
現在、アトリエKu20周年記念画集の制作は、いよいよ最終段階に入っています。
今回は、そのなかでもとても大切な工程のひとつ「色校正」の様子をご紹介します。
■ テーマ分類とページ構成
色校正に入る前に、まず掲載作品を分類し、テーマごとの章立てを行いました。
その上で、画集全体の流れやバランスを見ながら、1ページずつ作品の配置を決定。色調のつながり、年齢や題材のバリエーションなども考慮しながら、じっくりとレイアウトを組みました。
■ 色校正とは?
「色校正」とは、実際の印刷に近い状態で紙に出力し、仕上がりの色味や明るさをチェックする作業のこと。
印刷所から届いた校正紙を1枚ずつ確認しながら、原画に近い色合いや雰囲気になっているかどうかを細かく見ていきます。
今回の画集に掲載される作品は約230点。そのすべての作品を一枚一枚ていねいにチェックを行っています。
少しの色のズレやトーンの違いでも、作品の印象は大きく変わってしまうため、「もう少し明るくしたい」「この部分のコントラストを調整したい」など、細部まで妥協せず確認と修正を重ねています。子どもたちの色づかいや表現が、そのまま伝わる一冊に仕上げるための、最後の大事な工程です。
画集の完成まで、あともう少し。
見てくださる方に作品の魅力がしっかり伝わるように、丁寧に仕上げていきます。
引き続き、見守っていただけたら嬉しいです。




