
こんにちは、カマダエリカです。
応援支援ありがとうございます。とても嬉しいです。
今日は漢字についてのお話をしたいと思います。
私は、ひらがな、カタカナ、漢字の形とか日本語の響きとか、文字の形が好きなんですが、みなさんは好きな文字とかありますか。
2018年制作「魚トートバッグ」

「草冠」に枠の中に収めるという意味の「監」で『藍』
枠の中に収めて押しつぶすと染料が取れる植物という意味で作られた漢字らしく、もう既に植物自体じゃなくて使い道のお話が漢字になっていて親切な漢字ですね。収穫した藍をそのまま箱に入れて藍の色素を抽出する方法は世界では一般的な技術です。
面白いのが『すくも』
右から、藍、乾燥葉、すくも
すくもというのは「藍」の葉の部分を乾燥させてから発酵させたもので葉の原型はなく土みたいになっています。その蒅を使って発酵させて染色します。葉っぱの中に青の成分が入っていてそれを発酵させて凝縮しているイメージ。
この「すくも」を使って染色するのは日本独自の技術です。

「草冠」に「染」と書いて『蒅』
これで「すくも」と読みます。
面白い。
初めてこの漢字を知った時、
草木染めが大量にあるにも関わらず、いかつい漢字をつけているなあと思いました。そんな強い文字を付けれるくらい産業規模がデカかったんだろうなあと推測したり。

『蒅』という漢字で好きなところは国字という点です。
漢字は中国起源のものが大半で
国字というのは国で必要になったから作ったものであり独自の漢字です。
「蒅」が日本独自の技術だということが漢字からもわかります。
なのでフォントによっては『蒅』がないことも多々。
会意文字。勝ち取っていてすごいです。
蒅は阿波で生まれた漢字であるという記事(徳島新聞)を見て
初めて『国字』を身近に感じました。
方言らしく、それも面白い、
阿波踊りが有名な徳島県は、蒅の一大産地。
今は化学染料の普及で生産者の数が減ってしまっていますが、昔は一大産業。
色を作って栄えた県、とても素敵やと思います。
蒅作りの一連の作業を経験していると、
「草で染める」。ぴったりな漢字。よく残っていたなあ。と思ったり
誰が一番最初に書いたんだろう、とか、会議とかあったのか、発案して浸透するまでにどれくらい時間がかかったんだろう。最初はうちうちで使われていたものが国字になる時の感動とか。反発する人はいたのかとか、
ワクワクします。
藍染も、蒅作りも、伝統工芸のものなので人から人に長年受け継がれているのを感じることが多々あります。絶えず受け継がれているのはすごいことやと思います。
漢字を通してもとても感じること、思うことが沢山あるので気になる漢字の成り立ちとか調べてみると面白いかもしれません。
私の独断的な漢字視点からの藍の話を聞いてくださりありがとうございました。
では。






