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かやぶき屋根の恩返しの恩返し、築156年のかやぶき屋根店舗の保存プロジェクト

“ただただ、風情を残したい”故郷の数少ないかやぶき屋根の保存活動と次世代への継承を目指します。様々な課題を乗り越え伝統を未来へとつなぐ仕組みを築いていきます。多くの「恩」への「恩返し」、みなさんと守る日本文化、かやぶき屋根保存プロジェクト。

現在の支援総額

431,000

86%

目標金額は500,000円

支援者数

36

24時間以内に17人からの支援がありました

募集終了まで残り

30

かやぶき屋根の恩返しの恩返し、築156年のかやぶき屋根店舗の保存プロジェクト

現在の支援総額

431,000

86%達成

あと 30

目標金額500,000

支援者数36

“ただただ、風情を残したい”故郷の数少ないかやぶき屋根の保存活動と次世代への継承を目指します。様々な課題を乗り越え伝統を未来へとつなぐ仕組みを築いていきます。多くの「恩」への「恩返し」、みなさんと守る日本文化、かやぶき屋根保存プロジェクト。

「私:おじいちゃん、もうあと2軒しか残ってないね、かやぶき屋根の家。」


「祖父:昔はみんなかやぶき屋根じゃったがなぁ。」


「私:なんでうちも瓦に葺き替えんかったと?」


「祖父:お客さんが口々に、『大事にしてね、大事にしてね』と言うんたな。
やっぱり皿山の風景を守りたいと思ってな。ただそれだけたな。」


私は高取由布子と申します。陶芸の里で高取焼の陶芸一家の家族に囲まれ育ちました。
18歳でこの小さな村を離れ上京し、5年間を都会で過ごした後、作陶の道を志して故郷に戻りました。現在は家業に携わりながら自分自身も陶芸家として作品を制作し発表しています。

ここは福岡県の豊かな自然と歴史に包まれた山里、東峰村。その小石原地域には、長い伝統を受け継ぐ「高取焼」と「小石原焼」の陶器をつくる『』が数多く点在し、九州を代表する陶芸の名産地として親しまれています。

私の家業「⾼取⼋仙窯」もまた、代々陶器を⽣産する窯元で、14代の⽗、先代の祖⽗、15代後継の兄と⼀家で400年続く⾼取焼の伝統を継承しています。冒頭に出てきたお爺さんが、第13代高取八仙、現在90歳で未だ現役の陶芸家です。

十三代 高取八仙(現在は宗仙と号し作陶)十三代 高取八仙(現在は宗仙と号し作陶)

十四代 高取八之丞不忍

十五代窯嗣 高取周一郎


350年続く陶芸の里日々窯業を営んでいる場所は「皿山」と呼ばれる地域で、350年以上前から続いている窯元の集落です。ここに佇む築156年の高取八仙窯のかやぶき屋根の店舗に、私たち家族3世代の作品が並び、訪れる方々に静かで温かいひとときを提供しています。

趣きある皿山地区もかやぶき屋根の建物は2軒だけが残っている状況となりました。半永久的な瓦屋根などに替える機会はありましたが、皿山の風情を守りたい気持ちでかやぶき屋根を継承してきました。


かやぶき屋根の室内で海外からのお客様に抹茶を振る舞い、大変喜んでいただきました。


次世代に引き継ぐ

世代や国を越えて訪れる人々の心を癒し、懐かしさや温もりを与える力があります。このかやぶき屋根を未来に受け継ぐことは、私たちが400年続く焼物づくりの伝統を守り、次世代へとつないでいきたいと願う思いと通じるものがあります。かやぶき屋根を守っていくことでかやぶき職人の技術と知識や、その担い手を次世代に引き継ぐ一助となることが私たちの大切な役割です。

そうして、皿山の風情、小石原の魅力、日本の美しさを守って行きたいと考えています。



プロジェクトの目的

①かやぶき屋根の魅力と、かやぶき屋根保存継承の思いや課題を知ってもらう。
日本最古の伝統建築様式の一つで、自然との調和が美しい価値ある存在です。高価な維持費や茅葺職人の減少などの問題から存続が危ぶまれています。


②これまでにない保存活動の仕組みを作る。
保存活動を参加型にしたり実際に立ち会える見学型にするなど、みなさまとの持続的な保存のためのアイデアを考え、できることから実行していきます。


