皆さまにお力添えいただいた本プロジェクトは、予定していた全ての活動を無事に完了しました。たくさんの温かなご支援、本当にありがとうございました。地元の本屋さんが業務の合間を縫って「こども達により良い本はどれなのか?」とプロの視点と優しい心で何度も選書してくださいました。年齢ごとに悩みながら「この絵本は言葉がやさしい」「この図鑑は夢中になれるね」と、多くのスタッフさんが関わってくださり、受け渡しのときに感じたあのずっしりとした重さに「これをあの子たちに手渡したい」という気持ちが強くなっていきました。そして広島県下の児童養護施設へ。皆さまからのご寄付で集まった本を、支援者の皆さまを代表して直接お届けしました。段ボールを開けると、紙の匂いといっしょに子どもたちの歓声が広がります。恐竜図鑑を抱えた男の子が「すげえ…」と小さくつぶやき、物語のシリーズ本を手にした女の子は「このつづき、ある?」と目を輝かせてくれました。職員さんからは「うちの子供たち本が好きなんです」という言葉も。あの場にあった笑顔は、まさに“みんなの支援”で生まれた風景でした。後日、施設からは色とりどりの寄せ書きとお礼のお手紙が届きました。大きな紙いっぱいに「ありがとう」の文字、好きな本の絵、未来の自分へのメッセージ。「本を読むのが楽しみになった」「ありがとう!」——その一行一行に、皆さまの想いが確かに届いたことを実感しました。いただいた寄せ書きは、関わってくださった方々に回覧し、今も私たちの励みになっています。今回の取り組みで、地元の本屋さんの献身的な協力と、何より、支援者一人ひとりの「読書の喜びを届けたい」という気持ちを、子どもたちの手に届けることができました。ここで一区切りではありますが、この輪を途切れさせたくありません。今後も活動を続けてまいりますので、引き続き見守っていただければ幸いです。改めて、心より御礼申し上げます。皆さまのご支援が、広島の子どもたちの毎日に、ページをめくる音と新しい物語を増やしてくれました。ありがとうございました。





