
南アルプスの宿の準備を進めるなかで、少しずつ現地での料理の試みを重ねています。これまでに地元の食材を使った料理を2回、天然酵母を使った料理を1回提供しました。小さな行き違いや課題もありながら、「良かったよ」との声をいただき、ほっと胸をなでおろすこともありました。
来週には、井川の山で育まれたジビエ料理が初めてお目見えします。料理人が入れ替わりながら、手探りで運営を重ねる毎日。それぞれの個性や想いが少しずつ重なり、この場所の“色”が見えてきています。
ありがたいことに、「いつか泊まってみたい」「応援したい」という声をいただくようになりました。この宿の取り組みを通して、山や森の魅力に触れてくださる方々ともう少し近い形でつながれるように──今後、宿や食を通じた小さな返礼の形も検討しています。季節の味や森の香りを感じていただけるような、“山からの贈りもの”としてお届けできればと思っています。
来春の本格的な立ち上げに向けて、山と人、自然と時間がゆるやかにつながる場を目指し、これからも静かに歩みを続けてまいります。



