じつはここ数カ月、書店流通を持つ出版社さま数社と、出版について前向きにやりとりを進めていました。ですが最終的に、「Amazon Kindleでの販売」+「学校教材販売会社での販売」のみに切り替えることに決めました。
書店流通をやめた理由
理由は大きく2つあります。
① 学校販売に間に合わない
この絵本は、2025年9月から学校販売を開始予定です。しかし、書店流通のある出版社を通すと、出版スケジュールが非常に不透明。「いつ出せるか分からない」「下手をすれば来年以降」……という状況でした。
かつて別の商業出版本で経験した「延々と待たされる問題」をまた繰り返すのは避けたいと強く思い、今回はスピードを優先することにしました。
② 書店に並べても広まるとは限らない
他の絵本作家さんたちにお話を伺うなかで、こんな声が多くありました。
「書店に置かれても、正直あまり売れない」「SNSなどで自ら動いたほうが、手応えがある」
つまり、「店頭に並べる=自然と広まる」ではないという現実。
そこで今回は、「Amazonでの販売」と、「企業様からの寄付を通じて小学校に配布する」「学校販売の代理店をとおす」という3本立てで進めることにしました。金融教育に関心のある方や企業様にも、直接お届けできたらと考えています。
ハードカバーではなく、Kindleペーパーバックを選びました
出版形態についても迷いましたが、最終的に Kindleペーパーバック での出版を選びました。
検討したのは以下の2案です。
①ハードカバー価格1,550円(30ページ)。高品質だがコストが高い。
②Kindleペーパーバック著者用コピーおそらく1,000円ほど(30ページ)。コストが低く、寄付向き。
寄付や大量配布を前提としたとき、価格のハードルが低い方が届けやすいというのが最大の決め手でした。
そもそも伝えたいのは「中身=内容」。体裁が立派であることにこだわりすぎるより、必要な人にきちんと届くことを大切にしたいと思っています。
ちなみに、万博のガイドブックも、ペーパーバックよりも薄いと思われるパンフレットで学校配布されていました。しかも、図書館にも配本されていたのでペーパーバックで問題なさそうです。
最後に
当初は「書店に並ぶハードカバーの絵本」にワクワクしていた自分もいます。でも、目的は「絵本を広めること」=「子どもたちと親御さんに届けること」。そのゴールに立ち返ったとき、今回の選択が一番いいと確信できました。
これから、Amazonでの販売スタートと、小学校への寄贈のしくみづくり、小学校への販売商談を進めていきます。ご協力いただいている企業様、そして応援してくださる皆さま、本当にありがとうございます!
今後の展開も、また随時ご報告させていただきますね。






