
共助組織〈横手モデル〉とは
2012年、横手市の中山間地域で、地域住民が主体となった自立的・継続的な「共助の組織づくり」が行われました。この取り組みは人口減少社会がもたらす変化を緩和し、地域社会の「安心・安全」を確保する事を目的としてスタートしました。
2012年12月に活動を開始した4つの共助組織〈横手モデル〉の一つが「三又共助組合」です。住民主体の支えあい活動として、地域の実情に応じて、雪下ろしや雪よせ、通院や買い物支援、一人暮らしの高齢者見守り、農産物や特産物等の加工販売などを有償サービスとして担うことを想定しています。
2月2日(日)、晴天の中、三又共助組合の活動(雪下ろし)に同行した山﨑樹一郎 監督。「同行」のつもりでしたが、高齢化の進む三又集落では否応なく組合員の高齢化及び人材不足が。当日急遽、即戦力として本プロジェクトスタッフとともに作業に参加。
「暮らす」「生きる」ことに伴い、否応なく生じる「責任」や「労働」「助け合い」。つくられた商業映画では当然汲み取ることなど不可能な「社会の本質」を山内三又で目の当たりにする山﨑監督。

秋田ではお馴染み、新潟県で雪下ろし用に開発されたという金属製スノーダンプを初めて手にする山﨑監督。ヘルメットを装着し、慣れた?手つきでガッチリと締まった大量の雪と格闘。

今週末、2月8日(土)あきた十文字映画祭では、山﨑監督作品『やまぶき』の上映とゲストトークが組まれています。『やまぶき』では岡山県真庭市を舞台に、地方都市における矛盾とそこに暮らす人々の葛藤と愛おしさを見事に切り取っています。映画祭上映の他作品と比較してご覧いただくと山﨑作品の唯一無二の側面がご理解いただけると思います。
「山﨑樹一郎」が、どのような切り口で「秋田/横手/山内/三又」を切り取るのか?とても楽しみです。