③小石原に残る数少ないかやぶき屋根の保存継承と地域活性化。
保存活動が地域の活性化や観光資源につながる役割を担います。


④かやぶき屋根保存活動を通じて、職人の技術とその価値を多くの人に伝える。
伝統の継承には高い技術と知識を持つ職人の存在が欠かせません。その存在を人々が認知し、関心を持つことも伝統が継承される大切な要素です。



八仙窯の葺き替え後の計画とコスト


保存経費を抑えるためのアイデア

●かやの確保を毎年自分たちで行う。家族の恒例行事に。  ●かや刈り後の刈り口や長さを揃えて束ねる工程のスキルを年々高め、職人さんの手間を減らす。  ●かや刈りに関する技術を向上させるとともに、関心をお持ちの方々を募り、八仙窯でかや刈り体験ボランティアを計画する。  ●5年ごとの定期的な部分補修で大規模改修の時期を延長する。  ●燻蒸作業の実施。耐水性を高め虫害や腐敗を防ぎ、屋根の寿命を延ばす。この作業と独特な景観を見学可能にすることで、地域に人を呼び活性化にもつなげていきます。

【事例写真提供 株式会社クボイ建設】

燻蒸作業の様子


60年前の茅葺き屋根の様子

約60年前のかやぶき屋根修繕の様子

約60年前の民陶祭(現在の民陶むら祭の原型)

故郷の美しい焼物の里小石原には、数少ないかやぶき屋根が今も残っています。

“ただ、ただ、風情を残したかった” 

と言う、祖父の思いと地域の原風景を次世代にしっかりと繋げていきたいと考えています。そして、かやぶき屋根を守ることは、かやぶき職人の技術の継承や、その担い手となる人々を支えていく重要な役割に繋がると考えています。また、自然との共生や循環を実感し、自然保護の意識を高める機会を持つことができます。代々の人への恩、出会いへの恩、地球に対する恩が後世へと循環し続けてほしいと願っています。みなさんと心を込めて、この美しい記憶を未来へ受け継いでいきたいと考えています。

奇跡の巡り合わせ2017年7月、かやぶき屋根の老朽化と維持費の課題から、高取八仙窯では瓦葺屋根への改修工事を予定していました。しかし、7月5日から6日にかけて発生した九州北部豪雨で被害を受けます。

敷地内に52トンの土砂が流れ込み、かやぶき屋根は深刻な雨漏りに見舞われました。屋根は耐水性を完全に失い、雨水は壁を伝い、商品には水が溜まる事態になりました。

夜中に雨が降ると店に向かい、桶やブルーシートを広げる生活が続きました。その頃東峰村にはもっと深刻な被害に苦しむ方がいたので、疲労困憊になりつつも自力での作業を続けていました。

そんな中、奇跡的な巡り合わせが訪れます。

土砂を重機で取り除く撤去作業のボランティアとして訪れた方が、かやぶき屋根工事を手掛ける株式会社クボイ建設の会長、久保井伸治さんでした。久保井さん自身も豪雨の際に濁流に遭遇し、一時「行方不明」と報道されるほど危険な経験をされていました。

そんな中、東峰村の見知らぬ村民に助けられたことへの感謝と恩返しの気持ちとして、村でのボランティア活動を行い、その活動の中で高取八仙窯に出会ったのです。

さらに驚くことに、久保井さんと父は約30年も前に日本三大修験山の一つ英彦山神宮の儀式に関係して顔を合わせたことがあり、お互いに「お会いしたことありますよね」と偶然の巡り合わせとなったのでした。

英彦山神宮

私たちの決断

そうして、かやぶき屋根の現状を目の当たりにした久保井さんは復興を願い、茅葺文化の保存と地域活性化への願いを父に熱心に語りました。その思いに心を動かされた父は決断。当初予定していた瓦ぶきへの改修計画の中止を決め、私たち家族はかやぶき屋根の保存とその文化を継承する道を選びました。

この決定を受け、瓦ぶき計画の着工を目前に控えていた株式会社林建装の社長さまは事情を深く理解し、既にかけた時間や費用をすべて白紙に戻してくれました。そして私たちの決断を心から温かく応援くださったのです。
困難な中での助け合い、文化を守ろうとする意識、理解と思いやりが結びついた出来事でした。

こうして、私たちは久保井さんとともにかやぶき屋根復興への歩みを進め、「阿蘇茅葺工房」の職人さんや多くの協力者の皆さんの支えをいただきながら、2018年5月15日、修復を無事終えることができました。
皆様の善意とご協力により900万円程の費用で収めることができたことに深い感謝の気持ちでいっぱいです。

