4ヘクタールの森から持続可能な未来への挑戦が始まる!
兵庫県猪名川町に広がる、約4ヘクタールの里山「ピカソのもり」。この森には、未来を考えるための多くのヒントが詰まっています。
私たちは、この森に息づく世代を超えて受け継がれた里山の知恵を大切にしながら、本物の自然を守るため、クラウドファンディングに挑戦することにしました。里山の再生を通じて、未来の子どもたちに生きる力と持続可能な自然環境を届けます。
ぜひ最後までご覧いただき、プロジェクトを応援してくださると嬉しいです。
はじめまして。ピカソのもり運営の奥村みずほです。
私は25年以上にわたり、子どもたちの体験活動や保育士の育成、商業施設でのワークショップなど、様々な形で子どもたちの育ちに関わってきました。その経験の中で、子どもたちの「生きる力」の土台となる体験の機会が、年々失われていることを痛感してきました。
そんな中、伯父から「山を使っていいよ」と言われたことをきっかけに、この「ピカソのもり」プロジェクトを始めることになりました。
当初は子どもたちの自然体験の場として考えていましたが、実際に活動を始めてみると、そこには想像以上の課題と可能性が広がっていました。
土砂崩れの危険性、野生動物との関係、水系の乱れ―。
里山が抱える問題に向き合う中で、私たちは「遊び場づくり」を超えた、より本質的な取り組みの必要性に気づかされました。
また、専門家の方々との出会いを通じて、里山は適切な管理があってこそ、その本来の力を発揮できることを学びました。人が関わることで、里山は豊かになる。その関わり方を正しく学び、実践していくことが、今、私たちに求められています。
この森を、子どもたちの体験の場としてだけでなく、里山本来の姿を取り戻すモデルケースとして育てていきたい。そのために、志を同じくする仲間を募りたいと考えています。
日本の里山は、かつて人々の暮らしと密接に結びついていました。
人々は薪を集め、山菜を採り、その過程で適度に手を入れることで、里山は健全な生態系を保ってきました。それは単なる資源の採取ではなく、自然との対話であり、持続可能な共生の知恵でした。
しかし、現代社会では里山と人との関係が希薄になり、深刻な問題が起きています。
ピカソのもりでの活動を通じて、私たちは里山が抱える次のような具体的な課題に直面してきました。
1,土壌が固くなり、雨水が地中に浸透せず災害のリスクが高まっている
私たちが目にしたのは、カチカチに固まった地面でした。
本来、森の土は柔らかく、雨水を優しく受け止めるはずです。しかし、手入れが行き届かなくなった土は、水を弾き、一気に下流へと流れ落ちてしまいます。
これは、里山だけでなく、私たちの住む街の安全も脅かしています。
2,下草が生えず、野生動物が里に下りてきて農作物被害が増加
かつて、里山には適度な日光が差し込み、豊かな下草が育っていました。
それは野生動物たちの大切な食べ物でした。しかし今、木々が生い茂りすぎて光が届かず、下草が育たなくなっています。
餌を求めて里に下りてくる動物たちと人との軋轢が深刻化しています。
植林の跡地は高木だけが残り、植物の多様性が失われつつある場所も目立ちます。
3,放置された廃棄物により水系が乱れ、生態系への影響が出ている
一見すると美しい森も、よく見ると人間が残していった廃棄物が目立ちます。
これらは単なる景観の問題だけではありません。水の流れを妨げ、土壌の質を低下させ、森全体の健康を蝕んでいます。
これまで山で確認された廃棄物です。
4,世代を超えて受け継がれてきた里山の知恵が失われつつある
最も深刻なのは、里山と共に生きる知恵が途切れようとしていることです。
どの木をどのように伐るべきか、どうすれば土壌が健全に保たれるのか―。
そうした先人の知恵は、実践の中でしか受け継ぐことができません。
私たちはこの森で活動する中で、里山の荒廃は、単に手入れが行き届いていないという問題だけではないことを痛感してきました。それは私たち人間と自然との関係の崩れを象徴しているのです。
しかし、希望もあります。
