9月7・8日は藤里町の中心部、藤琴地区のお祭りです。
いつもは静かな我が町ですが、この二日間は笛や太鼓のお囃子と町内外からお越しの見物客で賑わいます。
その宵宮である9月7日、当寺境内で上若(かみわか)・志茂若(しもわか)の「豊作踊り」仏前奉納が今年も行われました。
躍動的な獅子踊り「豊作踊り」とは、今から約400年前、秋田藩主の佐竹候が水戸から秋田へお国替えとなった際の道中芸がルーツといわれている当町の郷土芸能です。大名行列を模した幟などの持ち物と共に、奴踊りや獅子踊り、騎馬武者の戦の様子を表す勇壮な駒踊りなどで一連の演目を構成し、町内を練り歩きます。
笛や太鼓のお囃子隊この日は午後から雨の予報…(°°;)
踊りが開始される午後7時頃、志茂若の一行が当寺に到着、午後8時から上若の二手に分かれて、それぞれ駒踊りや獅子踊り、奴踊り、棒使いなどが披露されました。
上若と志茂若、似たような演目ながら踊りが微妙に違うのも見どころです。
勇壮な駒踊り当町出身で「数十年ぶりにお祭りの時期に帰省した。久しぶりに駒踊りを見て感激した!」と興奮気味に話される方も。
途中で雨が強くなる時間帯もあり(駒踊りや獅子踊りの衣装は濡らすと修復がタイヘン…)、休憩を挟みながら一部演目の省略もありつつ、町内外からお越しの大勢の見物客から大きな拍手が送られました。優美な奴踊り
今回発刊した『宝昌寺だより -白神山地の麓 藤琴川のほとりから-』では、藤里町の文化や歴史についても触れています。
この本を通して、多くの方が藤里町や世界自然遺産・白神山地に関心を寄せていただく契機にもなってほしいと願っています。




