
こんばんは!陶芸家の竹内 祐志です!
たくさんの応援をいただきまして、みなさまありがとうございます!
先週土曜日から東京-京都に出張に行ってまして、水曜日夜に会津美里町に戻ってきました。
その間会津地方は記録的な大雪に見舞われ、窓が割れないように家周辺の雪かきをしてくれたり、ボイラー用灯油タンクの蛇口が落雪に押されて灯油がダダ漏れというトラブルも一人で乗り切ってくれました、、
(菊池商店さんご対応ありがとうございました!)

出張中ほんとに心配でしたし、留守中頑張ってくれたので戻ったら労ってあげて俺が全部雪かきしよう!
と思っていたのにがっつり体調を崩し数日寝込んでしまっていました(T-T)
ほんとに迷惑かけっぱなしでごめん!だいぶマシになったんで明日こそ雪かきするね!!
さて、今日はやきものの釉薬のおはなし
釉薬とは?
→うつわの表面にコーティングされているガラス質の皮膜で、これを施すことで耐摩耗性、汚れや漏水、退色防止の効果を得られます。
備前焼など釉薬を施さない焼き締めの器もあるのですが、皆さまのご家庭にあるお皿やカップは大体が釉薬が施されたツルツルしたものだと思います^^
土器が焼かれていた時代、窯で薪をくべて焼いていたらその灰が高温でガラス質に変化して、やきものに降りかかって付着したのが釉薬の始まりだそうです。
現在は科学も進歩し、様々な研究によって土石原料や化学物質を使用した様々な釉薬が開発されています。
高温で色が飛ばない顔料もあったりして、カラフルな器とかもあったりします。
で、僕が作っている釉薬は植物の灰で作る灰釉!釉薬の始まりのやつですね。
その中でメインで使っているのは稲藁の灰で仕立てる【天然藁灰釉】です!

その名の通り、お米の稲藁を燃やした灰にガラスの元となる長石などを混ぜて仕立てる釉薬です!
ほんのり青みがある白で、ぽってりした色合いが特徴です。
成分を似せて人工的に作られた合成藁灰釉というのも存在していて、天然の灰を使うより労力もかからないし成分も安定してるから使い勝手が良いのですが、色合いが固くてぺったりしてるというか、色味が均一すぎて深みがないというか、、
ニュアンスでしかないんですが、なんか僕にはしっくりきませんでした^^;
妻の藍染めで感じたところと共通するんですが、やっぱり植物の持つ複雑な成分が何層にもなっているから、心が踊る素敵な色合いを作ってくれてるんだなーと感じています!
僕らが住んでる地域の雑木林には竹もわんさか群生していて、夏になるとみんなで伐採しています。
これがもう、ほんとに大変、、
竹は伸びるのが早いので、春にたけのこが出た段階で採って食べちゃってくれと言われています^^;
山も管理が大変で、放ったらかしにしてしまうとすぐに荒れ果てて、獣と人間の境界線がなくなってしまいとっても危険なんです
なので、こーいう問題に陶芸家としてアプローチできないかなと考え、
今後は竹や他の木でも灰釉を作って行こうと思っています^^
たくさん燃やして取れる灰はほんのちょっとだし、燃やすのも水樋も重労働でとっても大変です、、
でも、自分が良い!と思う色合い、雰囲気を出すには灰釉がしっくりきてるので、今後も色々作っていこうと思います!
本日は釉薬のお話でした!長々と失礼しましたm(_ _)m
今後も挑戦は続きますので、引き続きよろしくお願いします!






