
昔の階段は、何て言ったって「急」である。
どうしてこんな急な階段を上り下りしていたなと感心してしまうくらいだ。一層の事、滑り台にした方がいいのではないかとも思う。
しかし、今では、見ることのなくなった昔の階段は逆に魅力の一つに感じる。
今まで見てきた階段には、古河市の永井路子旧宅や岡谷市の旧林家住宅、塩尻市の奈良井宿の階段が思い出せるが、そういった階段ともまた違う。
この階段は、町屋の雰囲気を伝える一つの魅力と思っている。
階段の降り口の正面は押し入れになっていて、どう考えても階段は上がりにくい。おそらく、押し入れは後から付けられたと現場を見た方は仰っていた。
改修時には、押し入れを取っ払えば階段までは行きやすくなるだろう。