あれから7年が経とうとしています。
この間、例年の大雨や災害、さらにコロナ渦など、私たちの生活や地球環境が大きく揺らぐ出来事が続く中で、かやぶき屋根の保存活動を実行に移せずにいました。


私たちの恩返し阿蘇茅葺工房の大将が提案してくださった「毎年、家族や関心のある方々とともにかやを刈り取ってストックする」という事、久保井社長の「小石原の観光資源として地域の活性化に繋がってほしい」という素晴らしい考えを実現させることが私たちの恩返しです。

毎年かやを自分たちで刈り取り、ストックすることで、最も大きな割合を占める人件費を抑えられるとともに、次世代へ継承するための基盤を築くことができます。

寿命を延ばすための燻蒸作業では、漂う煙と皿山地区の風情の調和を楽しんでいただける観光資源としての役割を果たし、かやぶき屋根に関心を持っていただけるよう、見学可能にしてみなさまをお迎えする事が大切です。

古き良き時代のやり方を、新たな方法で継承するためには、いつの時代も「人の力」が欠かせません。大雨や災害が続く中でも、人と自然が共生し、この美しい文化を未来へとつないでいくその一歩を、みなさまと今ここから始めていきたいです。



かやぶき屋根の修復完了翌日の2018年5月16日の朝日新聞筑豊版で、この復興について取り上げて頂いています。
https://kuboicom.co.jp/media/489.html
(株式会社クボイ > メディア紹介 ページへ)


かやぶき屋根を有する高取八仙窯の器をリターン(返礼品)としてご用意しています。

高取焼は江戸時代を代表する茶人、小堀遠州の「綺麗さび」と表現される茶の湯の美意識を受け継ぐ陶器です。独自の釉薬が生み出す深みのある色合いと端正な造りで、静かな趣と使いやすさが調和した器をご用意しています。

いただいたご支援は、かやぶき屋根の保存・継承のための活動、地域活性化に繋がる取り組みのために、大切に活用させていただきます。

その一環として、来年春先に実施予定の「燻蒸作業」の費用として活用します。その際に、ご支援者様や本プロジェクトにご関心のある皆様、地域の方々に声掛けして見学の機会を設ける予定です。

 また茅葺屋根の定期的な部分補修を行うための費用にも充てさせていただく。
阿蘇茅葺工房さんのスケジュールに合わせて春〜秋の間で行う。


私たちのプロジェクトは、単なる建物の修復にとどまりません。この故郷に息づいてきた文化や心を未来へと繋げる使命を持っています。高取八仙窯のかやぶき屋根が多くの人々にとって心豊かになれる交流の場となるよう、皆様のご支援をお願い致します。一緒に日本の美しい伝統を次世代に残していきませんか。どうぞよろしくお願いいたします。


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • リターン仕入れ費

  • 来年春先に実施予定の「燻蒸作業」の費用として活用。

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

最新の活動報告

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  • 高取八仙窯のかやぶき屋根保存プロジェクトにご支援いただき、心より感謝申し上げます。おかげさまで、目標金額50万円のうち、現時点で50%を達成することができました。このプロジェクトを支え、応援してくださる皆さまのお気持ち一つひとつが、私たちの大きな励みになっています。本当に、ありがとうございます。初めてのことで緊張のスタートでしたが、温かなメッセージがとても心に響いています。今では皿山地区には2軒だけになりました。守ることの難しさを実感しつつ、それでも守ってくための知恵と力を集めています。現在、阿蘇茅葺工房の大将や久保井さんと実際に顔を合わせてお話できる場をつくっています。修繕計画を立てているところです。プロジェクトのページには、今回の活動の様子を伝える写真を少しずつ更新してまいります。もしよろしければご覧いただければ幸いです。また、この取り組みを周りの方々にもご紹介いただければ、さらに多くの人々と繋がることができ、地域全体の活性化にもつながると信じています。今後とも、温かい応援をよろしくお願い申し上げます。~写真は今年一番積雪した19日木曜日の雪景色です~高取八仙窯 もっと見る

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      10,000

      自然を楽しむ生花体験/1時間前後 十四代目高取八之丞不忍の妻・ひさ子とともに、茅葺屋根店舗周辺の自然の中で草花を摘み、お好きな花器に自分だけの作品を生ける体験です。性別問わず、どなたでもご参加いただけます。体験後は、お抹茶とお菓子をご用意いたしますので、生けた作品を眺めながらごゆっくりお楽しみください。 支援金額:10,000円(送料、税込) 体験予定日:2025年3月末〜5月末・9月末〜11月中旬まで。 *お一人からでもご参加いただけます。 *「小石原民陶むら祭」期間中を除きます。 *体験後はお時間許す限り心ゆくまでお寛ぎください。 *高取八仙窯までの交通費とは自己負担でお願いいたします。 *体験日は企画成立後個別にメール等で打ち合わせさせていただきます。