適切な知識と技術があれば、里山は驚くほどの回復力を見せてくれます。実際に、私たちの小さな取り組みの中でも、その兆しは見えてきています。
例えば、専門家の指導のもと荒れた場所に階段を作ると、土壌の流出が劇的に減少しました。子どもたちと一緒に落ち葉を集めて土壌改良を行った場所では、土が柔らかさを取り戻しつつあります。
私たちは、この4ヘクタールの森を、単なる自然体験の場としてではなく、「学びと実践の場」として再生させたいと考えています。
具体的には、以下の3つの目標に向けて活動を展開していきます
1,専門家の指導のもと、正しい里山管理の知識と技術を学ぶ
専門家の指導のもと、正しい里山管理の知識と技術を学ぶこれまでの試行錯誤の中で、私たちは専門家の知識がいかに重要かを実感してきました。
例えば、一見邪魔に見える木でも、土砂崩れを防ぐ重要な役割を果たしていることがあります。どの木を残し、どの木を伐るのか。それは長年の経験と専門的な知識に基づいた判断が必要です。
2,子どもから大人まで、実践を通じて里山の大切さを体感する
子どもから大人まで、実践を通じて里山の大切さを体感する里山の価値は、体験を通じてしか本当の意味では理解できません。実際に土に触れ、木々の声を聞き、季節の移ろいを感じる。
そんな体験の中で、里山が持つ本来の力に気づくことができます。
落ち葉を集めて土を作り、その土から新しい命が芽吹く様子を見守る。そんな体験は、どんな言葉よりも雄弁に里山の価値を教えてくれます。
3,持続可能な里山保全のモデルケースを作り、他地域への波及を目指す
持続可能な里山保全のモデルケースを作り、他地域への波及を目指すピカソのもりでの取り組みは、決して一地域で完結するものではありません。
私たちの活動を通じて得られた知見や経験を、同じような課題を抱える他の地域とも共有していきたいと考えています。
里山の再生は、一つの成功事例から、大きな波紋のように広がっていく可能性を秘めています。
ピカソのもりでは、子どもたちが自然の中で驚くような成長を見せてくれます。私たちは、その姿に日々励まされ、この活動の意義を実感しています。
例えば、ある日の活動では、最初は気が進まず車の中でゲームをしていた子どもが、山に入ると表情が一変。落ち葉ステーションづくりでは、竹を切ったり割ったり、柵を作ったりと、最後まで集中して活動を楽しむ姿が見られました。
また、子どもたちは自然と向き合う中で、驚くほど深い学びを得ています。
「落ち葉は木の下ではなく、コンクリートの上のものを拾う」という指導に、子どもたちは真剣に耳を傾けます。それは単なるルールではなく、木の下の落ち葉は土に還り、森の栄養になるという生態系の知恵です。
同様に、傾斜地で土を掘る際は「稜線(りょうせん)に沿って掘る」という技術も、雨による土砂崩れを防ぐための大切な知識として、しっかりと心に留めています。
さらに印象的なのは、子どもたちの成長する力です。
初めは竹を割る大きな音に怖じ気づいていた子どもが、2回目の来訪では自ら竹を切る作業にチャレンジする―。このような変化は、自然の中での体験が子どもたちに与える大きな影響を示しています。
保護者の方々からも、「こんな難しい内容をよく覚えているのね」「家でも森での体験を生き生きと話してくれる」という声が寄せられています。それは、体験を通じた学びが、子どもたちの心に深く根付いている証なのかもしれません。
このように、ピカソのもりでの体験は、単なる自然遊びを超えた、深い学びと成長の機会を提供しています。私たちは、これからもこの森で、子どもたちの新しい一面を引き出し、育んでいきたいと考えています。
ここまでお伝えしたように、私たちは里山を守り、本当の自然を届けたいと活動していますが、以下のような具体的な課題に直面し、資金を必要としています。
1,専門家による指導の必要性
長年放置された土壌の改良には、専門的な知識が不可欠です。土壌診断から改良計画の立案まで、プロフェッショナルの指導を仰ぐ必要があります。
