
井川の森で暮らす鹿。その存在は、私たちの森づくりにとって、避けては通れないものです。
森が豊かであればあるほど、鹿もよく育ちます。井川の鹿は、香りが良く、肉質が柔らか。それは、森の新芽や若木を食べて成長するからです。けれど、その豊かさが裏返ると、森の再生を妨げる存在にもなってしまいます。
今回、そんな井川の鹿をテーマにした料理の試みがありました。27日の夕食から28日の昼弁当にかけて、鹿肉を使った特別な献立が二軒小屋ロッヂで提供されました。
料理を担当したのは、静岡市の青葉おでん街で「居酒屋こんちゃん」を営む料理人であり、ジビエの狩猟・加工・販売を手がける「ワイルドハント」代表。洋食出身の経験を生かし、普段のお店では出さない献立と温かいもてなしで、森の恵みを丁寧に伝えてくださいました。
料理人によれば、井川の鹿は骨格や体格そのものが他の地域と違うそうです。それだけ森が深く、食べものが豊かだということ。私たちは、その恵みの中で生きる命とどう向き合うのかを、改めて考えさせられました。
鹿を“害”として捉えるだけでなく、森の一部として、次の価値へとつなげていく。小さな試みですが、森の循環を感じる時間となりました。
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