      支援者:2人

      お届け予定:2025年04月

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      10,000

      茅葺屋根の撮影スポットと皿山案内。ウェルカムお抹茶と1割引のお買物券付き。/1時間前後 八仙窯の高取由布子が、普段家族しか歩けない所から見える茅葺屋根の撮影スポットをご案内します。伝統的で自然豊かな景観をお楽しみください。その後、皿山地区にある「杉の巨木群エリア」へ。樹齢200年から600年の杉が375本も立ち並ぶ自然美と、古くから信仰の場として守られてきた神聖な空気を体感。心を込めてご案内いたします。 支援金額:10,000円(送料、税込) 実施期間:2025年3月〜11月末 ※こちらのリターンは事前予約制となっております。展示会や制作スケジュールの都合により、ご希望の日程を調整できない場合がございます。可能な限りご要望にお応えいたしますが、あらかじめご了承いただけますようお願い申し上げます。 *「小石原民陶むら祭り」期間中は中止いたします。 *歩きやすい靴でお越しいただくことをおすすめします。(パンプスやヒールはお控えください。) *高取八仙窯までの交通費は自己負担でお願いいたします。 *体験日は企画成立後個別にメール等で打ち合わせさせていただきます。

      支援者:3人

      お届け予定:2025年03月

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      10,000

      祖父との合作「ひょうたんカップ」/1個 現役90歳の祖父が手がける日常品の湯呑みです。縁起の良い「ひょうたん」をモチーフにした可愛らしい形が特徴です。祖父がろくろを挽き、釉薬掛けはそれぞれのかたちに合わせて私、由布子が施した合作です。世代を超えた手仕事の温もりと、実用性を兼ね備えたカップをぜひお楽しみください。 サイズ㎝:直径8㎝前後×高さ8.5㎝前後 支援金額:10,000円(送料、税込) お届け予定:2025年4月以降順次 *制作の状況により、お届け時期が前後する場合がございます。何卒ご了承いただけますと幸いです。 *作品は勝手ながら私由布子が丁寧に選ばせていただきます。

      支援者:14人

      お届け予定:2025年04月

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      50,000

      残り5

      杉形茶碗(すぎなりちゃわん)/1個 箱書付き 逆さまに置くと杉の木の形に見えることがその名の由来と言われています。飯碗や抹茶碗によく用いられる意匠です。こちらは茶筅を振りやすくするため、腰の部分に僅かに丸みを持たせています。一種類の釉薬で表れる濃淡の景色とともに、器とのひとときをお楽しみください。 サイズ(平均値):直径13.5㎝×高さ7.2㎝ 支援金額:50,000円(送料、税込) お届け予定:2025年2月末以降順次

      支援者:0人

      お届け予定:2025年02月

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      150,000

      残り1

      茶碗 【十四代高取八之丞不忍 作】箱書付き 髙取焼は小堀遠州公の指導により江戸初期から続いている窯です。私は公の多岐に亘る感性にとても惹かれております。作陶の時はいつも「遠州公ならこの土や形をどのような感覚で捉えるだろうか」と考えながらろくろに向かっています。「綺麗寂(きれいさび)」の境地に向かい日々精進してまいります。高取八之丞不忍 サイズ:直径約11.7㎝×高さ約8㎝ 支援金額:150,000円(送料、税込) お届け予定:2025年2月末頃

      支援者:0人

      お届け予定:2025年02月

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      350,000

      残り1

      茶碗 【十三代高取八仙(現:宗仙) 作】箱書付き 88歳米寿の記念展で88点の茶碗を展示販売した内のひと碗。フライヤーを同梱いたします。(デザイン:みさこみさこ/misako misako さん) [昭和9年生まれ。幼き頃より爺さんに付いて原料の選別を手伝い、15歳でろくろに入り、18歳で高取焼を継承。66年間当主を務めた後、令和元年に代替わりし「宗仙」と号し現在も作陶中。高取の詫びた茶碗を探究する。] サイズ:直径21㎝×高さ1.5㎝ 支援金額:350,000円(送料、税込) お届け予定:2025年2月末頃

      支援者:0人

      お届け予定:2025年02月