里山管理技術の指導料適切な間伐や下草管理など、里山管理の基本的な技術を学ぶために、経験豊富な専門家の継続的な指導が必要です。
生態系調査費用どのような生き物がいるのか、どんな植生が適しているのかなど、科学的な調査に基づいた管理計画の策定が重要です。
2,安全な活動環境の整備
最低限の動線確保のための整備安全に活動するための基本的な道筋づくりが必要です。特に子どもたちや初心者が安心して活動できる環境づくりを優先します。緊急時の避難経路の確保万が一の事態に備え、複数の避難経路を確保する必要があります。
長時間の活動を安全に行うためには、適切な休憩場所やトイレの確保が不可欠です。
3,基本的な作業道具の購入
適切な道具を使うことで、作業の効率が上がり、何より安全性が高まります子ども用の作業用具子どもたちが安全に作業に参加できるよう、専用の道具を用意する必要があります。
保管場所の確保道具を適切に管理・メンテナンスするための保管場所が必要です。
これらの課題に対応するため、クラウドファンディングにチャレンジすることにしました。また、クラウドファンディングの場で思いを発信し、共感してくださる仲間も増えるとさらに嬉しく思います。
私たちは、これまでのピカソのもりでの活動を通じて、里山には「治癒力」があることを実感してきました。適切なケアがあれば、荒れた土は柔らかさを取り戻し、失われた生態系は蘇り、人と自然の関係は修復されていきます。
この「治癒力」を引き出すためには、正しい知識と技術、そして何より、同じ想いを持つ仲間の存在が必要です。クラウドファンディングを通じて、私たちの活動に共感し、次世代に豊かな里山を残したいと考えてくださる方々との出会いを心待ちにしています。
未来の子どもたちに、「生きる力」を育む里山を。そして、人と自然が共生できる持続可能な社会のモデルを提案します。
本当の意味で安全に、未来へ持っていける知識や技術を身に着けながら、子どもたちが豊かに育てる場所にしたいと思っています。
皆様のお力添えをいただきながら、この小さな森から、大きな一歩を踏み出していきたいと考えています。
応援の程、どうぞよろしくお願いします。
リターンにはピカソのもりをよりご理解いただけるものをご用意しました。
ネガティブなことも書きましたが、貸切の自然はやっぱりとても素敵です!本当の失われつつある今、山での活動は心の贅沢です。子どもたちのあそび場としてのピカソのもりを、是非実際にご覧いただきたいです。
おすすめは次のリターンです。
◆「ピカソのもり」体験ツアー
◆環境改善ワークショップ
◆社員向け自然体験研修
その他、個人スポンサーや企業スポンサーなど、本活動へのご協力もどうぞよろしくお願いします。
詳細はリターン一覧をご覧ください。
2025年3月20日:クラウドファンディング終了
クラウドファンディング終了後、順次リターン実施いたします。
※リターンの実行については個別にメッセージさせていただきます。
場所:兵庫県猪名川町(JR福知山線「川西池田駅」から車で35分)
具体的な場所は、お申し込みの方にのみお知らせしています。
規模:約4ヘクタール
駐車場:20台完備
対象年齢:大人から子どもまでどなたでも!(大人のみの参加も歓迎)
最新の活動報告
もっと見るちょっと一息…
2025/03/21 14:24昨夜、達成させてやろう!そんな皆様の想いが見えました。 達成…本当に、本当にありがたいです。 トイレ、事務所の横に建てられる(涙石を運ぶための二輪車が買える。山に縄文トイレ…は無理かなぁ…やりたいなぁ。。 これから、色々ご報告していくと思います。結集していただいた思いを、資金を、無駄にしないでやっていきます。 また色々と発信していきますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。今回の万博の歌に「子どもたちが変えていくこの地球(ほし)の続きを」という歌詞があります。 子どもが変えてくれることを期待したらあかんやろ(笑 というツッコミも感じながらですが、いざ子どもたちが、未来、進もうとしたときに。