクシーは結婚式を控えた花嫁さんを式場へ送り届ける特別な役割も果たしていました。純白のドレスに身を包んだ花嫁が、帽子をかぶったドライバーさんにエスコートされ、漆黒のロンドンタクシーに乗り込む。その姿はまるで、お姫様が舞踏会へと向かう馬車に乗るような光景でした。夢とロマンを乗せ、異人館街を優雅に走るロンドンタクシーは、多くの人の記憶に残る特別な存在だったのです。

異人館の街角で、ロンドンタクシーを背景に写真を撮ったことがある方もいるかもしれません。あの光景が、もう見られないなんて……。
お茶会は、大正ロマンに浸れる貴重なひととき。でも、その背景には、神戸を愛する人々の努力や情熱があります。
ちょっと元気のない神戸をおしゃれの街として盛り上げることが、森崎社長を励ますことであり、ロンドンタクシーの復活への近道だと信じています。
「ロンドンタクシーでクルぺ邸へ参りますわ」
そんな風に言える日がまたすぐにやってくるよう、私たちもがんばります!



