
本日(3/22)、東洋思想と教育をテーマに、鼎談を開催いたしました。
『今の時代にこそ学びたい、東洋思想の本質と教育現場への活かし方』
ゲストは、
キヤノングローバル戦略研究所の瀬口清之さん
元広島県教育長 平川理恵さん
東洋思想を様々な角度から実践されているお二方のお話から、たくさん学ばせていただきました。
◆◆◆
学びとは、知識ではない。人間力、人格形成を育てるのが学びの目的であり、自分の天性・天分を知ること。
そして、自分の天性・天分を通して、他者のために最善を尽くしきる。
「他者のために」というところ。
これは「誰かの役に立たなければ認めてもらえない」と人の顔色、人の目線を気にしてやることではありません。
利他の前に、自利があります。
自分はどう生きていきたいのか。
自分の天性・天分は何か。
好きなこと、やりたい!と思うことを通して、誰かの役に立つ、という循環ができたら、本当に幸せだと思います。
その「天性・天分を知る」ためにも、とにかく経験が必要。
ですが、その経験が今の子どもたちはとても不足しています。
学び方を選べる形にできれば、もっと天性・天分教育につながるはず、と平川さんが仰っていましたが、本当にその通りだと思います。
みんなと同じようにできることを目指すのではなく、自分の生き方を考える。
そのために必要なのが、時間の余白。
何もない時間、一人で自分と向き合う時間を大人も子どもももっと大切にできたら良いかもしれません。
◆◆◆
そして子どもたちへの働きかけの前に大切なのが、大人の在り方。
瀬口さんから、杉並師範館で実践されていた教師養成のポイントもお話いただきました。
平川さんもこれまで、様々な教育改革をされてきました。
「できない」と思い込んでしまうと、全てそこで止まってしまい、できないことが結局他責になってしまいます。
目指すのは、愉快な人生。
そのためには、一人ひとりが天性・天分を発見し、
それぞれの持ち場で一隅を照らす。
瀬口さんが、「日本の強みは人材。人格形成力」と仰っていました。
日本人ならではの美しさ、強さ、穏やかさ、お互い様の精神などなど、たくさんの力があると思います。
平川さんが最後に言われていた「get your life」。
大人も子どもも、自分の人生を生きる。
他責ではなく、自分の人生の当事者は自分だという覚悟をもつことが大切なのかもしれません。
◆◆◆
アーカイブも公開予定です。
子どもたちの力を信じ切る。
そして、愉快な人生を目指す。
忘れずにいたいと思います。
瀬口さん、平川さん、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!