前時代の遺産のせいで身動きがとれない。もう取返しもつかない。そんな世界ではいけないと思います。だからといって、私たちの代ですべてを解消することも不可能です。子どもたちに、せめて理想的な過去を見せてから譲る努力をしないといけないと思います。高度経済成長時代の人たちだって「悪いことをしている」と思って山にゴミを捨てていない(ですよね?)し、山を放置しているわけではないと思うのです。 社会の構造が、食べることよりもお金優位になっちゃったから、農業では食っていけない…生き抜くためには現代的なお仕事をするしかなかった。そして農を、山から離れてしまった人は、世の中にたくさんいると思います。その一度気持ちが離れてしまった山や農を、子どもたちのためにもういちど動かす!さきがけの一人に…! まあ、実際そこまでたいそうなことができると考えているわけでもないのですが…。何かのきっかけになってほしいとは思っています。 「最近子どもと里山ってなんかよく見かけへん?」くらいには。 今日も複雑な思考を吐き出してしまいました。すみません。 とにもかくにも、応援くださった皆様、心からありがとうございます!あそびに来てくださいね!!! もっと見るあと1時間半
2025/03/20 22:22もう、本当に感謝しかありません。先程、この数字になりまして。なんだか良いものを見たなぁ♡とほっこりしています。私の地元の郵便番号は666。界隈によっては不吉かもしれませんが、私にとっては、なんだかお守りのような数字です。あリがとうございます。 そして、この真夜中に通知を鳴らしてしまって申し訳ありません。 明日は、山の麓に農業しに行きます(これも、地元を活性化するための準備段階です)動画の1本でも撮れたら、こちらに上げさせていただきますね♪ 一足早いですが、挑戦中の最後のメッセージにします。 皆様本当にあリがとうございます! もっと見るあと、25時間です
2025/03/19 23:223/16の活動日のヒトコマ。災害時、焦らず、野外でも身を守る方法を一つでも知ろうねっということでやってきました。さぁ。。あと。。24時間半になりました。 わたし、カウントダウン間違えましたかも??何名かの方に「あれ?今日までじゃないの」と言われました(汗)あれー。数字難しい。そういえば、先日ユンボの免許取りに行ったとき、数学の単元だけ眠かった気がします。 明日は!のこり0日です! 突然ですが、北イタリアにとてもとても興味深い幼児教育をされている街があります。レッジョ・エミリアという小さな街です。先の大戦があと1日長かったら、もうこの街はなかったかもしれません。終戦と同時に捨てられた戦車を売って、女性と子どもの権利を守るための街へと進み始めました。この街では、子どもがアートを通して自己表現を思いっきりできる場所です。 わたし、奥村は、この街の成り立ちがだいすきです。街の取り組みが好きです。山を開拓して、子どもと遊ぼうと決めたのは、少しでもその憧れに近づきたい。「この山では誰の権利も奪わせない」という想いからです。 構想から場所との出会いまでに、10年以上の時間がかかりましたが、場所が今目の前にあります。 「こういう活動は、芽が出るまでに時間がかかるから、頑張って!」と言っていただきました。そう。続けるためにはどうしてもお金が必要になってきます。逆かも。お金がないと、終わる。んです。 今回のクラファンの資金は、大切に使わせてください。 山の廃材もそのままにしておきたくない。子どもが来た時、荒れすぎてていたら危ないし、がっかりしちゃう。その整備もしたい。未来も山が安全でないと遊べないから、山がだめになる前に、ちゃんと改善しておきたい。 そういう時のために使わせていただきます。結構多くの方に「少なくてごめん」と言われます。すくなくない! めちゃくちゃでかい!!そんなん言われたら泣くー。皆様。今日も本当にあリがとうございます。 世界は、今日も愛で満ちている。皆様に、愛を込めて…。 もっと見る
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