コシヒカリってどんなお米?
コシヒカリの魅力は何といっても甘みともっちりとした粘り。炊きあがりのつやと香りが良く、うま味も強いので、そのままでもおいしくいただけます。
でも、暑さと病気に弱く10a(1000㎡)で多くて6俵(30kgの袋で12袋)しか取れません。
我が家では少し前まではキヌヒカリという品種を作っていました。これは和歌山のような暑い地域でも作れる暑さに強い品種です。それでも近年の異常な暑さには勝てず一等米を厳選すると収量がかなり落ちました。
一等米、二等米、三等米とは?
簡単に言うと精米したときにお米の減る量が多いかどうか?
1等米は精米機で粉々になってしまいそうな米粒が少ないです。そしてJAが高く買ってくれます。といっても2等米と比べて60kgあたり1200円ぐらいでしょうか地域によって品種によって変わります。
新潟のコシヒカリなんかは昨年もほとんどが二等米でした。よく全国で今年採れた米は600万トンなんて聞きますがあれは玄米の数量で精米した時点では依然と比べて米は減っているのです。
それも米不足の要因の一つとなっています。
さて、皆さんは新たな品種○○ヒカリなんて聞くとコシヒカリから派生した新たなお米と感じるでしょうか?コシヒカリから派生した米だからおいしいんじゃないか?なんて考えますでしょうか?
私達お米にかかわっている人間ならコシヒカリの派生品種?と考えます。
まぁ、それだけでおいしいのでは?とはなりませんが。
少し前までコシヒカリに勝つお米!打倒コシヒカリ!みたいな感じでした。
お米の世界は多様性のない何もかもがコシヒカリベース、絵の具で言えば黒と白を混ぜたグレーで黒が多いか白が多いか?みたいな青も赤も黄もない世界でした。
それが、あのコシヒカリ推しの新潟が新之助という暑さに強いコシヒカリと全く違う米を生産し始めました。
まぁ暑さ対策の品種なんですが味がコシヒカリとまったく違う方向性なんですよね。
おい!新潟の米農家!さては、暑さ対策なんて言いながら実はコシヒカリの味に飽きたのか?そう思ってちょっと一人で笑ってしまいました。
最近は本当にいろいろな品種のお米が出てきています。
私が育てるニジノキラメキも最近の新しいお米です。炊き上がりがキラキラしてきれいなことから虹のきらめきと名付けられたお米です。味も粒もいいです!
それに来年はにこまるというお米も育てます。
炊き上がりはつやがあり、粒が大きめで、粘りが強くもちもちとした食感を楽しめます。濃い味のおかずにも負けません。冷めてもおいしさが続くので、お弁当やおにぎりなどにもおすすめです。
つまり多様性です!
私はいつかお米がワインや日本酒のように
今日は肉を焼くからニジノキラメキにしようか?
今日は唐揚げだからニコマルにしようか?
今日はカレーだからキヌヒカリ!
なんて日が来ることを・・・来ませんかねぇ・・・





