
小石原にはかつてススキの山が広がり茅野(かやの)と呼んでいました。かやぶき屋根のためのカヤ刈り場として、この村の風景の一部として、ごく自然に刻まれていました。
ですが、時代の流れの中で茅野は杉林や道路に変わり、かやぶき屋根とともにその風景は消えて行きました。 先日、阿蘇茅葺工房の大将と話す機会がありました。

阿蘇茅葺工房 大将植田さん
話の中で、小石原の茅野をもう一度再生させることができたなら、どんなに素晴らしいだろうと夢を語り合いました。 それはただの懐古ではなく、日本の原風景を未来へと繋ぐ試み…過去の営みを振り返り今の生き方と向き合うこと。これは作陶にも通じる心です。
茅野に吹く風の音、茅を刈る人々の声、そうして守られる茅葺き屋根の温かさ。
そんな風景が、この地にもう一度広がる日を、いつか迎えられたらと想像しました。 それは、きっと、未来への贈り物となるはずです。
*今回植田さんとお話しした今後の具体的な修繕計画については改めてご報告させていただきます。
この活動をさらに追求し深めてまいりたいと思いますので、ネクストゴールを目指し今後も取り組んでまいります。
今後もより多くの方に知っていただきたいと願っています。どうぞ応援よろしくお願いいたします。
みなさま良いクリスマスをお過ごしください。
高取八仙窯
高取由布子(プロジェクトオーナー)



